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心地よい人間関係を築くにはどうしたらいいか?

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心地よい人間関係を築くには、適度なバランスが必要です。
対人関係のバランスが崩れているときに苦しみが生まれます。

たとえば、友人関係で、一方がいつも強くてわがままばかり言って、一方はいつも言いなりで言いたいことが言えない関係だったら、我慢している人の方は心地よくないはずです。

基本的には友人関係は対等が一番心地よい関係でしょう。
どちらかがいつも上位に来るような関係は下位になる人にとって居心地が悪くなります。

●対等な関係であることが自然なケース
友人、恋人、夫婦関係など

友人関係だけではなく、恋人、夫婦間も同様です。

昔の時代は、男性が稼ぎ、女性が家事、育児をするというのが一般的でした。
役割分担が固定化されていました。
一方が自分の役割をこなしていけばよかったのです。
そういう意味ではバランスが取れていましたが、昔は男性が支配力が強く、女性が我慢・犠牲を重ねていたケースが多かったので、女性の方が大変だったと思います。

ただ、昔はそういう価値観が当たり前だったので、仕方がなかったと受け止めている人も多かったでしょう。

今は、社会の価値観もある程度柔軟になってきて、男女の固定的な役割というのも柔軟になっています。
女性も積極的に働くのが当たり前の時代になっていますし、家事、子育てを男性が積極的に担うことが普通になってきています。

そんな中、男女の一方だけに負担が行き過ぎるのと、不満が出てくるのは当然です。
負担というのは、仕事や家事、子育てなどの物理的な負担という意味と、精神的なパワーバランスがあります。
一方がニーズばかり主張して、一方はそれを断れず、受け入れて、自分のニーズは言えずにいる場合、物理的な負担は仮に少なくても精神的な負担が大きくなります。

一方がずっと負担が増える場合、バランスがおかしいのは分かりやすいです。
では、バランスが取れている状態というのは、対等な関係ということになりますが、
それは常に対等であるということでは決してありません。
そこを目指すと苦しくなります。
なぜなら不可能だからです。
不可能なことを目指すと不満が強まります。

特に夫婦関係の場合、一時的にどちらかに過度な負担が行くことはよくあります。
心理学では自立と依存という関係で説明されますが、一方が自立しているとき、必ず一方は依存関係になります。
このシーソーを平行線にするのではなく、フレキシブルにお互いの役割が変化できるような関係が本当の意味で対等であり、心地よい関係になります。
自立、依存の関係がフレキシブルに役割交代ができる関係です。

自立依存そのためには、お互いがニーズを求め、ニーズをかなえることの両方ができる必要があるのです。

いつも、負担が多い人の場合、相手のニーズをかなえることはできても、自分のニーズが主張できません。
いつも、上位に来る人の場合、自分のニーズは主張できても、相手のニーズをかなえることをしようとしません。

なので役割が固定化して苦しくなります。

おそらく、このブログを見ている方で今人間関係で悩んでいる方は、ニーズが主張できない方の方だと思います。私もそうだったので。

そんな方は次のことを覚えておいてください。

私たちは、どんな欲求を持ってもいいです。
どんな思いや感情を持ってもいいです。
それが許される権利を持っています。
その権利を自分に認めてあげることです。

自分のニーズを自由に言ってもいいし、相手もニーズを自由に言ってもいいです。そして、相手のニーズを自由に拒否する権利も同時に持っています。
自分がどんな欲求を持っていもいいし、相手もどんな欲求を持ってもいいです。そして、自分が相手の欲求を満たしてあげる必要もありません。

まずは、自分にその権利を許してあげることから始めるとよいかもしれません。

また、ニーズを言うというのは、文句を言うということではありません。
文句とか怒りの感情なく、適切にニーズを伝えるということが大事です。
どうしてもニーズを我慢してきた人は怒りを抑圧しているのでなかなか難しいです。
まずは怒りのエネルギーをEFTなどで解放してニーズを伝えるのがよいです。

次に、対等でないことが自然なケースの人間関係について挙げていきます。

●対等な関係でないことが自然なケース
親子関係、会社の上司と部下、売り手と顧客、先生と生徒、部活の先輩と後輩など

人間関係は、必ずしも対等が自然であるとは限りません。上下関係ができるのが自然な関係もたくさんあります。
会社の上司と部下、社長と従業員では当たり前に上下関係があります。
また、その上下関係が成長とともに変わってくるケースもあります。
親子関係の場合、赤ちゃんは何もできないので赤ちゃん上位、親が下位(すべての世話をする)、赤ちゃんを超えると親が上位、子どもが下位、社会人として自立するようになるとほとんど対等の関係になり、親が老いたときは子どもが上位の関係になるケースが多いでしょう。

このときに苦しみを生むのは、バランスが過度にいびつになっているケースです。
社長だからといって、パワハラ、セクハラは許されません。強制的に私生活の自由を奪ったり、仕事の責任を役割以上に押し付けたり、人格的な面を攻撃したり、そういうことをするのは明らかに上下関係が行き過ぎています。
親子関係の問題もバランスが崩れている家庭で起こっています。

厳しい部活などでは、上下関係が行き過ぎているケースもよくあります。
ブラック企業といわれるところもそうです。
その渦中にいると、なかなか異常さに気づけません。
それが当たり前で、自分の根性が足りないからだと自分を責めます(実際に周りからそう言われます)。

がんばりすぎて、燃え尽きてうつになるケースもとても多いです。

冷静に、今の関係は心地よいかどうかを自分に問うてみることが大切です。
もちろん、すぐに状況を変えることはできないかもしれませんし、すぐに辞めろと言っているわけではありません。ケースバイケースです。

その状況下でも自分を少しでも楽にできるポイントは必ずあります。
それを少しずつやっていくことです。

我慢を重ねている人は、自分がどうしたいかということを抑圧しています。
なので、どうしたいかが分からなくなっています。
自分がどうしたいかをあらためて問うこと(何度も)が大切です。

そんな中でもちゃんとニーズを主張することはできます。
自分を大切にする方法はいくつもあります。
ニーズを主張するとすぐに首になるわけではありません。

なかなか一人では視野が狭くなり、解決法が極端な選択になりがちです。
でも、視野を広げるともっともっとやり方はたくさんあります。

カウンセリングがとても効果がある分野なので頼っていただきたいなと思います。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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