弱さを受け入れる PR

清く正しく美しく…完璧主義の罠

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完璧主義や真面目な人、誠実な人に陥りがちなことですが、素晴らしい人間になりたい、ありたいという願望です。
それ自体は、とっても素敵なことです。
ぜひ素晴らしい人間になっていただきたいと思います。

ただ、素晴らしい人間になりたいという欲求が、素晴らしい人間になるのを妨げるという「罠」があります。
その「罠」は、自分の中の闇の部分を切り捨てるということです。

たとえば、「親の面倒を見たくない」、「パートナーを愛していない」、「あいつを殺したいくらい憎い」、「怒り飛ばしたい」、「暴力をふるいたい」、「悪意を持っている」、「人をだましたい」…
こんなことをタブー(禁止)にし、そんなことを思う自分を「いけない、ダメ」と責めます。
そして、そんなことは思ったことがないようにうまく演じ、自分自身をだまして、タブーを無意識に押し込めます。

でも、タブーにすればするほど、大きくなっちゃいます。
無意識に押し込むほど、それがパワーを持ちます。

大事なことは、「思うこと」と「やること」は違うということです。
「暴力をふるいたい」と思うことと、実際に暴力をふるうことはまったく違います。
思うことに対しては、タブーにする必要はないんです。
イメージでいくら殴ってもいいです。

ボクたちは人間ですから、思考と行動の間で、「選択」ができます。
殴りたいほどの怒りがあったとしても、「相手に感情を表現する」「相手を少し注意する」「何もしない」「相手に怒りをぶつける」「相手を殴る」…などたくさんの選択肢の中から行動を選ぶことができます。
だから、自分の中の闇をタブーにしないでください。

そして、その闇も必要だからあるんです。
その闇が実はボクたちを守ってくれていたこと、味方であったこと、感謝すべき存在だったことを知ったとき、その闇の存在意義が消えます。
癒しの道を進んでいくとこのことが実感できるようになります。

自分の中の闇、すごく嫌な部分、汚い面、ひどい面、弱い面も見てあげてくださいね。
イメージで抱きしめてあげてください。
何が言いたいか聞いてあげてください。
すると少し、闇とお友達になれますよ。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

POSTED COMMENT

  1. アシュタンギーニ より:

    よっしーさん(*^_^*)

    完璧主義は、ほんま自分を抑圧するだけでなく、その抑圧している分、他者にも完璧を求めてしまいますね。

    そんなん、どんどんしんどくなるだけやん!!(笑)
    って、元完璧主義は思います(^_-)-☆

    • 西川佳宏(よっし~) selfcompass より:

      アシュタンギーニさんも元完璧主義者でしたか(笑)
      ボクも元完璧主義者ですよ。
      抑圧が強いとその分投影が強くなりますから、苦しい世界の出来上がりですね。
      だから抑圧せずに素直に感情を感じてあげることが大切ですね。

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