心の傷の重要性

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5月3日~5日 JMET認定EFTプラクティショナーコース終了しました

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今回、18名の参加者の方がEFTコースにお集まりくださりました。
皆さん、とてもセンスがある方ばかりで、3日目にはかなり上達していました。

昨年5月に引き続き、2回目の講師でしたが、楽しく進めることができました。

参加者の皆様とアシスタントの方々のおかげです。
心から感謝申し上げます。

JMET認定EFTプラクティショナーセミナーは7月16~18日に東京で開催されます(講師:小貫淳子さん)。

また、9月17~19日に大阪で開催します(講師:西川佳宏)。

10月末にJMET代表の溝口あゆかさん講師で開催します(東京)。

ぜひ、ご参加ください。

P1000063写真は3日目のアシスタントさん

敏感な資質につながるもう一つの要素

前回の記事「敏感な人が人間関係の恐怖をやわらげる3つの方法」で、書き忘れていることがありました。

敏感な人が人間関係の恐怖をやわらげる3つの方法

2016.04.30
敏感な資質を持つメカニズムの説明で、今の敏感さにつながっているのは次のような仕組みだと説明しました。

①元々生まれ持った資質+②後天的な環境の影響

前回の記事で②の後天的な環境の影響は、心の傷・トラウマが敏感さを強める要因だと説明しました。

また、敏感さの資質を利用して、敏感に相手の反応や考え、気持ちを読み取ろうとする防衛行為自体も敏感さを強める要因であると説明しました。

ここで書き忘れていたのは、心の傷についてです。

心の傷を受けないことの悪影響

心の傷を受けることだけが、敏感さを強めているわけではありません。
実は、心の傷を受けないことも、敏感さを強めています。

むしろ、こちらの方が影響は大きいかもしれません。

私自身、このブログでも心の傷を癒すことの大切さを伝えています。

他の人の本やブログでも同様のことが書いてあるでしょう。

すると、「心の傷=悪、癒すべきもの」というイメージ、観念が生まれます。
同様に、「恐怖=悪、なくすべきもの」というイメージ、観念を持っているでしょう。

善悪二極思考は自我の特性ですが、一面的な見方にとどまった狭い視点しか持たないので苦しみにつながります

生まれてから心の傷を全く受けなかったらどうなる?

では、もし、生まれてから6~7歳までに心の傷をまったく受けずに育ったとしたらどうなるでしょうか?

少し補足説明をしておくと、6~7歳くらいまでは脳は吸収モードで、たくさんのことを吸収していきます。
脳波も特別な状態です。
このころまでに自我の大部分が完成すると言われています。

ここでいう自我は、心の防衛装置です。
自分を守るために、さまざまな防衛活動を行います。

たとえば、好意を持っていた人から嫌われたとします。
ものすごくショックなはずです。

これをストレートに受けてしまうと、死に値するようなショックになります。
極度の自己価値低下のショックとなるでしょう。

このとき、自我は防衛反応、防衛行為を行います。

自我の防衛反応・行為

ショックをやわらげるためにいろんな方法を使います。

まずは、初期の防衛反応が起こります。

抑圧も一つの方法です。
感情を耐えられるレベルまで抑え込みます。
記憶を都合よく改ざんすることもあるでしょう。
感情・感覚を感じるセンサーを鈍くすることもあるでしょう。
信じようとしなかったりするかもしれません。
嫌われた原因を自己の何かに求め、そこを責めることで別の矛先に向けさせるかもしれません。
どうしても耐えられない場合は、その記憶の情報をまるごとフリーズさせて、解離させます※。
※トラウマのメカニズム

その後は具体的な行為に出るでしょう。

その人から嫌われないように従順になるかもしれません。
反省して、その人が嫌いな面を改善しようとするかもしれません。
自己正当化の言い訳をするかもしれません。
嘘をついてごまかすことをするかもしれません。
その人に好かれようと、先読みして率先し、喜びそうな行為をしようとするかもしれません。
自分の意見を言わなくなるかもしれません。
逆に、その人に対して攻撃的になるかもしれません。
妄想で処理しようとするかもしれません。
見返すために、何かかの形で自己価値を上げる方向で努力するかもしれません。
誰か他の人に慰めてもらおうとするかもしれません。
「こうあるべき」というルール(ビリーフ)も作ろうとするかもしれません。
防衛反応や行為は人それぞれです。また、単一の行為だけではなく、複数使います。
前回の記事も参考にしてください

自我の適切な発達は必須

この自我の反応、行為は自分を守るためのものです。

もう一度言いますが、もし、自我がなく、ストレートにショックを受けたら、生きていけないくらいの衝撃になります。
ショックを和らげる装置が私たちには必要です。

自我を適切に発達させるということは、言い換えれば、ショック吸収装置を適切に育て上げるということです。

心の傷が自我を発達させる

それには適度な心の傷が必要です。心の傷や恐怖が生じることで、次にそうならないように防衛しようとします。
たくさんの心の傷や恐怖を通じて、ショック吸収装置を育て上げるのです。

もし、6~7歳までに心の傷を受けなければどうなるかというと、ショック吸収装置はまったく育たないことになります。

あまりに過保護に育てすぎて、心の傷をほとんど受けないまま育ったとしたら、ものすごく敏感な性質を持ちます。
ショック吸収装置が適切に働かないわけですから当然です。

自然な発達のチャンスを逃すと生きづらくなる

6~7歳までで自我の大部分ができあがるということは、言い換えれば、それ以降に自我を形成するのはかなり難しくなるということです。

発達のチャンスを逃しているので、その後の自我形成は非常に苦労するでしょう。
ショック吸収装置が貧弱なので、少しのことで心は過敏に反応し、心の傷を負いやすくなります。
人一倍生きづらいでしょう。

その後も自我の形成は可能ですが、幼少期ほど容易ではありません。

そういう意味で適切な時期に適切な程度の心の傷を負うことは私たちに必要不可欠です。
6~7歳以降も同様です。
心の傷を適切に受けるからこそ、きちんと自我が発達します。

自我の解体は自我が発達した後のプロセス

その後、成長して、自我が苦しみの原因となってくるので、自我を適切なレベルに解体していくことをやっていきます。
これが癒しのプロセスですが、自我が十分に発達していない人は、まずは自我を成熟させる必要があります。
それ抜きで、自我の解体を進めていくと余計生きづらくなります。

恐怖も同様です。

適切な恐怖があるから、恐怖を回避しようとするメカニズムが発達します。

心の傷、恐怖というのは実は私たちにとって必要不可欠なものであり、嫌忌すべきものではありません。
見方を変えれば、宝物です。

自我も同様です。
自我が苦しみを生んでいるために、自我を否定しがちですが、自我なくしては生きられなかったのです。

個が存続するために、安全装置、ショック吸収装置を作り上げる必要があります。

ただし、適切な時期にもはや不要になった安全装置を、現状に応じたレベルに改良したほうが断然生きやすいのです。

心の傷が与える影響について知識を得た大人が、自身の子育てについて罪悪感を持っているケースがしばしば見られます。
心の傷は子どもにとって必要不可欠なので、終わった子育てに罪悪感を持つ必要はありません。
過度の心の傷を与えた大人は罪悪感を感じたほうがいいでしょうが、そもそも感じていないでしょう。
皮肉ですが、罪悪感を持たなくていい人ほど罪悪感を感じていて、罪悪感を持った方がいい人ほど罪悪感を感じていないことがしばしば見られます。

とはいえ過度な心の傷は禁物

心の傷は必要不可欠とはいえ、過度な心の傷は悪影響が大きくなります。

6~7歳まではショック吸収装置が十分に発達していないので、ダメージが大きいのです。
そのため、心の傷が残りやすくなります。
過度な心の傷は、過度な防衛反応・行為につながります。

癒しのプロセスで幼少期を重視するのはそのためです。
このときの傷を癒すことが、自我を適切な状態にすることにつながります。

多くの人はショック吸収装置が過剰に働いている

自我を発達させながら大人になると、今度は自我の負の側面が強くなります。

要は必要以上にショック吸収装置(安全装置)が働いているのです。
自己防衛しすぎてそれが苦しみにつながっています。

感情を無意識に抑圧していますが、感情エネルギーは解放できるので、解放したほうがよっぽどよいです。
感情の抑圧が継続することで、感情エネルギーが蓄積され、過度な怒り、無気力、心身の不調につながります。

視点が自己ではなく他者にあることも、人生のクオリティを大きく下げます。
他者が自分をどう見るかを気にしていれば、自分がどうしたいかがおろそかになるので、人生がつまらないのも当然です。

他者を責め、被害者意識を持つことも防衛の一つですが、これも非常に非生産的です。
恨みつらみを抱えて、他者をいくら非難したところで、問題が根本的に解決するわけでもなく、むしろ人間関係の悪化と、負の感情で苦しむ一方です。
自分の内面に向き合って、抑圧した自分の要素を受け入れるか、もしくは、適切に感情を処理して、「自分がどうしたいか」に立ち戻り、建設的に行動するほうがよほど楽しく生きられます。

自我や心の傷は成熟に導いてくれたパートナー。必要な時期が来たら感謝を持ってお別れする

過剰な安全装置を適切にするために、癒しが必要です。
そのため、ブログでも心の傷を癒すことに焦点を当てています。

とはいえ、今回の記事に書いたように、心の傷は私たちに必要不可欠なものなので、それを悪者にしないことです。
むしろ、感謝すべき対象であり、自我や心の傷、恐怖に対して感謝をしてみることは、自我を緩める上でも極めて強力に作用してくれるでしょう。

ちなみに、癒しのプロセスは一生続くものです。
だからこそ、癒しの知識とツールを知っておくほうがよいです。
それが自分でできるに越したことないですね。
だから、セルフワーク講座を開いています。ここに情熱を持ってやっています。
早めに知っておいた方が、それだけ早く人生の質を上げられますのでお得だと思います。

一通り、体系だった知識を得ておくと、私のブログに書いてあることがより深く理解できるようになると思います。
もっともっと気づきを得られます。


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ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。「心地よく、自分らしく、生きる」ためのサポートを提供。得意分野は人間関係の悩み、対人恐怖の悩み、感情・自己否定・マイナス思考の悩み、不安・恐怖の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら