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自分を癒すとどうなるの? 前篇

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カウンセリングって日本では敷居が高いと思います。
一般の人が受けるというイメージはないと思います。
たとえばうつ病や不安症で強く苦しんでいる人たちが受けるものといったようなイメージを漠然と持たれているかもしれません。

カウンセリングのほかにも、自己啓発系のコーチングや類似カウンセリング、スピリチュアルセラピーなどがあり、案内を見るとまるですごいことが起こるかのように宣伝しています。

それをそのまま受け取ると、自分を癒した先にはピカピカの自分がいて、スーパーマンみたいになっていて、光り輝く人生が訪れる…みたいにイメージしてしまうのではないでしょうか?

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ボク自身はそうでした。

結構なお金を払うわけですし、この人はボクをどこまで変えてくれるんだろう…って思っていました。

今となったら誤解していたことがよく分かりますが、サービス提供側はどうしても商売なのでアピールが強くなり、誤解する人が多くいても不思議ではないと思います。

でも、奇跡的なことというのは期待しない方がよいです。
たとえば、このセッションを受ければ、パートナーが必ずできる
このセッションを受ければ、自分を苦しめていた相手が変わる
このセッションを受ければ、お金の悩みがなくなる
このセッションを受ければ、恐怖から解放される
このセッションを受ければ、悩みがない人生になる
このセッションを受ければ、病気が治る
このセッションを受ければ、人生に良いことが起きる

とかです。

そういうことがあるということは否定しません。
実際にあります。
ボクもかつてそういった事例をブログに掲載したこともありました。

ただ、そういうことが起こるかどうかはまったく分かりません。
起こるかもしれないし、起こらないかもしれません。
私たちの常識に照らして考えれば、そういうことが起こらない可能性が高いです。

上記の例で言えば、パートナーができることを妨げている心理的ブロックを少なくすることでパートナーができる可能性は高くなるとは思いますが、必ずできるかと言えばそうではありません。
自分を苦しめていた相手が変わるかというと、相手の領域は自分のコントロール範囲外なので基本的にはどうこうすることはできません。
お金の悩みは一時的にはなくなるでしょうが、またお金に困ることがあれば悩みも出てくるでしょう。
恐怖も一時的には少なくなるでしょうが、恐怖自体は自然な感情ですから恐怖がなくなることはありません。
悩みについても、一時的には解消しますが、また別の悩みが生じるのが人間というものです。
病気については、治ることもあるかもしれませんし、治らないことも当然あります。
人生については、自分の都合よく物事が運ぶというのはあり得ません。世界は私の都合とは無関係に動いていきます。

もちろん、常識を超えたことが起こるのもたくさん見てきました。
今の非常識は未来の常識かもしれません。
今の常識は、100年前にさかのぼるとまったく非常識ですよね。

ただ、常識で考えると奇跡だろうと思われることを簡単に信じちゃう姿勢も少し危ういと思います。

あまりにも凝り固まるのも弊害が強いですが、あまりにも奇跡をすぐに信じちゃうのも弊害があります。

弊害の一つは、サービス提供者が奇跡を起こしてくれるはずだという他者依存になるということです。
自分の癒しというのは自分の中で起きるものであって、第3者はあくまでもサポートに過ぎません。
他者依存の姿勢では、本当の意味で自分と向き合うことをしないため、癒しも起こりにくいです。

弊害の二つ目は、奇跡を信じるというのは、外部環境を変えることを望んでいて、自分自身を変えることを望んでいないということです。
今の自分はそのままで、パートナーが欲しい、相手が変わってほしい、お金が欲しい、恐怖が消えてほしい、悩みがなくなってほしい、病気が治ってほしい、良いことが起こってほしい…と思っているはずです。
外部環境を変えることに努力の方向が向きます。
でも、外部環境というのは自分のコントロール範囲外なので、変えようとするのはかなり困難なことです。
いつまで経っても自分自身と向き合うことはやらないので結果的に苦しいままです。
むしろ余計苦しくなってしまいがちです。

要は自分と向き合うことを避けてしまうことが問題です。

でも、ある意味仕方がないと言えます。
自分と向き合うのはかなり抵抗があるからです。

そりゃ、自分が変わらずに外部環境が変わってくれたら楽ですよね。

中には自分と向き合うと、外部環境が変わると思っている方もいます。
外部環境が変わることを一番望んでいて、そのために自分と向き合うんだ!とやっていても本当の意味で自分と向き合うことはできません。
潜在意識のワークをしてもどこかで抵抗が出て解放できません。

今日書こうとしたことを書く前に長文になってしまったので、本題の「自分を癒すとどうなるの?」は次回書きます。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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