怒りってネガティブな感情の中では最も身近な感情なんじゃないかと思います。
男性は、ネガティブな感情を出すことを嫌います。
たとえば、悲しむ。
悲しんだり、涙を流すことは、弱いとされ、男としての価値が劣ると判断されます。
ですが、他者に向かう攻撃的な感情は、強さの表れとも取れるため、抑えなくても弱いと判断されません。
なので、怒りなどの他者攻撃系の感情は、男性も感じやすいです。
むしろ、怒りは女性のほうが抑圧しやすいように思います。
怒りを感じたい人はまずいないでしょう。
できれば、怒りたくないでしょうし、怒るような状況に出くわしたくないでしょう。
怒りを我慢するとどうなるかというと、あるとき、限界点が来ます。
我慢できる許容量を超えると、プッツン行ってしまいます。
するとどうするかというと、人によってパターンが違います。
一つは、キレて、激しく攻撃するパターンです。
これまで溜まっている怒りのエネルギーと合わさったエネルギーなので、それはすさまじいものになります。
言い方も、態度も、もうそれは激しいものになるでしょう。
ふだんは使わない言葉遣いや、思ってもいない暴言を吐いてしまうこともあるでしょう。
他のパターンとしては、怒りの対象と関係性を断つパターンです。
恋人や夫婦であれば別れたり、友人であれば絶交したり、家族であればひきこもったり、会社であれば辞めたりします。
別のパターンとしては、それでも我慢するパターンです。
そうするとどうなるかというと、うつ病や身体の病気になります。
うつ病というのは心のエネルギー不足で起こります。
怒りのエネルギーは他の感情に比べてもぐっと大きいです。そのため、このエネルギーを抑え込むには、かなり強いエネルギーが必要です。すると、何もしていなくてもエネルギー消費量がぐんと上がるわけです。
そのため、エネルギーを枯渇しやすく、そのときはうつとなります。うつは自分を守るための防衛機能です。
また、怒りは体内の化学物質を変えます。ノルアドレナリンやストレス対応ホルモンが分泌されるので、体質が変わります。
この状態が長期間続くと、必ずどこかの臓器に変調をきたします。そして、病気になるわけです。
なので、怒りを抑圧するのは、自分にも相手にもよくないです。
世の中には、「怒ってはいけない」と強く思っている人も結構います。
例えば、母親がヒステリックで、小さいころに何度も怒られて「私はそうはならない」と誓い、できるだけ怒らないようにしようと思ったとか、そうなった原因は無数にあります。
しかし、怒ることが悪いわけではありません。
必要な感情です。
怒りを我慢すると、かえって苦しくなります。
怒りを抑圧している傾向がある人は、無意識に見ないようにします。
ここに気づくことがものすごく重要です!!!
まずは、怒りに気づくこと。
怒りを認めることができることが第一歩です。
エゴは巧妙ですから、うまくだましますからね!
本当は怒っているのに、
「でも、○○さんは私のことを思って叱ってくれたんだし…」
「彼にも言い分はあるしね」
「彼女の立場も分かるからなぁ」
などと、怒らない理由を頭の中で無意識に探し、でっちあげるのです。
そして、抑圧するんですね。
これに気づくためにも思考観察が重要ですよ!
怒りに気づくことができるようになれば、あとは、怒りのエネルギーを解放すればよいです。
やり方は、このブログでも過去にいろいろ紹介しました。
怒りながらボクササイズしたり、走ったり、枕を叩いたり、大声で怒りを出したり、皿を割ったり、思いっきりボールを投げたりなどの身体を動かす系が怒りにはオススメです。
怒りのエネルギーは大きいですから、物理的なエネルギー消費が怒りのエネルギー解放効果を促します。
紙に怒りを書きなぐるのもアリですね。
もちろんEFTもいいですよ。
他にもいろいろあると思います。
身体の感覚を感じる練習をかなりやっている方であれば、怒りのエネルギーを何食わぬ顔をしながらでも燃焼させることができると思います。
そこまで熟達できれば、ネガティブな感情は相当扱いやすくなります。
あと、怒りを抑圧せずにすぐに相手に出すタイプの方!
このタイプも決してよくないです。
怒られていい気分な人はまずいないです。
怒られると、恐縮するか、怒りが出ます。
怒った相手との関係性はぐっと悪くなるでしょう。
それは、自分にとってもよいことではありません。
そういう人も、怒りを発散するツールを持つことをオススメします。
怒りを発散したうえで、相手に冷静に伝えたとき、相手もきちんと理解してくれるので、結果的にスムーズに物事が進みます。