ボクの仕事の理念は「悩み・不満・苦しみを持つ人にもっと心地よい自分になれるサポートをする」ことですが、心地よい自分とは「ありのままの自分であることに何の心理的葛藤もない人」と定義しています。
ありのままの自分であるとき、自分らしく生きることができます。
よく、「自分らしさ」って言いますが、自分らしさって何でしょうか?
「自分らしく生きる」ってどういう状態でしょうか?
いろんな定義があると思いますが、ボクは心理学者のブレネー・ブラウンの定義が気に入っています。
『「ネガティブな感情」の魔法』で彼女はこう述べています。
「自分らしく生きるには、それ(※犠牲もいとわず一生懸命働き、ルールに従い、何事もきちんとやり遂げ、常に自分自身を理解するよう努力し、教科書どおりに子どもを育て……ずっと自分が「正しい生き方をしている」と心から信じている)よりもはるかに大切なことがありました――それは、明るいところも暗いところも含めて、自分自身をありのままに愛することだったのです」
自分自身をありのままに愛するとき、自分らしく生きることになるのです。
では、ありのままの自分になるためにはどうしたらよいのでしょうか。
ブレネー・ブラウンはこう述べています。
●自分の「境界線」を決め(「これはできるけど、それはできない」という線引き)、自分の欠点と弱さを受け入れる勇気を持つ
●人はみんな、強さを持ちながら苦戦していることを認識し、思いやりを身につける
●自分は今のままで十分だと信じ、その信念によってのみ得られる思いやりや信頼関係を育む
ありのままの自分を受け入れるとは、「なるべき自分」を目指すことではありません。今、そのままのあなたをそのまま受け入れることです。
本当は何も欠けているところはありません。強さも弱さも今この瞬間、同じだけあります。
どんな人だって同じです。
そのままの自分にOKを出せれば、何も変わる必要がないことに気づきます。変わる必要がないから、何もしなくなるというわけでは決してありません。
ただ、やりたいこと、すべきことを淡々とできるようになります。
自分らしく生きる人がたくさんいる世の中になりますように。