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テンパる人に無責任のススメ

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仕事をしていて、よくテンパる人やいつも焦っている人、仕事に追われている人を見かけることがあります。同じような仕事なのに、ある人はマイペースでやって、ある人はテンパってやっています。
別に仕事が遅いわけではなく、必要以上に丁寧にやりすぎたり、やらなくてもいいことをやったり、他人の業務まで抱え込んだりしています。

898474c82c4015abe7438cda9f49e2ef_sテンパる人に共通するのは、自分の境界線を守れていないことです。
境界線を引くことは、こちらのブログで書きましたが、忘れていらっしゃると思うので、もう一度書きますね。

●他人の問題を自分の問題にしないこと
●他人の責任を自分の責任にしないこと
●他人がやるべきことを自分がやらないこと

他人がやるべきことをやってしまっているんです。だから必要以上に仕事を抱え込むのです。
本来やるべき業務ではないことをやっています。
たとえば、

✓同僚がやるべき仕事を抱え込んでいる。
✓アルバイトなのに社員と同じ責任を負おうとする。
✓上司がやるべきことなのに、部下の自分がやってしまう。
✓経営陣が考えるべきことなのに、平社員の自分が考える。

これって境界線を越えているのが分かりますか?

あるビジネススクールのテストでこんな問題が出ました。

「あなたは人事担当部長です。社長があなたに次期社長の育成案を考えるように言われました。どうしますか?」

境界線を越える人は、社長のためにせっせと試案を作ります。
しかし、それではどんな優れた育成方法案を出してもビジネススクールでは及第点をもらえないでしょう。
模範解答は次の通りです。

「次期社長の育成の権限を持っているのは現在の社長であり、私の仕事ではないので断るべき」

だって、あなたの問題でもないし、責任でもないし、やるべきことでもないし、そんな権限もないからです。
自分の責任をまっとうする。
他人の責任まで負うからテンパるし、疲れちゃうんです。

「だって、私がしないと上司はやらないし、チームが回らない。それでは会社に迷惑がかかってしまう」

そんな反論があるかもしれません。
でも、それはあなたの責任ではありません。
上司の責任であり、会社の責任ですから、放っておけばいいのです。
あなたがやるから、その人はやらなくなっちゃうんです。

境界線を引けないから、仕事に追われます。
きちんと境界線を引けていたら、必要以上に苦しまずに済みます。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

POSTED COMMENT

  1. アシュタンギーニ より:

    昔、昔の会社員時代思い出しました(笑)

    私の場合、自分の仕事で境界線越えする事なく結構やる事はやってたかも(^-^;

    でも、逆に境界線越えしてくる人とのストレスや葛藤、挙げ句は人のジャッジ的会話で疲れました。

    今なら、うまくスルー出来るかな?

    • 西川佳宏(よっし~) selfcompass より:

      今のアシュタンギーニさんなら、きっとうまくスルーできますよ!
      スルーできなくてイライラしても、すぐに分離できてエネルギーを流せると思いますよ。

      ボクはサラリーマン時代は境界線越えも越えられることもどっちもしばしばありました。
      あゆかさんに境界線の概念を習って、楽になりました。
      皆さんにもぜひ境界線の考え方を知ってもらいたいですね♪

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