ほとんどの人にとって、嫌なこと、嫌いなこと、つらいことはやりたくありません。
ボクも同じです。
嫌なことはしたくないし、つらいこともしたくないし、嫌な人には会いたくないし、面倒なこともしたくありません。
楽しいこと、楽なこと、快であることの割合をできるだけ増やそうと考えます。
だから、仕事は楽しく自由なことをしたいという欲求が生まれます。つまらない仕事や嫌な仕事はできるだけ避けます。

この不快なことを避けて、快を目指す行為は、ポジティブな思考や行動を目指す罠と同様に人生のクオリティを下げます。
なぜならそもそも不可能だからです。不可能なことを目指すと苦しみます。

アリの何割かは働いていないのですが、働いていないアリを取り除くと、今まで働いていたアリの何割かが働かなくなるという話を聞いたことがあるかもしれません。

それと一緒で、人生の中で今ある不快なことを取り除くと、快であることの一部が不快になってしまうのです。

「この仕事だけできたらいいのに」「この仕事がなければもっと幸せになれるのに」…

そんなことを思ってしまいがちですが、そうなると、今ある「好きなこと、楽なこと」が「嫌なこと、苦しいこと」に変わってしまうのです。
人間関係も一緒です。

「あの人と付き合わずにすめばこんなに楽なことはないのに」…

仮に嫌な人をすべて避けて、自分の好きな人だけをまわりに置いたとしたら、どうなるでしょうか。
好きな人の何人かが嫌いに変わるだけです。
自分にとって、「嫌なこと、不快なこと」を避けると、別の「嫌なこと、不快なこと」が作られるだけなのです。

じゃあどうすればいいのでしょうか?

日常的に嫌なこと、不快なことをやってみることです。そしてそれを排除しないことです。
すごく嫌なこと、不快なことがあってもいい。
そう考えてみてはいかがでしょうか。

嫌なこと、不快なこと、面倒なことは決してなくなりません。
では、戦略的にそれを人生の中に組み入れてみましょう。
自分にとっては嫌なこと、不快なこと、面倒なことだけれども、社会にとってはポジティブなこと、誰かにとってはポジティブなことをやってみるといいかもしれませんね。
どうせやらないといけないものなのですから。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら