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悪口、愚痴、嫉妬、他人の不幸を喜ぶことの悪影響を理解する

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他人の悪口や、他人の不幸を喜ぶことの悪影響を知る

ネット掲示板などでは、平気で他人の悪口が書かれています。
芸能人のスキャンダルに対しては、「メシウマ」みたいな、他人の不幸を喜ぶメッセージも書かれています。

この記事では、それらの悪影響について書きます。
これを理解すると、自分がいかにまずいことをしているかが分かると思います。

道徳的な価値観でよい悪いを主張しているわけではない

これは「道徳的によい悪い」という価値観の問題ではありません。
生体メカニズムの問題です。

「ざまあみろ!」は気持ちいい

嫌いな相手が転落すると「ざまあみろ」と思います。

その相手が自分に不都合な相手であるほど、その思いが出ます。
自分とは無関係であっても、嫌いな芸能人が転落すると愉快な気持ちになります。

これは脳内報酬がそうさせています。

妬みや他人の不幸を喜ぶ感情に関する脳内のメカニズムの研究

妬みの対象の人物に不幸が起こると、報酬系(ドーパミンなど)と呼ばれる脳内麻薬が出ます。
妬みの度合いが強いほど、脳内麻薬は強く出ます。

詳しくはこちらの研究をご参照ください。

他人の不幸を喜ぶ人は、それだけ妬みが強くなっている状態です。

妬みが強くなっているのは、自分がそれだけしんどい状態にいるということの表れなのかもしれません。
自分がハッピーであれば、寛容度も高くなるでしょう。

他人の不幸を喜ぶ人は、それだけ自分が苦しい状態にいる

他人の不幸を喜ぶ人たちは、ある意味、かわいそうな人たちです。
それだけ苦しい状態にいます。

私はそういう人たちにハッピーになってもらいたいと強く願います。
だからこそ、他人の不幸を喜ぶ回路ができているときは、「まずい!」と真剣に思ってほしいです。

他者の不幸・苦しみを喜ぶ脳になるのは恐ろしいこと

他人の不幸が自分の脳内報酬になっているとき、他人の不幸を願う行動に無意識に出てしまいます。
他者にマイナスのエネルギーを向けてしまいます。

マイナスを喜ぶ条件づけになっているのです。
この状態は、自分にとってまずい状態であることに気づいてください。

通常、私たちは、自分にとってプラスのことを喜び、マイナスを嫌がります。
しかし、他者のマイナス(不幸・苦しみ)に、自分のプラス(脳内報酬・気持ちいい)が加わると、他者のマイナスを望む脳になってしまいます。

それは恐ろしいことです。

他人の不幸を喜ぶ人は誰もが無意識で避けたがる

相手の不幸を喜ぶ人と一緒にいたいと思うでしょうか?
まずいません。

そういう人は無意識で避けられます。
そうなると、余計に承認欲求が出ます。

「どうしてオレのことを分かってくれないんだ!」
「どうして皆、私のことを理解してくれないの!」
「分かってよ!」
「認めてよ!」

そういった承認欲求が強く出ます。

ちなみにここで認められない者同士で慰めあったりしていると、不幸依存症一直線です。

承認欲求を満たすために自分を不幸にするということもやりかねません。

神経回路を変えるには、現状を素直に認めることが必要

他者の不幸を喜ぶようになっている人は、神経回路を変えなければなりません。

まずは、不幸を喜んでいる自分を「否定感なく」素直に認めましょう。
ここが第一歩です。
ここに向き合わずに抑圧すると、余計まずいことになります。

神経回路ができているのであれば隠しても仕方ありません。
素直に認めたうえで、神経回路を変えていく努力をしていきましょう。

自分を倫理観で裁くと余計に神経回路を変えられなくなるので、自己否定は横においてください。

どうやって神経回路を変えるか?

では、どうやって神経回路を変えていけばよいのでしょうか?

学習を消去していくことです。

「他人の不幸=喜び」

という学習になっています。

「他人の不幸=好ましくない」

という学習に塗り替えればよいのです。

要は当たり前の価値観に修正していくことです。

そのためには、この記事で説明したように「他人の不幸=喜び」という神経回路を持っていたら、自分がどんどん不幸になっていくことを理解することです。

掲示板に書き込まない、共感し合わないこと

掲示板に書き込む行為は、「他者の不幸=喜び」の学習を助長する行為です。

そういう人たちで共感しあうと、余計に喜びが増えます。
書き込まないほうがよいですし、なるべく見ないほうがよいです。

嫉妬をポジティブなエネルギーに変える

「他者の不幸=喜び」であっても、身近な人の不幸は苦しみです。
あくまでも、喜びは嫉妬対象の他者の不幸に限ります。

そのため、嫉妬を緩めていきましょう。

嫉妬は、相手に向けるマイナスのエネルギーです。
嫉妬を、憧れに変えていきましょう。

成功者がうらやましいというのは、「自分も成功したい」ことの現れです。
「私も成功するんだ!」というエネルギーに変えていきます。

現状がみじめであれば、そこを変えるしかありません。

マイナスのエネルギーを喜んでいれば、どんどんみじめになっていきます。
まずはそこから抜け出しましょう。

愚痴の聞き役になる人達

マイナスのエネルギーというと、悪口、陰口や愚痴も同様です。

よく愚痴の聞き役になっている人がいます。

自己価値の低い人だと、「私が相手に役立てることは愚痴を聞いてあげることくらいしかない」と思っていて、愚痴を聞いてあげることで相手の役に立とうとします。

相手のマイナスエネルギーを引き受けてあげています。
自己犠牲のやり方です。

相手のマイナスエネルギーを引き受けることで、自分が苦しくなるのですが、相手の役に立っていないという無価値感・無力感・罪悪感よりはまだマシな苦しみなのでそちらを選択しています。

ところが、愚痴を聞いてあげることは、短期的には喜ばせているものの、長期的には相手をダメにしてしまっています。

ここに気づく必要があります!

相手のマイナスのエネルギーを引き受けてあげて、さらに相手をダメにしているのですから、これが分かれば早急に止めてくださいね。

愚痴・不満は、マイナスのエネルギーです。

ここに共感・同情したとき、愚痴や不満を言っている人の心が晴れるのですが、これは脳内麻薬で晴れています。
今度はこの脳内麻薬欲しさに、愚痴や不満をあなたに言うようになります。
脳内麻薬中毒になれば、無意識で愚痴や不満が生じる状況になるような行動をしかねません。

愚痴や不満を聞く側のケース

愚痴や不満を聞く側の場合ですが、愚痴や不満には付き合わないことが肝心です。

短期的な解決であれば、愚痴や不満のエネルギーを、セラピーを使って解消します。
必要であれば、その場で解消のやり方を伝えるかもしれません。

カウンセリングでは、根本解決を目指しますので、愚痴や不満に至ることになった大きな原因を探り、解消します。

一般の方はそこまではできないと思いますので、愚痴や不満の輪にはなるべく入らないようにするくらいしかできないかもしれませんね。

愚痴や不満に共感してあげると、ますますあなたに愚痴を聞いてもらいたくなりますので、なるべくそれをやらないようにすることをオススメします。

繊細な人は、マイナスエネルギーの影響がすぐに身体に出ちゃいます。

愚痴や不満を言う側のケース

逆に、愚痴や不満を言う側の場合ですが、人に言わずに、自分で解消しましょう。

マイナスエネルギーを周囲にまき散らしているのは、泥水を周りにまき散らしているようなものです。
迷惑行為であることを自覚しましょう。

陰で悪口を言うことで、共感しあったとき、それはとても気持ち良いものです。
これって脳内麻薬です。

脳内麻薬そのものが悪いわけではありません。
脳内麻薬そのものを否定しないでくださいね。
ランナーズハイのように走ることで脳内麻薬が出ます。
それは、悪影響は少ないです。

問題は、マイナスエネルギーを出すことで脳内麻薬を得ているケースです。

陰口、愚痴、不満を言うことで、脳内麻薬を得ていたら、陰口、愚痴、不満が病みつきになってしまいます。

この症状が悪化したら、愚痴や不満を作り出すような無意識の行動をやりかねません。

自分がマイナスエネルギーを出す癖があったら、それは自分の心と体を蝕みます。

ぜひ止めてください。

お酒などに頼るのも悪影響

あとよくある不満や愚痴の処理方法ですが、お酒などに頼る方法があります。
これは飲酒が増えるだけです。
長期的に身体を蝕みます。

また、飲酒は不満をごまかしているだけで、根本的に解消しているわけではありません。

ストレスの解消目的でお酒を飲むのではなく、楽しみや美味しさでお酒を飲みましょう。

マイナスエネルギーの適切な処理方法を学ぶ

マイナスエネルギーの処理方法を学びましょう。

メルマガ購読プレゼントで、自分で簡単にできる処理方法を学べます。
マイナスエネルギーを副作用なく浄化する方法を知っておくのは、現代人には必須だと思います。

このやり方でなくても構いません。自分なりのマイナスエネルギー処理方法を身に着けてください。

自分の幸せのためにも、悪口、愚痴、嫉妬、他人の不幸を喜ぶことといったようなマイナスエネルギーをプラスの報酬に結びつけないようにしていただければと願います。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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