ママ友付き合いでよくある悩み
「親しくしていたママ友が急に口を利いてくれなくなった」
「ママ友に話したプライベートな悩みが他のママ友に筒抜けになっていた」
「マウンティングを取ってくるママ友がうざい」
「子ども同士の問題なのに親が介入してきて困る」
「悪口や愚痴ばかり話すママ友の相手に疲れる」
「ママ友に貸したものがいつまでも返ってこない」
「ママ友付き合いに時間を取られてしんどい」
「お願いごとを頻繁にしてくるママ友にどう断ろうか悩むのがストレス」
「先輩ママ友からのアドバイスがうっとうしい」
ママ友とどう付き合っていけばいいかというのはカウンセリングでも良くあるテーマの一つです。
ママ友とうまく関係を築けなくてしんどくなってしまい、ママ友との付き合いを避けるようになります。
ママ友との付き合いがなくなると困ることもたくさんあります。
「いざというとき頼れない」「仲間同士で楽しめない寂しさ」「孤立している感覚」・・・
ママ友となるべくストレスが少なく付き合えればよいですね。
そのためにどうすればよいかをこの記事で紹介します。
ママ友付き合いがしんどい人の悩みを解消する5つの方法
1)ママ友と友人とで距離感を変える
一般的な友人はどれだけの頻度で合うか、話すかというのを自分で決めることができます。
しかし、ママ友はそこを自分でコントロールしにくいです。
子どもとの関係で付き合わざるをえないところがあります。
そのため、友人とママ友との距離感の区別をしていく必要があります。
ママ友のほうが距離を少し遠くしたほうがよいでしょう。
たとえば、友人は信頼関係があるので、自分の悩みを聞いてもらうことでスッキリできます。
しかし、ママ友の中にはおしゃべり好きな人や口が軽い人もいて、いつの間にか他のママ友に自分の悩みが筒抜けになっていることがあります。
そのため次のように接するとよいかもしれません。
- 信頼できる友人に話すようなプライベートなことはむやみに話さない
- 信頼できるママ友だと分かれば友人として接する
- ママ友とは今後も付き合わざるをえない関係なので多少距離を置いて、丁寧な対応をする
2)子どもの問題と親の問題を区別する
子ども同士のケンカに親が介入することがあります。
そこで親同士がトラブルになると、子ども同士の関係まで悪くなってしまいます。
自分自身が子どもの問題と自分の問題を区別できるようになると介入を最小限にすることができます。
とはいえ、子どもはどうしても親の育て方がついてきます。
子どもと親を完全に切り分けるのは難しいため、親への介入が必要なこともあります。
このときどう介入すればよいかを知っておくとトラブルを最小限にすることができます。
介入が必要な場合は次のことに気をつけるとよいでしょう。
- 子どもの「行為」を注意する
- このとき子どもの「存在」を否定しない
- その子どもの親の「育て方」を否定しない
- 親に伝えるときは「行為」を止めてもらえるように伝える
- このときなるべくその親を責めないようにする
責められたらどんなに正論でも反発したくなるのが人間です。
怒りがあったとしてもコントロールして責めずに要求しましょう。
3)Iメッセージで伝えよう
上記の補足になりますが、相手をコントロールしがちな人が役に立つのは「Iメッセージ」の考え方です。
Iメッセージは「私(I)」を主語とした伝え方です。
考え方としては、自分がコントロールできることをやろうということです。
どうしても相手をコントロールしたくなるのが人間の常ですが、相手をコントロールしたくなる気持ちをグッと抑えて、自分がコントロールできることを考えてやっていきましょう。
たとえば、お願いごとを頻繁にしてくるママ友に対して相手を主語にした本音だと次のようになりがちです。
「あなた図々しいわよ」
「あなた迷惑」
ここで自分を主語にした言い方ですが、ただ私を主語にすればよいわけではないです。
理解のためにまずい例と適切な例を挙げましょう。
まずいIメッセージ
「私はあなたの行為は図々しいと思っている」
「私はあなたのことを迷惑に感じています」
これだと「私」を主語にしていますが、結果的には似たようなものです。相手にケンカを売っている感じで、相手は怒るか傷つくかでしょう。
適切なIメッセージ
「そういったお願いがあるのは分かりましたが、私はできないです」
「お気持ちは分かりますが、今回はお断りさせてください」
4)ママ友をコントロールしようとしない
ママ友の中にはめんどくさい人もいるものです。
自慢話をしたり、聞いてもいないアドバイスをしてきたり、話が長くてずっと付き合わされたり、夫婦生活のストレスをここで解消しようとしてきたり・・・
こういっためんどくさい人と対立すると余計めんどくさくなるため、我慢して付き合うということがよくあります。
そうするとどんどんストレスがたまり、限界まで来ると、自分から関係を断ち切ります。
なるべく我慢を少なくして、かつトラブルを最小限にしたいところです。
そのために大事なことをお伝えします。
相手はコントロールできないので、自分でコントロールできることを伝えます。
たとえばママ友の話が長いとき、ママ友の話を止めてもらうように持っていこうとするのは相手をコントロールしようとする行為です。
その場合、よくありがちな言葉は次のような言葉です。
「話が長くてもう聞きたくない」
「もうこれ以上話をするのは止めてほしい」
同じことなのですが、自分でコントロールできることに変えましょう。
「今日はここで帰ります」
「これから仕事なので切り上げますね」
これらは「もう話を聞かない」という同じ行為なのですが、相手をコントロールしようとすると、相手の行為を止めさせる方向に持っていかざるを得ないため、相手の行為を止めることを正当化しなければならず、どうしても相手を否定する言動になりがちです。
そうなると相手は不快になりトラブルとなってしまうでしょう。
5)相手に嫌われにくい言い方・行動をしよう
先のIメッセージのポイントは、相手を責めているかどうかです。
迷惑を掛けられるとどうしてもその相手を責めてしまうのは無理がありません。
そこで責めてしまうとどうしても関係が悪くなるため、責めない言い方が相手に嫌われにくい言い方になります。
相手を責めずに自分の要求を伝えたり、気持ちや感覚を伝えましょう。
とはいえ、きちんと信頼関係ができている友人では相手を否定しても関係が成り立ちます。むしろ、冗談として笑い合えるかもしれません。
「話なげーな」
「出た!自慢か?」
何でも言い合える友人ではこういったことも言えるでしょう。
ただ、ママ友の場合は信頼関係ができていない関係が多々あるため、相手を責めない言い方が役立つでしょう。
- 相手を否定しない
- 相手をコントロールしようとしない
- 相手の価値観にダメ出ししない
その上で、自分の価値観や感覚や感性を伝えるとよいでしょう。
ストレスないママ友付き合いには境界線が役立つ
今、挙げていったことはすべて「境界線」と呼ばれるものです。
境界線は自分と相手との適切な線引きのことです。
境界線についてはブログの他の記事も、メールマガジンでも採り上げていますので、興味がある方はぜひ学んでみてください。
ママ友との人間関係にとても役立つでしょう。
境界線を学ぶことで他人との関わり方のストレスがグッと減ります。
境界線を引くとは、区別ができるようになることです。
- 自分と他のママ友との区別
- ママ友と信頼できる友人との区別
- 自分の問題と子どもの問題の区別
- 自分の価値観とママ友の価値観の区別
- 自分の感じ方とママ友の感じ方の区別
- 自分の捉え方とママ友の捉え方の区別
区別がついて、それらをお互いが尊重できれば、ストレスが少なくて楽しい人間関係が築けるようになります。