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コロナウイルスを痛快だと書いた朝日新聞編集委員のTwitterから学ぶ

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コロナウイルスはある意味で痛快と書いたTwitter

今は削除されていますが、朝日新聞編集委員がTwitterでこのようなことを書きました。

あっと言う間に世界中を席巻し、戦争でもないのに超大国の大統領が恐れ慄く。新コロナウイルスは、ある意味で痛快な存在かもしれない

このツイートが批判され、いろいろな媒体で採り上げられました。
Twitterのアカウントは削除され、朝日新聞が謝罪しています。

文脈を見れば真意は別にあると分かる

文脈を見れば分かるのですが、この方は、コロナウイルスそのものを痛快であるとは思っていません。
大統領が恐れ慄いているのが痛快だとしています。

推測される価値観

この編集委員は価値観を推測すると「弱きを助け、強きを挫く」であるように思います。
そのため、超大国の大統領という強者が挫けているのが痛快だと感じたのでしょう。

価値観は人それぞれですので否定も肯定もしません。

文章は明らかに思慮不足

「新コロナウイルスが痛快」と書いたのはそういう意図ではなかったとしても明らかに不謹慎です。
少し考えれば分かることです。

この編集委員は「失敗した~!」と感じていると思います。
「表現を間違えた!」と後悔しているでしょう。

どうして思慮不足の言葉を書いたのか?

ここで私が伝えたいのは、この編集委員の善悪ではなく、「どうして思慮が足りない言葉を書いてしまったか」ということです。

少し考えればまずいと分かることだと思います。
それなのに、書いてしまった原因は正確なところは分かりませんが、「感情のままに書いてしまったから」ではないかと思っています。

「痛快だ」という感情にまかせて、勢いで書いてしまい、思慮が足りない言葉をつい使ってしまったのでしょう。
Twitterという手軽に投稿できる媒体なので、余計にパッと投稿したのかもしれません。

どうすればよかったのか?

では、どうすればよかったのでしょうか?

私はこの件で感情コントロールの重要性を再認識しました。

感情のまま、メールを書いたり、電話したり、話したりすることで失敗した経験は誰しもあると思います。
私も失敗経験があります。

感情に支配される状態(感情に自分がコントロールされている状態)では、うまくいかないことがよくあります。

逆にしましょう。感情を自分が支配・コントロールしている状態であることです。

感情コントロールのためには抑圧し続けないことが大事

そのために重要なことは、感情を抑圧し続けないことです。

感情を抑圧すると、感情が無意識に押し込められ、コントロールできなくなります。

感情を抑圧する行為を否定しているわけではありません。一時的に感情を抑圧することは避けられませんが、抑圧してたまった感情はしっかり解放しましょう。

感情コントロールできれば、冷静に書けたはずです。不適切な表現をしなかったでしょう。

価値観にネガティブな感情がくっつくと悪影響があるケース

そして、「弱きを助け強きを挫く」という価値観ですが、この価値観が悪いものではないものの、どの価値観も感情が強くくっついていると悪影響がある場合があります。

価値観そのものに善悪はありません。
どの価値観を採用するのも自分次第です。

価値観に感情が強くくっついているというのをより詳しく説明します。

たとえば、いじめられた経験があるとしましょう。
強き者からいじめられ、つらい経験をしたとします。
結果、「弱きを助け強きを挫く」という価値観を大切にするようになったとします。
そういう人は、根が優しい人です。正義感の強い人です。

未消化な感情があると、別なものに投影する

このときのつらい体験が感情的に未消化であれば(癒やされていなければ)、この経験を別の体験に投影します。

たとえば、首相や政治家といった権力者に投影して、「いじめっ子憎し」を「首相憎し」になってしまいます。

このとき、冷静な判断ができていません。
相当なネガティブな先入観を持って、相手を見ていることになります。
これが冷静な判断力を失わせることになるのです。

ここを解消することが根本的解決策になります。

未消化な感情を解消すること

感情的未消化になっていることを癒やすことで、「弱きを助け強きを挫く」という価値観にネガティブなエネルギーがなくなります。

すると、単純に弱いから助けるのではなく、強いから挫くのではなく、もっと相手を見て助けたり、挫いたりすることができます。

不適切であることに善意の批判をすることは新聞として必要です。
但し、悪意の批判は自分の身を削ることになります。

相手がマイナスの状態になることを喜ぶのは自分にとってもマイナス

あと、相手が誰であれ、相手がマイナスの状態になったときに喜ぶことは、自分の身を悪くします。
これは自分のためにも止めたほうがよいことです。この仕組みについてはまた違う記事で説明します。

このTwitterが叩かれたのは、コロナウイルスのこともありますが、それを抜きにしても、人が恐れている状態を痛快としているメッセージそのものにも原因があると思います。

今回、失敗事例として取り扱わせていただきましたが、この編集委員の方を批判するものではありません。

誰しも同じような失敗はします。そこは寛容でありたいですし、寛容な社会であったらよいと願っています。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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