前回「自分を癒すとどうなるの?前篇」は、カウンセリングなどを受けるとどうなるかという誤解について書きました。
奇跡的なことを望む弊害も書きました。
弊害を簡単に言えば、自分と向き合わないということになります。
自分と向き合うというのはどういうことかというと、普段意識していない潜在意識にある抑圧した感情、感覚、思いを探っていくということです。
そこには自分が向き合いたくない感情や思いがたくさんあり、それが人生の苦しみを作っています。
この仕組みは過去のブログやセミナーでもお伝えしてきたので省略しますが、私たちには抑圧している思いや感情がたくさんあります。
基本的にネガティブなものは向き合いたくないので、抑圧しがちです。
私たちには自分自身に対する思い(セルフイメージ)があります。
「私はバカだ」
「私はカッコ悪い」
「私はブスだ」
「私は仕事の能力がない」
「私は面白くない」
「私は暗い」
「私は魅力がない」
「私は劣っている」
「私は無力だ」…
上記はネガティブなセルフイメージの例を挙げましたが、もちろんポジティブなセルフイメージもたくさんあります。
たとえば、この上記の例のセルフイメージを信じている度合いが強く(同化の強さ)、そこに否定感が強ければ、当然自分バッシングが起こります。
自分を責めますよね。
同時に他者や環境も批判するはずです。
この傷のボタンを押した相手に対し怒りが湧いたり、親や神様を恨むこともよくあります。
自他を批判する材料が多ければ多いほど、様々なことで自他を批判する思考が湧いてきて、ネガティブな感情が湧きあがるので苦しくなります。
また、それぞれの思いの否定感が強ければ強いほど、バッシングの度合いが強くなります。当然、ネガティブな感情・感覚も強いです。
そして、それぞれの思いとの同化が強いほど、同様にバッシングの度合いが強くなります。
また、その思いがいかに現れるかという頻度、時間が長いほどネガティブな感情がたくさん湧いてくるので苦しくなります。
ネガティブビリーフの多さ、否定感の強さ、同化の強さ、頻度などの要素で苦しみが変わってきます。
カウンセリングを通じての癒しを簡単に言えば、これらの要素を緩めていくということに尽きます。
(厳密に言えば苦しみの原因はビリーフだけではないですが分かりやすく単純化して説明します)
そして、カウンセラーの腕の見せ所は、クライアントの人生を苦しめている一番大きな要素をいかに見つけていくかということになります。
苦しめている一番大きな要素を解放できるほど、楽になるの早いです。
たとえば、「私は劣っている」というセルフイメージを100%信じていて、劣っていることに対する否定感が非常に強く、その思いが人生のベースになっているとすれば、「私は劣っている」という解釈が人生の至るところで生じます。
学校、会社、仕事、恋愛、夫婦、友人関係、家族など、あらゆるところで「私は劣っている」のボタンを押され、傷つくことになります。
当たり前ですがそれは苦しいです。
でも、幸運なお知らせは、私たちが信じている思い込みは文字通り「思い込み」だということです。
勝手に信じているだけです。
もちろん過去の証拠があったからだと思います。
でも、いくら証拠があったとはいえ、単なる「思い込み」ですから変えられるのです。
では、思い込みを外したとしたらどう変わるでしょうか?
たくさんのネガティブな思い込みがあって、それを緩めていったとしたらどう変わるでしょうか?
これは次回書きますね。
まえがきが長すぎて今回もタイトルのお話が書けませんでした。
次回はちゃんと書きます。