先日、リズ・ブルボー著「LOVE LOVE LOVE〈受け入れる〉ことですべてが変わる」を読みました。
リズ・ブルボーさんは著書「<からだ>の声を聞きなさい」が有名で、カナダで大ベストセラーになっています。
「LOVE LOVE LOVE〈受け入れる〉ことですべてが変わる」は、リズ・ブルボーのセッションが文字になっています。
彼女の言葉で、クライアントは気づきを得、癒しが起こされていきます。
彼女の言葉は読者にも深い気づきを与えてくれます。
とても良い本です。
本に出てくるクライアントはある夫婦。
リズは言います。
「私たちは他者のニーズにこたえるためにこの地上に生まれてきたわけではありません。自分のニーズを満たすために生まれてきたのです。自分のニーズを満たすために他者がいるわけではありません。自分のニーズは自分で満たすべきです…」
この原則に従って、夫婦間の問題をひもといていきます。
妻は夫にニーズを主張します…これはOKです。
夫が拒否します…これもOKです。
ここで、相手が拒否しても、それは妻の存在を否定したのではなく、要求に対してノーと言ったに過ぎないことを理解する必要があります。
夫のノーと自分の存在価値をリンクさせると苦しくなります。
そして、妻が夫にニーズに応えるよう要求し、それに応えないと相手を非難する場合、リズはそれを「エゴイスト」と呼びます。ただ自分のニーズを主張するのはエゴイストではありません。
そして、「自分を愛する人は、いつでも自分を喜ばせるべきだ」という考えが、不快感を生みます。
また、リズ・ブルボーはこうも語ります。
「あらゆる状況において問題なのは、状況それ自体ではなくて、状況が引き起こす<自分に対する不安>です」
状況自体が真の問題ではないのです。その状況によって自分に生じるであろう将来の不安、最悪の恐れこそ真の問題であり、彼女は、クライアントの恐れをひもといていきます。
そして、思い込み(ビリーフ)についてもどうして、ネガティブな思い込みを手放せず、新しい考え方を受け入れるのを邪魔するのかについても語っています。
「それは、エゴが、たった一つのこと――すなわち“自分が存在し続けること”――だけを望むからです。エゴが存在し続けるには、自らを養う必要がありますが、エゴを養うのに最も役立つのは、”それまで信じていたことをくり返す“ことなのです…」
思い込みは、心の傷の産物であると説きます。そこには恐れがあります。恐れを受け入れることで逆説的ですが恐れが小さくなり、思い込みを手放すことができます。
一部しか紹介できませんが、とても良い本でした。オススメです。