リーガルハイ2の最終回を見て、驚きました!
ボクがブログで主張したいことのすべてが詰まってるじゃないですか!!!
ボクはほとんどテレビを見ませんが、たまにドラマを見ます。
今シーズンで見ているのは、相棒とリーガルハイ2だけです。
前作のリーガルハイも欠かさず見ていて、大ファンでした。
ホント素晴らしいですよね。
何が素晴らしいって、堺雅人さんのセリフ覚えでも岡田将生さんのさわやかイケメンぶりでもなく、新垣結衣さんのかわいらしさでもなく、ストーリーの面白さでもなく…、いやどれも素晴らしいんですが…特にガッキーが♪…、いやいやそうではなく、本当に素晴らしいのは、原作者が伝えたいポイントです!
できるだけネタバレしないようにストーリーは省きますが、内容を少しでも知りたくない方は今回の記事はパスしてください。
リーガルハイを知らない方のために簡単な登場人物の説明をします。
堺雅人さん演じる古美門(こみかど)先生は無敗の弁護士。まあ弁が立ち、自分の私利私欲をかたくなに追求していきます。平気で言いたいことを言い、勝利に頑なにこだわります。
新垣結衣さん演じる黛(まゆずみ)真知子ちゃんは古美門先生の部下で、真実を大切にする弁護士です。前作のリーガルハイのときは甘っちょろくてダメダメ弁護士だったのですが、シーズン2になってだんだん鍛えられて、古美門先生から一目置かれるようにまで成長しました。
岡田将生さん演じる羽生(はにゅう)くんがラスボスの弁護士&検察官で、天然の人たらし。皆が幸せになることを一番とし、全員がハッピーになるようなシナリオを半ば強引に作っていきます。
最終話のストーリーは省きますが、羽生くんは皆がハッピーになるシナリオを自分で描いて、それを実現させるためにがんばるんです。羽生くんにはその力があると信じていて、実際に民衆をも動かし、勝負よりも幸せにすることを選択していきます。最終回も真実を明らかにすると皆が傷つくので、ハッピーになるシナリオに綿密に持って行くのでした。
でも、古美門先生の前にそのシナリオが崩されます。そして羽生くんは怒り心頭で古美門先生に突っかかります。「先生は、愚かな人間たちの愚かさと醜さを利用して勝利してきた。そこにあるのは一時の快感だけで幸せはない。幸せとは、たとえ不本意でも面倒でも、お互いが懸命に妥協点を見つけることだと」
古美門先生は反論します。
「キミが間違っているのは自分が間違っていないと思っているところだ」
古美門先生は羽生くんの危うさを見抜いていました。羽生くんの言っていることは正論です。素晴らしいことです。でも、人間らしさがなかった…。人間らしい愚かさや醜さを抑圧していました。自分が正しく、自分こそが大衆を正しい方向に導ける、平和で幸せな社会を実現できると思っていました。つまり、無意識の中には自分は愚かな大衆などではなく、大衆を導くために必要な優れた人間だという思いがあったのです。
それはとてもエゴが強い世界ですよね。著書「願いがかなわなくても幸せになれる」を読まれたかたならお分かりだと思いますが、それはものすごく苦しい世界です。
だから、古美門先生は羽生くんに言ったのです。「自分の醜さを愛せ」と。
羽生くんには実は醜いところがあるんです。自分は優れていると無意識に思っているところです。そして、人を見下しているところ。人を無力だと思っているところ。
これはボクの本を読んでくださっている方やセッションを受けてくださっている方なら分かると思いますが、「=私は無価値である、劣っている、無力である」なんです。だから、無意識では無価値感や劣等感、無力感を強く抑圧しています。
そんな醜いところを自分では気づいていなかったのです。だから、古美門先生はそこを教えたのでした。
そして、それこそが、羽生くん自身を救う道なのです!
ボクがブログで主張したいのはこのことだけです。
「自分が無意識に抑圧している醜いものを愛そうよ!」
それだけです。
これがボクたちを心地よくする最も有効な方法なのです。
さまざまな癒しのテクニックはそのための手段なのです。
原作者はそれ以外にも粋なポイントを入れてきます。
黛真知子ちゃんは真実を強く大切にしてきましたが、真実をねじ曲げることをすることになります。そして、最後には何が真実か分からなくなります。
すごく大事なポイントです。
正義を追い求めること、真実を追い求めることこそが苦しさを生むんです!
真実を強く追い求めることそれ自体が苦しみの元なんです。
真実を探求したいという気持ちは分かります。
ボクもそういうことを思っていたこともありました。究極の真実を知りたい、悟りを開きたいと思っていました。
でも、この世に存在するのは、実はどれも真実であり、どれも真実ではありません。
唯一の真実なんてものはありません。
ちょっと難しくなるのでこのへんでやめておきますね。
リーガルハイ、実はとっても深いドラマです。
こういうストーリーがテレビで語られる時代になったなぁと感慨深かったです。
とっても面白いドラマでした。
そして、ガッキーがかわいかった…またそこかい!
よっしーさん(*^_^*)
さすが!!です。
あの愛すべきリーガルハイの真髄をリーディングされている。
私は、
羽生君、抑圧するんなよーー
黛先生、力むなよーー
古見門先生、もっと本音吐いてくれーー
と思いながら観てました(笑)
アシュタンギーニさん、うれしいコメントありがとうございます。
この記事は結構自信作で、ドラマ見たあと「ぜひこれはブログに書かなければ!」って思ったんです。
前作のほうがよかったなどの声もありますが、ボクはどちらも甲乙つけがたいくらい面白かったです。
古美門先生みたいにあそこまでまわりの目を気にせずに言いたいこと言えるのはすごいですね。