先日のブログでは、完璧主義の特徴や本質を明らかにしました。
では、完璧主義をどうやったら克服できるのでしょうか?
もう一度書きますが、完璧主義とは、自分を恥や非難から守るための防衛システムです。
そこには強い恐れがあり、非難されること、批判されること、恥をかくこと、自分に価値がないと気づかされることが恐いのです。自分が価値のない存在であるなんて絶対に、死んでも思いたくない…だから、完璧であろうとするのです。
完璧主義をやめようとしてもやめられるものではありません。どんなに理屈で完璧主義のデメリットが分かったとしても、決意や根性では完璧主義はやめられません。
完璧主義を克服するには、自分の恐れに向き合う必要があります。
この、死んでも向き合いたくないとまで思っている恐れなので正直向き合うのはとても難しいですね。
時間はかかると思いますし、一人では難しいでしょう。
ボク自身が完璧主義を大きくゆるめられたきっかけはカウンセリングセッションでした。そこでカウンセラーのサポートがあって、自分の恐れと向き合いました。そして、恐れをそのまま認め、受け入れ、自然に手放すことができました。
まだまだボクの中には恐れはたくさんありますが、以前よりは恥をかくことを恐れなくなりました。ダメな自分もそのまま受け入れていくと自分をダメだと思うことも少なくなりました。
一回のセッションで大きく変わったわけではありません。自分でもたくさん向き合っていったことも変われた要因だと思います。
今度はボク自身が完璧主義で苦しんでいる人を楽にするサポートをしたいと思っています。
超荒治療になりますが、心理学の行動療法も効果的だと思います。
どういう方法かというと、自分が恐れていることにあえて飛び込むのです。
一番恐れていることをあえてやってみるのです。
強迫性障害の治療では最も効果的な方法だと言われており、たとえば、不潔恐怖の人で何回も手を洗わないと気が済まない人に対し、汚物を実際に触らせます。
かなりハードなトレーニングなので個人的には酷だなぁと思います。
ちなみにボクのセッションでは汚物を触る瞬間の恐怖にEFTをやる方法を取り入れています(イメージでやるので実際には触りません)。行動療法+EFTのほうが楽だし、早く改善すると感じています。
一番自分が「恥」だと思っていること、それをわざとやってみるのです。そうすると平気であることを実感し、恐れが弱くなります。恐れがなくなると自然に完璧主義もゆるくなります。
ただ、行動療法は一人でやるのは難しいでしょうね。特殊な環境に自分を置くか、専門家のサポートの元でやるほうがいいと思います。というかたぶん自分ではやりません。
あとは、自分が完璧主義であることに気づいたのならば、自分の中に恐れがあることを認め、ゆっくり受け入れていくこともできます。一気に恐れに向かうことは難しいでしょうが、少しずつ、こんな恐れがあるんだなぁと認めていってあげると緩くなっていきますよ。
ボクは、あるカウンセラーから「恐れは宝物」と言われました。
当時、恐れは取り去るべきものという思いが強くあり、その意味が分かりませんでしたが、今は半分くらいその言葉の意味を体感しています。
ボクもまだ自分の中の恐れと向き合っている途中です。よーく見ていくと恐れってかわいいんですよ♪