「便利さや居心地よさを、
名誉や社会に受け入れられること、尊敬を選んではいけない。
自分のハートの鐘を鳴らす何かを選ぶのだ。
どのような結果になろうとも、自分のしたい何かを選ぶのだ」

この言葉はインドの覚者和尚(ラジニーシ)の言葉です。
20歳過ぎにこの文を読んで、強烈に魂が揺さぶられました。
その後の人生でも和尚の言葉が常に引っかかっていました。
和尚は世間の価値観に従った群衆であることではなく、自分の魂の価値観に従った反逆者であることを説きます。

親も社会も大衆の価値観を押しつけてきました。
もちろん悪気があるわけではありません。それがボクにとって幸せであると思っていたから。
愛情です。だから感謝しています。

でも、誰も「自分のハートに耳を傾けろ」なんて言ってくれる人はいませんでした。
はじめてそのことを教えてくれたのがこの和尚でした。
そして、それから10数年経ってから二度目に聞いたのが溝口あゆかさんでした。だからボクは強烈に惹かれたんだと思います。
ボクの人生に素晴らしい影響を与えてくれた二人です。
和尚の理念的なところを、あゆかさんはテクニックや実践で落とし込んでくれました。

ボクがこの言葉に惹かれたのは、自分の唯一無二性を証明したかったから。
それは、エゴです。
自分が唯一無二でないことが分かっていたから。
平凡だったから。凡才だったから。つまらない人間だと思っていたから。
自分には価値がないと思っていたから。
だから、この言葉に惹かれたんです。

ボクはずっと大衆の価値観になびいてきました。
大衆の価値観とは、この社会における多くの人に共通している価値観です。
大衆は価値観の均一化を目指します。
自分がみんなと同じであることに安心を覚えます。自分の価値観を広めることで多数派を目指し、できるだけ自分に似せようとします。同時に大衆の価値観に自分をフィットさせていきます。
万人の平等を理想化し、互いに共感し合い、理解し合い、苦しみも喜びも分かちあえる、そういう社会を理想とします。
社会が平準化、均一化するということは、集合的なある価値観体型に従うだけではなく、それに従うことを幸福と感じ、そこに快楽を見出します。
それをニーチェは「奴隷」と呼びました。
楽であり、快楽が得られる生き方ではあるけれども、隣人と同じ判断や同じような行動が強制されます。本人が心の奥底でどう感じたかではなく、「まわりの人々と同じであるかどうか」によって決定されます。
外部に準拠した反応的な行動です。
それに対し、ニーチェは自発的・衝動的に行動する人間を「貴族」と呼びました。
外部に準拠せず、人間の内側から発するものに従って行動すること、これが「高貴な行為」であると説いたのです。

これが和尚の言う「反逆者」であり、「ハートに従う人」です。
反逆者は構造的に、社会から非難されるでしょう。なぜなら大衆の価値観に従わないから。
非難され、居心地は悪いし、ましてや名誉や尊敬なんて受けられないでしょう。
それでも、自分のハートの鐘を鳴らす何かを選ぶこと、それをやることのほうが、幸福なんです。
なぜなら、自分自身でいられるから。
自分自身を深く受け入れ、尊敬し、はじめて自分自身の花を咲かせることができます。
そのとき、自らの心の中に至福というべき喜びが満たされるのです。

だからこそ、自分のハートや身体の声に耳を傾けてほしいのです。
寄り添ってあげてほしいのです。
ただ聴くだけでいい。
テクニックとかどうでもいいです。ただ聴いてください。
自分自身であること以上の喜びはありません。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら