「せっかく彼のことを思ってやってあげてるのに、ちっとも感謝しない」
「オレはこんだけがんばってるのに、彼女は全然わかってくれない」
…それは価値観の違いから起こっているのかもしれません。
よく聞く人生の黄金律があります。
「自分がされて嫌なことを人にしないこと」
「自分がされてうれしいことを人にすること」
ボク自身、このことをすごく大切にしています。
自分の価値観の中でも重要視しているものの一つです。
この価値観に従って行動していれば、人間関係はうまく行くことが多いです。
しかしながら、ここにも落とし穴があります。
それは、価値観は人によって違うということです。
つまり、自分がされて嫌なことうれしいことと、相手がされて嫌なことうれしいことは一致しないという点です。
たとえば、A子さんは構ってもらうことがうれしいとします。一方、B男さんは信頼されて自由にされることがうれしいとします。
その場合、A子さんは自分がされてうれしいことを相手にします。B男さんに構ってあげようとするのです。自分も構ってほしいから。
B男さんは自分がされてうれしいことを相手にします。A子さんを信頼し、放っておくのです。自分も放っておかれたいから。
その結果、お互い自分がされてうれしいことを相手にすると、相手は嫌なことをされたと思ってしまうのです。
その場合、うまく行きませんね。ケンカになることも多いです。
パートナーが別れる原因の一番は、どんなアンケートも「価値観の違い(不一致)」となっています。
お互いが相手を思いあっているつもりでも、知らず知らずのうちに相手を傷つけてしまっていることになり、うまく行かなくなります。
そのため、多くの人が価値観の合う人を求めます。
でも、ここが罠なんです。価値観が完全にぴったり合う人なんていませんから!
価値観がより合う人を求めるのは、実は苦しい道への入り口ですよ。
そして、価値観が合わない人こそ、自分を成長させる教師です。あなたの価値観を崩壊させるきっかけを与えてくれ、自分のまわりにある「~すべき」の壁を打ち壊してくれるハンマーになりえるのです。
じゃあ、どうしたらいいのでしょう?
相手の価値観を知ればいいのです。
自分の価値観と相手の価値観の両方を認め(ここがすごく大事!“自分の価値観が正しい!”ってやってしまうと相手の価値観を認められません)、相手の価値観でうれしいことを相手にすれば、相手は喜びます。
分かりやすく言えば、
A子さんは花が好き、B男さんはサッカー観戦が好きだとします。
A子さんはB男さんに花をあげるよりも、サッカーのチケットをあげた方が喜びます。
B男さんはA子さんにサッカーのチケットを上げるよりも、花をあげた方が喜びます。
なので、心地よい人間関係を築くためには、相手が喜ぶポイント、相手の価値観を理解しようとすることです。
そしてもう一つ、自分が喜ぶポイント、自分が嫌なポイントを相手にきちんと伝えることです。
きちんと伝えないと伝わりませんよ!
そうすれば、お互いがもっとハッピーでいられます。
人は、相手に喜んでもらえるとうれしいし、相手が嫌な思いをすると自分も苦しくなります。
自分の喜ぶポイント、嫌なポイントを説明した紙を渡してもいいかもしれませんね。
まあ、細かすぎるとかえって嫌がられますが…