前回の記事は、「なくす、ゼロにする」は逆効果になることを書きました。
今回の記事も続きを書いていきます。
「こうしたほうがいい」を「こうすべき」で受け取ってしまう
世の中には「こうしたほうがいい」というアドバイスにあふれています。
それは多くの場合、善意です。もちろん、ビジネスのためや相手に認められたいといったような別の目的も入りますが(これを否定しないでくださいね)、善意の面「楽になってほしい、助けたい、力になりたい」もたくさんあります。
「こうしたほうがいい」を「こうすべき」と受け取ってしまうのがエゴの常です。
キャッチーにするために極端な表現になりがち
そして、アドバイスをする側もキャッチーにするために極端な表現をしがちです。
「(例)炭水化物は取る必要はない」みたいな、極端な表現になってしまい、真面目に実践する人ほど、逆に苦しくなるということになりがちです。
バランスを取るという考え方
なので、前回の記事に書いたように、バランスを取るという考え方のほうが好結果につながると思います。
たとえば、「がまんするな」「いい人を止めろ」「自己犠牲するな」という言葉であれば、どういうふうに受け取ればいいでしょうか?
我慢するな
いい人を止めろ
自己犠牲するな
こんなふうに受け取ってみたらどうでしょうか?
否定せずにバランスを取る
世の中にあふれる情報が極端な表現になりがちなのは仕方ありません。
注目されるためにはマイルドな表現では響かないからです。
それを分かった上で、自分で調整していきましょう。
一方を否定することなく、欠けているもののバランスを取るという感じがよいでしょう。
「バランスが取れる=善、バランスが取れていない=悪」にしないでくださいね(笑)
バランスを取る考え方でビリーフを緩めていく
そんな感じでビリーフも緩めていきましょう。
人に迷惑をかけてはいけない
でも、ちょっと行き過ぎて、他者のことを気にしすぎて萎縮しているかもね。自分がしたいことがやりにくくなっているかもね。そうなるとかえって迷惑かけてしまうことにもなりかねないし、反対のこともやってバランスを取ろう。
他者のことを気にせず、自分の好きなことをやることを増やしていこう
成果を出さないといけない
でも、成果を出すことにちょっととらわれすぎているかな。成果を上げることに気が取られすぎて、かえって成果を上げられなくなっているね。
成果を気にせずに、やっていることそのものの楽しさや喜びを感じることを増やしていくのはどうだろう
愚痴を言ってはいけない
ただ、いつも愚痴だと、楽しめる範囲を超えて周りから避けられるし、自分もしんどくなるので、愚痴を言う以外のストレス発散方法を持つのはどうだろう?
すると適度な愚痴で収まってくるよ
繊細(敏感)さはよくない
でも、鈍感だと知らず知らずのうちに大きな病気になったりするので、早く気づけるという敏感さも大事だよね。
繊細さの負の側面を和らげるような工夫をするのはどうだろう?
ネガティブな感情やセルフイメージと同化を外す方法はオススメだよ。繊細さのポジティブな部分は気づく力があるということだから、繊細さを許すと自分のポジティブな側面にもどんどん気づけるし、癒やしもどんどん進んでいくよ
好きなことを仕事にしないといけない
ただ、成果にとらわれると好きなことが好きでなくなるという罠もあるんだ。好きなことでお金を稼ぐには好きじゃないこともやらないといけないこともたくさんあるし、お金を稼ぐことを別に持ちながら、好きなことをやっていく方法もあるよね。サラリーマン向きな性格の人はサラリーマンやった方が結果的に好きなことをできる時間やエネルギーを持てるよね。
好きなことでお金になれば素晴らしいし、お金にこだわらずに好きなことをやる気楽さも両方素晴らしいよね
自分らしく生きなければいけない
でも、他者のことをまったく考えなかったり、強い信念にしがみついている人も不幸かもしれないね。
他人のことを考えるのは思いやりがあって素敵なことだし、信念がぶれることは柔軟で楽だよね。それに加えて、自分らしさも発揮できるともっと素敵で楽だね。
いきなり自分軸で生きるのは無謀だから、少しずつ自分らしさを見つけたり、実践していくのはどうかな
ありのままでなければいけない
では、ありのままで生きないことはどうだろう? 行き過ぎると自分が分からなくなるから苦しいよね。
でも、適度に偽ったり演じたりするのも必要だよね。働くモードと恋愛モードと親友モードでそれぞれ違うから楽しいね。全部一緒だと不都合もたくさんあるでしょ。
とはいえ、ありのままが分かんなくなっちゃうのは行き過ぎだから、自分のありのままを再発見して、少しずつ自然にやっていこう。恐れや制限があればワークで外していけるよ
自分を否定してはいけない
でも、否定があるから、肯定があって、NoとYesの両方があるから自然なんだ。Yesしかない世界を想像してみて。それはすごく不自然で苦しい世界だよ。
Noがあるから自由なんだ。否定できる権利があるから、肯定が生きるんだ。だから、自己否定も悪くない。
自信がないから謙虚になれるし、学ぼうとしたり、他者に頼って他者を活かすことができるんだ。
でも、行き過ぎると苦しいからほどほどにね。自己否定が強すぎれば、自己否定することも許した上で、セルフラブを高めるワークをやっていくとバランスが取れていくよ。気づいたら自然に自己否定していない感じに変わっていくよ
気楽にやってみる
こんな感じで、一方をダメだと思わずに、今のよさもあるはずなのでそれを否定せず、バランスを取るために今欠けているものを取り入れていくという感じが気楽でいいですね。
ビリーフ、こうあるべきは、エネルギーが深刻なんですね。
それを深刻さで「がんばって外そう」ということ自体が矛盾なんです。
緩く軽く考えてみてください。
そのほうが結果的にビリーフは緩みますし、何よりプロセスが楽で楽しいです。
ワークをして余計にしんどくなったとか、ある考えを取り入れると余計につらくなったというときは、受け取り方がゼロ百で捉えている可能性があります。
ぜひ、この記事を参考に、緩くビリーフを緩めることを楽しんでやってみてください。