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信念と思い込みの違い

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ビリーフを緩める重要性

心理業界では、ビリーフを緩めることが重要だと言われています。

ビリーフとは「思い込み」や「信念」などと訳されます。

ビリーフはすべて緩めればよいわけではない

ビリーフを緩めると楽になりますが、何でもかんでも緩めればよいわけではありません。

私自身、心の仕組みを学び始めたときは、「ビリーフが苦しみの元凶」と理解し、ビリーフを緩めさえすればよいのだと勘違いしていました。

そんなふうに表現されている本や主張もたくさんありましたし。

しかし、心の仕組みを理解するにつれて、この考え方自体が、自我の白黒思考にとらわれていたと分かりました。

つまり、何かを「悪」として、それを排除しようとする自我の性質です。
すべてのビリーフを緩めればよいわけではなく、自分にとって「今、現在」不都合になっているものを緩めればよいということです。

代表的なものが、自分に関するネガティブな思い込みです。

それがあることによって、「今、現在」の可能性を狭めたり、心がしんどくなる方向に働くため、緩めることが推奨されます。

あえて「緩める」という表現を使っている理由

私は思い込みを「緩める」という表現を使っていますが、他では、思い込みを「なくす」とか「外す」といった表現も使われています。

「なくす」「外す」という言葉が「悪排除」になりがちなので、なるべくそれに陥らないようにあえて「緩める」という表現にしています。

すべてなくそうという発想は「抑圧」「乖離」を生むため、逆効果になりがちです。

ネガティブな思い込みが悪影響になる一例

理解を助けるために、自分に関するネガティブな思い込みがネガティブな方向に働くことを例として挙げましょう。

思い込みの例として「私は何をやってもうまくいかない」と思っているとしましょう。

すると、チャンスがあってもチャレンジしようとはしません。
それだけで未来の可能性がどんどん失われていきます。

今度は失ったことに後悔し、やり直そうとしますが、心理的に焦りがあるため、今の自分の力以上のことをやろうとして、案の定、失敗します。すると、さらにあきらめや無力感に陥ります。

「どうせ何をやっても無駄だ」と思えば、やる気がなくなり、無気力になります。エネルギーが乏しくなり、人生が色あせてしまいます。

このように、自分の人生を心理的に足を引っ張るような思い込みは緩めていったほうがよいでしょう。

ビリーフを強めたほうがよいケース

ビリーフは使い様です。つまり、悪影響を及ぼすものもあれば、よい影響をもたらすものもあります。

よい影響をもたらすビリーフは自分に都合よく働きます。

たとえば、先ほどの例の逆で「私は何をやってもうまくいく」であれば、どんどん調子に乗ってチャレンジすることができます。

ポジティブビリーフを刷り込めばよい?

但し、これは理論的にはそうですが、実際には違います。
なぜなら、「何をやってもうまくいく」ことなんて実際にはないからです。

それを無理矢理信じ込まそうとするのは無理があります。
逆に、身の丈に合っていないことに挑戦して痛い目に遭うのがオチです。
私は、ポジティブなビリーフを暗示的に刷り込ませるようなことはほとんどやりません。

では、どんなビリーフを利用したほうがよいかというと、「信念」です。

信念と思い込みの区別

ここで、信念と思い込みの区別をしておきます。

心理の世界でビリーフと言われるものが「思い込み」です。
信念は、思い込み同様に信じているものではありますが、自分の意志が入ったものです。

「私はこれを大切にするんだ!」
「私はこう生きるんだ!」
「自分はこの価値観を大切にしているんだ!」

というものです。

「世界は自分にとって厳しいものだ」とか「私は能力が低い」とか「この食べ物は健康によい」といったものは「思い込み」です。

一方、信念は意志が入ったもので、
「私は厳しい環境でも生き抜くことができる」とか「人間は能力以上のことを成し遂げられる」とか「この食べ物を広めて世界の人々をもっと健康にする」といったものです。

信念は人生の判断基準・生きる力となる

信念は自分がどう生きるかの指針ともなります。
これがハッキリすると、自分の生きる判断基準となり、生きる原動力にもなります。

企業の信念が企業理念です。

企業理念が明確であるほど、ビジネスの分岐点や危機のときの判断基準が明確になります。
企業理念からブレてしまうと、その会社には「信念」がなく、ただのお金稼ぎになってしまいます。

信念は人それぞれ

信念は、自分が大切にしている価値観とも言えます。

それは、人それぞれです。
人によって異なります。

人によって資質も人生経験も違うため、大切な考えや価値観も変わります。

何が正しい、間違っているというのはないでしょう。

信念は不変ではない

信念は、自分に不都合な思い込みと違って、強固な信念が自分の強さを生みます。

とはいえ、必ずしも「揺るがない」信念がよいわけではなく、柔軟に信念を変えていくことも必要でしょう。

時代遅れになった企業理念を、現代に合わせて変えるような感じです。あるいは、よりしっくりくる表現に変えることもあるでしょう。
または、180度違った人生体験によって、まったく違った信念に変わることもあるでしょう。

信念を見つけるには?

信念がハッキリしている人もいれば、していない人も多いと思います。

信念を見つけるというのは意外に難しいことだと思います。
なかなか考えても出てこないでしょう。

自分の信念を見つけるためには、どうすればよいでしょうか?

私は「自分のネガティブな資質」と「欲」が信念を見つける大きなヒントになると思っています。

具体的には、今度のセミナーでお伝えしますので、興味がある人はぜひご参加ください。

【Zoom無料セミナー】鬼滅の刃と半沢直樹から学ぶ「信念の見つけ方」半沢直樹と鬼滅の刃映画で感じたメッセージ 鬼滅の刃の映画が大ヒットしていますね。 私も観に行きました! 映画やドラマなどが...
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西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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