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こうあるべきの手放し方

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あけましておめでとうございます。

セルフコンパスのサービスは終了致しますが、たまにブログは投稿したいと思います。

こうあるべきを手放す

今回のテーマは「こうあるべき」を手放す方法についてです。

心に興味がある方は「こうあるべき」を手放す(緩める、外す)ということを聞いたことがあると思います。

こうあるべきという思考が心の苦しみを生んでいるというものです。

単純に手放したほうがよいわけではない

ここでまず押さえておくことが、こうあるべきを手放したほうがよい状況の理解がないと、かえってしんどくなるということです。

「こうあるべきを手放しさえすれば幸せになれるんだ!」みたいに捉えてしまうと、必要な「べき」をも手放してしまうことになります。

善悪で捉えないように気をつけたいところです。

こうあるべきが役に立つ場面

たとえば、新卒で会社に入ったら社会人としてのルールを学ぶことになります。
会社やビジネスのルールを身につけます。

これは「こうあるべき」を身につける作業に他なりません。

社会人としての知識を身につけ、経験を積んでいきます。

何も知らない段階で、自己流で仕事をしていると成長しないし、どこかで失敗するでしょう。

まずは枠にハマることが大切です。

こうあるべきを手放すタイミング

しかし、どこかでしんどくなるタイミングが来ます。
はじめは「こうあるべき」が役に立っていましたが、だんだんとその枠が足かせになってくるときがやってきます。

会社やその業界のやり方に縛られて、新しいことが身につかなくなってきます。

最初の成長に役立っていたものが、ある程度の段階まで来ると成長を妨げるものに変化します。

このとき、こうあるべきを手放す必要があります。

手放すタイミングを知ろう

「こうあるべき」をいつ手放したほうがよいのかを知っておくことが重要です。

だから単純な善悪にしないことが大切です。
「こうあるべき」はスタート段階には必要なものです。

小さいときの洋服みたいなものです。はじめはジャストサイズでも身体の成長につれて小さくなって着心地が悪くなってくるような感じです。

感謝して手放すのがよいでしょう。

こうあるべきの反転

善悪にしてしまうと「こうあるべき」を反転させてしまいがちです。

たとえば「逃げてはいけない」という「こうあるべき」であれば、「逃げていい」というふうに反転させてしまいます。

そうなると、本当は逃げるべきではないタイミングでも逃げてしまいます。

世の中のメッセージには単純に反転させたものが多く見られるので注意が必要です。

こうあるべきの選択基準

思考(合理性)で選択

では、こうあるべきをどう使うかというのはまず「思考」が大切になります。

ここで言う「思考」とは「合理性」のことです。

先の例の「逃げてはいけない」であれば、どういう状況で「逃げたほうが合理的か」「逃げないほうが合理的か」を判断します。

判断基準は合理性です。

たとえば、会社を辞めるか辞めないかについて、辞めたときのメリットデメリット、辞めないときのメリットデメリットを明らかにして、得な方を選ぶということです。

感情(好き嫌い・意思)で選択

次の選択基準が「感情」です。

ここで言う「感情」は、好きか嫌いかとか、したいかしたくないかという意思のようなものです。

会社を辞めたいから辞めようというものです。

このとき、思考と感情は両方とも大切です。

思考・感情の一方だとまずい

「感情」のみで動くとまずいのは分かりやすいです。

合理性を無視して、感情で会社を辞めて後で後悔するパターンです。

もちろん、「思考」だけもまずいです。
自分の気持ちを無視して、合理性だけで生きていたら、どこかで自分の気持ちが壊れてしまいます。

これはすぐに結果が出ないため分かりにくいです。

長年自分の気持ちを偽って生きてきて、気づいたときには人生を挽回するには遅すぎるみたいになりかねません。

思考→感情の順番がオススメ

順番は「思考」→「感情」がオススメです。

まず、合理性で判断します。
その上で、気持ちで判断します。

今すぐ会社を辞めるのは損のほうが大きいけれど、これ以上自分の気持ちを偽るのはしんどいから、会社を辞めようと自分で決意することです。
この決断の仕方だと後悔は少ないです。

このとき「こうあるべき」で選択していないため、手放していることになります。

最終的にこうあるべきを手放している

最終的に「自分で決めている」ということが重要です。
自分で責任を取っています。

これはまさに自分軸で、「こうあるべき」の他人軸から「こうしたい」の自分軸への移行です。

たとえば「逃げてはいけない」であれば、今の状況で逃げたほうがよいかどうかを合理的に判断します。

結果、逃げないほうが合理的だと分かったときに、「でも逃げたい」という感情だったとしましょう。

このとき、「今回は感情よりも合理性を優先しよう」という意思でもよいです。

これは「こうあるべき」のままですが、自分の意思が介入しているため、縛られた「こうあるべき」ではなく、自分の自由意思で「こうあるべき」を選択したことになります。

この「こうあるべき」は「こうあるべき」と違うんです。
文字で書くと一緒ですが(笑)

思考と感情を使って、最終的に自分の意思が介入していたら、自分を苦しめていた「こうあるべき」ではありません。

「こうあるべき」がハートに変容しています。

姿を変えて変容しているのではなく、姿そのままでハートに変容しているのです。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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