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解釈を生む大きな原因が自分の持っているビリーフ

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前回の記事「私たちは自分の解釈に苦しむ」の続きを書きます。

(1)私たちは解釈で苦しんでいるということ。
(2)私たちは解釈の違いで争いが発生するということ。

同じ出来事に遭遇したとしても、それをどう解釈するかは人によって違います。

ここでキーポイントになるのが、ビリーフ(信念、価値観)です。

前回の例で、誕生日に彼から仕事を入れられた女性が、「彼は私を愛していない」と解釈しました。

解釈は、自分が持っているビリーフにかなり影響されるのです。

もし、この女性がたとえば「私は大切にされる存在だ」と信じていたら、この出来事で「彼は私を愛していない」とは解釈しにくいのです。

彼が誕生日に仕事を入れたことに対して不快に思ったとしても、それを「私が愛されていないから」という意味づけをしないのです。
だから、同じ不快感でも質が異なります。

この女性が、「私は大切にされない存在だ」と信じていたら、この出来事で「彼は私を大切にしていない」「彼は私を愛していない」と解釈しやすくなります。
そうやって「私が愛されていないから彼は私の誕生日に仕事を入れた」と解釈していたら、愛されていない苦しみがプラスアルファされるので、不快感の質が俄然大きくなります。
すると、怒りが爆発してしまいます。

つまり、ビリーフ、特に自分に対するビリーフ(これをセルフイメージといいます)がネガティブだと、苦しい解釈をしがちで、逆にポジティブだと楽観的な解釈をしがちです。

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だから、自分の持っているビリーフを見つけることが重要
です。
特に、自分が気づいていないビリーフ(無意識のビリーフ)が人生に大きな影響を及ぼしていますが、無意識なので、当然気づいていません。
気づいていないビリーフが自分の人生を大きく創っていることをボク自身が知ったとき、ちょっと恐くなりました。自分のビリーフを知りたいと思いました。

これを発見していくことをセルフワーク講座でやっています。全7回のうち4回かけてやっています。
ちなみにあとの3回はビリーフを緩めるテクニックのレクチャーです。

そして、私たちは解釈やビリーフを相手とすり合わせようとします。
もっとひどい言葉でいうと、「押しつけようと」しています。

私たちは自分の解釈や信じていることを「正しい」と信じています。

世の中の争いをよーく見てみると、ほとんどがここに行きつきます。

争いやケンカのメリットをあえて挙げるとすれば、自分と相手の価値観の違いが分かるということと、それによって自分の柔軟性が上がることです。もっと言えば、それによって自分をより知ることができ、より幅のある人間になれるということです。

まあ、でも争いやケンカがないに越したことはないですよね。

それには自分の価値観をきちんと知ることが大事です。
ここを分かっていて、意識で気づいていれば、かなりの部分をコントロールできます。

特にカップルや夫婦、親子などの常に一緒にいるような関係であれば、お互いの価値観が分かっていた方がうまくいくので、そのためにもまずは自分を知ることです。
自分を知れば、それを他人に説明することができますね。

たとえば、前回の例だと、
「誕生日=大切な日」で、この価値観が譲れないほど大切だとしたら、あらかじめ彼に説明することができます。

「私、誕生日に特別な思いがあって、祝ってもらうのは誕生日じゃなきゃダメなの。別の日だと全然うれしくないの。誕生日に祝ってもらえないと愛されていないと感じるほど落ち込むの」

そう言っておけば、彼も意地で何とか予定を空けとこうとするはずですね。

これはあまりいい例じゃなかったかもしれませんが、要は説明できれば、未然に争いを防ぎやすいということです。

えっ?、彼にそう言っているのに彼はまた誕生日に予定を入れたですって!?
よっし~さん、どうすればいいでしょうかって?

うーん。

あなたが「誕生日=大切」という価値観を緩めるか、ネガティブなビリーフを緩めるか、彼ともっと話し合いをするか、我慢するか、別れるか、よっし~のカウンセリングを受けるか(オススメ)、あなたのお好きなように。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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