「なんでこんなに心が傷つきやすく、もろいんだろう!」
「なんで周りのみんなは平気なんだろう!」
もしかしたら、あなたのその悩みの原因がこの記事で分かるかもしれません!
私自身、これまでの人生は長い間ずっと生きづらかったです。
私の人生はそこまで過酷なことがあったわけでもないですし、健全に育てられました。
それでも、ずっと苦しくて、苦しみを隠しながら生きてきました。
そう思いながらも原因は分からず、「成功すれば幸せになれる!」と信じて、鞭打ってきました。
ですが、どんどん苦しくなるばかり…
だから、心の仕組みについて相当研究しました。
それによって苦しみの原因は分かりました。
ですが、それでもパズルのピースがまだ足りませんでした。
そして、今はそのピースが見つかったので、ぜひ紹介させてください!
心が苦しむ原因
私は心の仕組みを学び、心が苦しむ原因を知りました。
まずはそれを紹介しましょう。
捉え方(投影・解釈)の問題
たくさんの理由はありますが、私がすごく腑に落ちたのが、物事の捉え方(投影・解釈)の問題です。
ホリエモンの捉え方の例を挙げてこちらの記事で書いたように、物事をどう捉えるかが大きいです。
捉え方の元になっているのが、心のプログラムです。
心のプログラムとは、「こうあるべき」「私は○○だ」というビリーフ、思い込み、セルフイメージです。
たとえば「私は劣っている」という劣等感を持っている人は、事実をこの劣等感に合わせて歪んで捉えてしまいます。
要は、何事も、「やっぱり私は劣っているんだぁ、ガーン、ショック!」と捉えてしまいがちだということです。
だから苦しいのです。
抑圧の問題
もう一つ納得いく理由が「抑圧」です。
自分の本心や気持ちを抑え込んでしまうほど、余計苦しくなってしまうことです。
抑圧と捉え方はほとんどセットになっていて、抑圧が強いほど、捉え方も歪みます。
そのため、抑圧しなくてすむように取り組んだり、抑圧しているものを解放したり、心の奥にあるプログラムを見つけ、それを緩めることをやってきました。
これまでのカウンセリングやセミナーでもそれを主にやっていました。
HSPという資質の問題
ところが、これらにもう一つ「軸」を加えることで、これまで突破できなかったところに、かなりの手応えを感じられるようになりました。
それが、HSPという資質です。
HSPについて
以下、HSPについて書いていきます。
HSPとは何か?
HSP(Highly Sensitive Person)は「とても敏感な人」「敏感すぎる人」「とても繊細な人」という意味です。アメリカの心理学者エレイン・アーロン博士が提唱した概念です。5人に1人はHSPと言われています。
HSPの本
2017年に「本当は傷つきやすい人たちへ」という本を出しましたが、これはHSPの本です。
もし読んでいない方はぜひお読みください。
HSPの大きな欠点
HSPは、感受性が強いのですが、大きな欠点が、「苦しみに対する感受性が強い」ということです。
つまり、傷つきやすく、苦しみやすいです。
HSPは心のプログラムが強くなり、歪んだ捉え方をしてしまう
抑圧や歪んだ捉え方が苦しみの原因ですが、そもそも、「他の人よりもグッと抑圧しやすい」「他の人よりもずっと捉え方が歪みやすい」という人たちがいます。
まずは、この資質的な面を理解し、対策を立てることがとっても、とっても大事です!
ここを無視して、捉え方を変えようとしても、一部の人しかうまく行きません!
抑圧しやすい人、捉え方が歪みやすい人とは、まさにHSPの資質の人たちで、この資質によって、心のプログラムが強くなりがちです。
さらに、傷つきやすく、心の傷をたくさん受けており、セルフイメージも低くなりがちです。
加えて、苦しみやすいために、抑圧名人です。
HSPという資質が、「ネガティブな心のプログラム」「低いセルフイメージ」を生みやすく、さらにそれらから来る「ネガティブな捉え方」につながり、余計苦しむということです。
HSPは苦しみの悪循環に陥りやすい
ただでさえ、苦しみやすい資質に加えて、物事をネガティブに捉えることが頻繁に起こり、この苦しみを抑圧せざるをえません。結果、苦しみをため込むことで心身の不調が起こり、苦しみのオンパレードになってしまいます。
悪循環が起こりやすく、悪循環でどうにもこうにもならない状態のときは、カウンセリングでも時間がかかってしまいます。
優先順位をつけながら、取り組んでいかざるを得ません。
鈍感な人はそこまで苦しんだり悩んだりしない
正直、鈍感な資質の人は、少々の出来事があっても心の傷になりにくいので、心のプログラムは強くなりません。自己肯定感も低くなりにくいです。抑圧もあまりしなくて済みますし、余計に平気なのです。
こういった方はカウンセリングに興味を持つことはないですし、このブログも見ないでしょう。
HSPの資質対策をするとカウンセリングにかなりの効果が見られた
こうしてみると、HSPという資質に向き合うことがかなり有効なんじゃないかと思ってカウンセリングに取り入れました。
すると、以前よりもかなりの効果を上げられるようになりました。
もちろん、HSPに対処するだけでも不十分で、抑圧の解消や心のプログラムを緩めることは必須です。
ただし、先にHSPに対処したほうが、心のプログラムを緩めることにも大きく役立つことが分かりました。
HSPにとって大切なことはネガティブなエネルギーをいかにコントロールするか
HSPにとって極めて大切なことは、ネガティブなエネルギーの影響をどうやってコントロールできるかです。
これができるとずいぶん生きやすくなります。人生が全然変わってきます。
最近のカウンセリングでは、まずネガティブなエネルギーコントロールができるようになってもらうようにしています。
これができるだけでずいぶん楽になります。
HSPは他者やモノや場所のエネルギーを無意識で強く受けている
HSPは無意識で他人やモノの影響を相当受けています。
ネガティブな影響を受けたときは、自分のエネルギーを格段に下げてしまいます。ここからは悪循環のオンパレードです。
余計に変な捉え方をする、ネガティブな思考がどんどん出る、ネガティブな感情や感覚がどんどん出る、自分のせいにする、被害者意識に陥るなどです。
HSPは落ちやすく、エゴも強くなりがち
自分が落ちているときは余裕がない状態なので、エゴが強くなります。
エゴは、自分を守るプログラムです。
ピンチのときほどそれが強くなります。
このときは、自分のことだけしか考えられなくなります。
さらに、ゼロか百かという白黒思考になり、思考が極端に狭くなります。また、嫌な人になりがちでそれも自分責めの原因になり、余計に落ちていきます。
エゴの特徴についてもっと詳しく知りたい方は下記をご覧ください。
HSPは無意識で他者と同調する
HSPは、無意識でいろんな人に同調します。
これがネガティブなエネルギーを受ける原因です!
感受性が高く、満員電車に乗るだけで相当疲弊します。
知らず知らずのうちに影響を受けます。
会社のエネルギーもすぐに受けます。会社内の厳しい雰囲気ですぐに緊張モードに入ります。怒っている人や機嫌が悪い人を見ると、すぐにエネルギーを受けて、知らず知らずのうちにダメージを食らいます。
他者と同調すると脳が子ども返りする
無意識で境界線を越え、怒られている人に同調して、知らず知らずのうちにその人と同じような状態になったり、あるいは、自分が怒られたときに、過去の傷ついた自分に同調して、脳が子ども返りします。
過去の傷ついた自分と同じ状態になってしまいます。
すると、大人の冷静さを失い、怒りにまみれたり、おびえたり、わがままになったり、被害者意識にとりつかれたり、心を閉ざそうとしたり、極端な行動を取ってしまいます。
エゴも強くなってしまいます。
これを無意識でやっているので、そんな自分を責めて、自己嫌悪に陥ります。
同調を外すトレーニングをすればOK!
しかし、これは単に同調しているだけなので、同調を外すようなトレーニングをしていけば大丈夫です。
カウンセリングでその人に合ったものを一緒に作っています。
かなりの効果を実感しています!
同調を外すだけで「ずいぶん楽になりましたぁ!」と笑顔で報告してくださいます。
まずは自分がHSPであると知る
HSPの多くは、自分をHSPだと思っていません。普通だと思っています。
私自身、そう思っていました。心理カウンセラーになってからもしばらくは自分をHSPだと思っていませんでした。
まず、このブログを見たり、こういうことに興味を持っている時点でHSPの可能性が極めて高いです。
HSPじゃない人は、そんなに苦しくないので、心に興味なんて抱きません。
HSPといっても何に敏感かは人それぞれ
HSPと言っても、ひとくくりにはできません。
何かに対して敏感ですが、その何かは人によって千差万別です。
ある人は音に敏感だったり、ある人は色に敏感だったりします。
そして、どんな種類の音に敏感かも人によって違います。
苦しみを感じやすい点も、どんなものに苦しみを感じやすいかは人によって全く違います。
ひとくくりにするとすれば、全般的に苦しみやすいということです。
HSPは資質なので変えられないが対処することはできる
HSPは資質であり、鈍感になることはできません。
しかし、工夫して対処することはできます。
さらに、HSPはめちゃくちゃポジティブな資質であり、そこを伸ばすことで素晴らしい個性や能力が開花します。
HSPをネガティブに捉える必要はありません。
まずは、HSPの資質を理解した方がよいでしょう。