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批判の対処法 その1~ダメージの違いと批判を避けることの悪影響~

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批判されるのが好きな人はほとんどいないと思います。
基本的には批判されると嫌な気持ちになります。

どうやったら批判されることからの精神的ダメージを減らすことができるのでしょうか?

全2回にわたって、批判の対処法について書いていきます。

その1では、批判から受けるダメージの違いの理由について、そして批判を避けることによって起こる苦しみについて解説していきます。

批判から受けるダメージの違い

批判されたら嫌な気持ちになるのはほとんどの人が共通していますが、受け取り方は人によって全く違います。

「ショックで何日も引きずってしまう…」

という人もいれば、

「10分後にはケロッとして批判された人と談笑している」

という人もいます。

ここが個人の「解釈」になります。

乱暴に言ってしまえば、ネガティブなセルフイメージ、低い自己価値の人ほど解釈がネガティブになります。

ネガティブな解釈をしたとき、ネガティブな感情や体感覚がどっと湧いてきて苦しくなります。

ネガティブな思考まみれになり、長い間引きずって悩まされます。

このあたりの「解釈」の仕組みや解釈の元になっているビリーフの見つけ方や解放の仕方は、セルフワーク講座で半年間みっちりやります!

ぜひご参加ください。

批判によるダメージが大きいほど批判を避ける

解釈がネガティブな人は、批判によるダメージが人一倍大きくなります。

そのため、批判を受けることを避けるようになります。

批判を避けるために別の自分を演じる

批判を受けることを避けるには、自分を殺す必要があります。

「素の自分=批判を受けにくい自分」

と思っていることはほとんどなく、

「素の自分=批判を受ける自分」

と思っているので、批判を避けるために素の自分から別の自分に変えようとします。

世間一般で受け入れられる人のイメージに自分を当てはめます。

無理をして、演じるわけです。

批判を避けるために人との関わりを避ける

また、人との関わりを避けるようになります。

演じていたとしても、批判を受けることはあるからです。

相手の怒りや不満は相手の投影であり、相手の価値観を反映したものです。

たとえば友人が手料理をもてなしたとします。
あまりおなかが空いていなかったので残しました。
すると友人は「手料理を残す=おいしくない」と解釈し、がっかりしました。

このように本人に悪気がなかったとしても、相手が不満や怒りを覚えること状況はたくさん生じます。

相手の価値観は人それぞれなので、それを想定したとしても想定外のことは必ず起きます。

そのため、自分では批判に値しない行動を取っていたつもりでも、相手の不満を引き起こすことがあり、批判されることも生じます。

批判をなるべく避けるのであれば、人との関わりあいを極力少なくするしかありません。

対人恐怖症の一つのメカニズムといえるでしょう。

批判を避けることによる2つの苦しみ

このプロセスの中で大きく2つの苦しみが発生します。

自分らしさを失うことの苦しみ

1つは、自分らしさを失うことの苦しみです。

これは非常に大きな苦しみです。

無意識なのでその苦しみを実感していないと思いますが、他者の思いや行動を気にしながら生きていくのと、それを気にしないで自分らしく振る舞うのでは生きる感覚がまったく違います。

前者は、知らず知らずで何らかの緊張を抱えています。
それが長年染みついていると普通の感覚かもしれません。

しかし、そこから脱して、自分らしく振る舞える心地よさを知ったとき、かつてとても苦しかったことを実感するでしょう。

私自身がそうでした。

なので、私自身がここをサポートしたいと強く思っています。

他人の思いや行動をあまり気にせず、自分らしく振る舞える心地よさをぜひ体感してもらいたいと思います。

「自分自身でないことは人生最大の苦しみ」

という言葉をどこかの本で読みました。

人生最大かどうかは別として、すごく納得しました。

自分が自分でいられないと人生本当につまんないんです。

恐れを回避するために生きているのは人生まったく楽しくないです。

人間関係を避けることの苦しみ

もう1つの苦しみが、人間関係を避けることの苦しみです。

そういう人はたいてい一人を好みます。
そして、表面上、一人で平気です。

私もそうでした。

しかし、人間は社会的動物であり、人との関わりを避けて生きることはできません。
人との関わりあい、交流をどこかで求めています。

ネットなどで代理的な発散もある程度できるでしょうが、やはり直接のふれあいが心地よいです。

自分らしくいられる人同士が、お互いを尊重し、価値観の相違も認め、気の合う会話をするのはとても素晴らしいものです。

そういったものにあこがれつつ、できない自分に不満を持ち、ドラマなどで一時的に代理発散するものの、根本的な問題は解決していないので苦しみを抱えながら生きていくことになります。

この2つの苦しみ。

自分らしさを失うことの苦しみ。
人間関係を避けることの苦しみ。

これらの苦しみは、もし、相手からの批判がたいして気にならなかったとしたら、ぐっと少なくなります。

相手からの批判がたいして気にならなければ、相手がどう思おうが、自分らしさを変える必要はありませんし、自分が心地よい人と付き合えばいいだけのことです。

自分らしく振る舞えれば、それを受け入れてくれる人と受け入れない人がいるでしょう。

受け入れない人とは関係を持たなければいいだけのことです。
仕事なんかでは関係を持たざるを得ませんが、仕事上は表面的な付き合いをすればいいです。

素の自分を受け入れてくれて、一緒にいて心地よい人と密な人間関係を築けばいいだけです。

友人の数の多寡はまったく関係ありません。

批判を気にしないでいられる根本的な方法

では、批判を気にしないでいられる方法について説明します。

根本的な方法は「解釈」を変えることです。
相手の言ったことに対する受け取り方を変える方法です。

それはブログで説明できるようなレベルではなく、セルフワーク講座で説明します。
正直それでも足りないくらいです。

次回は解釈を変える方法ではない批判耐性を上げる方法を紹介します。

お楽しみに。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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