前回の記事の補足を書きます。
不幸にしがみついてしまう原因を書きました。
黒斎さんは、記事でこんなふうに書いています。
『なので、本当に人生の流れを変えたい場合には、「腹の底にある不幸を継続させようとする力」を弱めるか、「顕在意識におけるモチベーション」を強化し、腹の底にある力を上回るか、はたまた、「変わるのが怖い」なんて言ってられなくなるぐらい徹底的にイヤになっちゃうか。そういったことが必要になってきます。』
①真の恐怖>今の不幸
この構図だからいつまで経っても変わりません。
②今の不幸>真の恐怖
この構図になれば、今の不幸を手放すことができます。
セッションでは真の恐怖の誤解を解き、そこを弱めることで、②の形に持って行きます。
ただ、もう一つ方法があるんです。
それが、黒斎さんが言うような「徹底的にイヤになっちゃう」ことです。
今の不幸を中途半端に変えようとするから、苦しみがずっと継続するんです。
徹底的に不幸になることです。
本当に苦しい、もうキツイ、もう今の状態はダメだと思ったときに、ようやく構図が変わります。
②今の不幸>真の恐怖
そうなったとき、心の底からこの不幸を継続させることを止めようと決意します。
すると、一気に変われます。
なので、中途半端に苦しむことを選択するのではなく、最悪まで苦しんでみてください。
もちろんとっても苦しいですよ。
でも、長く苦しい状態が続くよりは、より大きな苦しみかもしれないけれど短期間の苦しみのほうがよっぽどマシだとボクは思います。
落ち込むときは徹底的に落ち込んでみるんです。
中途半端にポジティブ思考なんてせずに、徹底的にネガティブ思考で落ち込んでみる。
落ちて落ちて落ちたとき、死にたい感覚すらなくなり、絶望感で一杯かもしれないけれど、必ずターニングポイントがやってきます。
中途半端に浮上させないことです。
実はボクもこの方法を使うことがあります。
良い手法だと思っています。でも難しいです。
なので、カウンセリングで取り組んでいくことをオススメします。
そして、できればそんな強い苦しみを味わう前に、構図を見抜いて、「現状は自ら招いていたこと」を知り、真の恐れに向かい合っていくほうがよっぽど楽な道です。
なので、今回の知識はとても重要だと思っています。
恐れは本当はただの「思い込み」に過ぎません。
木の棒を蛇だと思い込んでいるだけ。
蛇ではないと気づくには、木の棒だと認識するしかありません。つまり、恐れをきちんと見ること。そうすれば思い込みは溶けます。