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自分で感じ、考えて、答えを見つける大切さ

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テレビ朝日「グッド!モーニング」炎上…取材対象者の意思に反した編集はなぜ起きる?

Yahoo!ニュースの記事を見て、いい題材だと思ったので紹介します。

Yahoo!ニュースは記事が早く消えてしまうので、このブログ記事をご覧になるタイミングによっては消えているかもしれません。

冒頭を引用します。

テレビ朝日「グッド!モーニング」のインタビューに答えた医師が、取材内容とは違う報道をされたと自らのSNSで文章を公表、番組の報道姿勢に批判が集まっている。一体なぜこのような事は起きてしまうのか。長年、報道・情報系番組の制作に携わっている立場から、その背景にある問題を分析する。

この記事を書かれた鎮目博道氏の分析を要約すると、番組ディレクターには2つのタイプがいて、VTRの構成を決めて取材に行くタイプと、まず取材に行って帰ってからVTRの構成を考えるタイプがいて、前者のディレクターのほうが、仕事が早いため評価されることも多いとのこと。
こういうタイプのディレクターは自分の台本に取材内容のほうを合わせてしまう場合もあるとのこと。

そして、最後の文章を引用します。

我々テレビマンが考える「面白さ」はたぶん少し間違っているのだ。「批判」や「問題」を大袈裟に煽るような感じは、もはや視聴者の信頼感を失うことにしかならない。もっと冷静に「事実はなんなのか」を掘り下げていく姿勢、そして「様々な意見の対立がある」ということを、ありのままに紹介し、視聴者のみなさんに客観的に判断材料を提供する姿勢、そうしたものが求められているということを、特に上に立つ人たちは気づかなければならないのだと思う。

ボクは、この最後の部分にピンと来て、このブログ記事を書こうと思いました。

まさに、今の時代に求められていることを端的に書かれていると思いました。

冷静に「事実は何なのか」を掘り下げる。意見の対立をありのままに紹介し、判断材料を提供する姿勢

まさにこれですね!

安心を求める人々のニーズを反映したもの

これはプロデューサーがよい悪いというものではなく、これまでは単純に私たちが「答え」を求めていたことの反映だと思います。

正しい答え、もっともらしいシナリオを知って、安心したいのだと思います。
そして、そのシナリオから反する相手(よくあるのが政治家)を批判することで、自分を正しい位置に立たせて、「自分は間違っていない、相手が間違っている!」という感覚に立ちたかったのだと思います。

自分が正しい立場にあると安心できるからです。

しかし、相反する意見が並べられていただけでは、「一体どっちが正解なんだ!それだと困るじゃないか!」と不満に思うでしょう。

客観的に事実を提示し、相反する意見をただ並べるというだけの情報を今までは求めている人が少なかったのだと思います。

だから、TVディレクターもそういった作りにせず、一つの結論を導き出すことで、視聴者を満足させたかったのでしょう。
TVは視聴率が最も重要でしょうから、人々が求めるものを提供しているだけです。

自立、自己責任、内側の安心感の時代へ

しかし、このあり方は、責任転嫁のあり方です。
他の「正しい(ように見える)」何かに頼って、外から安心を得ようとするあり方です。

でも、これからの時代は、自立の時代なので、内側の安心感が求められています。
自己責任の人生が求められています。

自分で考えるために必要なプロセス

だんだんと、人々が求めるものが変わってきたため、TVに求めるものも変わってきました。

まず、事実を知りたいという欲求が強くなっています。

そして、その事実に対する一方的な意見ではなく、様々な意見を知りたいという欲求も強くなっています。

これは、「自分が、一人ひとり、自分の頭で考えて判断する!」ために、必要なプロセスです。

事実が分からなければ、判断できません。
そして、いろいろな専門家の意見も判断材料になります。

誰かの意見に従うだけでは自立はできない

今までは、判断を他者に委ねていました。そのほうが安心できるからです。

でも、それでは、いつまで経っても、「自分で判断できる力」は身に着かないままです。

一方的に支配される時代から、個が自立する時代へと今は変わってきています。
多様性が認められ、協調していく時代に変わってきています。

ここでいつまでも「正しさ」や「誰かすごい人の言葉」に頼っていたのでは、いつまで経っても、その人に依存するだけです。

個が自立するには、自分の頭で考え、自分で感じて、自分で判断することが不可欠です。

今の時代は特にそれが求められていると感じています。

正解よりも、自分がどう思うか、どう感じるかが大事

間違っていようが、そこは重要ではありません。
訂正すればよいのです。

それよりも、自分がどう思うか、どう感じるかが大事です。
それができるようになれば、安心が自分の中に出てくるのです。

もちろん、安心を外に求めるのも大事ですが、今は、内なる安心感をもっと育んでいくことが求められています。
そのためには、「自分がどうする」「自分がどうしたい」「自分がどう感じる」「自分がどう考える」というそこのプロセスを大切にしなければなりません。

それをルーズになって、やらなかったとしたら、どんどん時代に取り残されていくでしょう。

スーパーマンが導いてくれる時代でもなく、スーパーマンを目指す時代でもなく、誰もが主役である時代だと思います。

自分にも、周りの人にもその力があります。

まず、事実を見つけていこう

コロナの件にしても、誰か声が大きい人の意見を信じるのではなく、まず、「事実は何なのか」を掘り下げていく姿勢が大切でしょう。
そして、「様々な意見の対立」を集めていきます。
そのうえで、自分が判断して、行動していきます。
その判断が間違っていたら、変えればよいのです。

まさに、鎮目氏がおっしゃることがドンピシャです。

私がうっすら頭の中で考えていたことを実にうまく表現してくださって、鎮目氏に感謝です。

事実をありのまま見て、自分で選択すること

私がカウンセリングを学んだのは溝口あゆかさんですが、事実と解釈を分けることを教わりました。

そのトレーニングをすると、いかに「事実を見ていないか」、そして「解釈でしか物事を見ていない」ということを実感できました。

事実をありのまま見て、その結果、どう判断するかを自分で責任をもって選択することが重要だと思います。

この姿勢でいれば、被害者意識や無力感にはならないと思うんですよね。

抑圧された感情、執着、思い込みが大きいと、事実を大きく歪めて解釈してしまうので、そこを緩めていくことも重要です。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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