著者石原加受子さんは心理カウンセラーでたくさんの本を出されています。
石原さんの本は図書館で借りれるだけ借りて読みました。「自分中心心理学」を提唱されており、読んでいて賛同するところがとても多いです。
今回特にオススメする一冊を紹介します。
中経出版「仕事も人間関係もすべて面倒くさいと思ったとき読む本」です。
癒しに興味がある方にはとてもオススメです。一般向けでとにかく分かりやすいです。
一般向けとはいえ中身はとっても勉強になる本。
はじめのトピックが、思考と感情の話。
多くの人が「思考」と「感情」の区別がついていません。自分の感情を思考でくつがえしたり否定すると心の疲れが出ると石原さんは言います。
たとえば、「疲れたので休みたい」というのは感情レベルでの欲求です。「大丈夫。最後までがんばろう」というのは思考です。本当は疲れていて休みたいにもかかわらず、「サボっていると思われたくない」とか「仕事ができないやつだと思われたくない」とか「あの人にいいように思われたい」とか「悪いように思われたくない」とか、そんな思考で自分の本当の気持ちを抑えてしまいます。
感情を優先させるには、まずは「思考」と「感情」の区別をつけられるようにすることが大切です。
思考に囚われているときには、自分の感情や感覚の方に目を向ける時間がありません。
自分の感情を認めてあげることが大事です。
何かをしたくないとき、そのしたくない気持ちを大事にしてください。そこに罪悪感は不要です。
「自分の気持ちを大切にすること」
これが石原さんの提唱する「自分中心心理学」です。
まさに「ハートの声」という溝口あゆかさん流の考えでボク自身もその考え方です。
そして自分を大事にすることは他人を大事にすることにもなります。
自分を犠牲にして他人を大事にすることは、自分中心心理学とは対極の位置にあり、自分だけでなく相手もダメにするやり方です。
感情やハートの声に従うことは難しく思えるかもしれませんが、その感情を認めるだけでも違います。
「疲れたなぁ。休みたいなぁ」→「けど今は休めない」→「でも、今休みたいと私は思っているんだな」
実際に休めないときにはそんなふうに自分の気持ちを認めてあげれば楽になります。
それができるようになれば、自分の感情やハートの声が言っていることを罪悪感なく実行することを自分に許してあげられるようになってきます。
自分の弱さや恐れなんかも一緒です。
思考で「そうあってはいけない」と思い、それを優先して感情を押し込めるのではなく、そう感じていることを認めてみることです。自分の弱さや恐怖を認めましょう。それはとても大きな前進です。
自分の感情を感じにくいのは、「傷つくこと」を恐れているからです。恐いから自分を守るために傷つくことに鈍感にさせます。それは感情を感じにくくするやり方で自分を守っています。
過去に強い傷があれば、傷つくことの恐怖が強くなるので、その分感情の感度を下げています。
日常生活で喜びが少ないと感じる人はこの感情の感度が下がっているためです。喜びの出来事が少ないせいではありません。子どもはちょっとしたことで大喜びしますよね。感情の感度が高いからです。
感情の感度を取り戻すためには、過去の傷を癒すということ。つまり癒しが大切になります。
カウンセリングは大きな手助けになるでしょう。
自分の弱さや恐怖を認められるようになれば、感情の感度を上げることを身体が許可します。そこまで強く守らなくてもいいからです。だから、自分の弱さや恐怖を認めることが喜びを増やすのです。
思考を基準に、つまり価値観による損得の思考で行動するとどんどん優柔不断になります。自分の感情や心の声に従って行動すると満足します。
だから感情やハートの声に従って行動したいですね。
東京都新宿区(大江戸線牛込柳町徒歩1分)にて自分の気持ちを大切にできるようになるカウンセリングセッションを行っています。