遅刻癖を克服、受け入れるにはどうすればいいか?

こちらの記事に下記のコメントがありました。
他の人も参考になるかと思いますので、ブログ記事として扱います。

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否定しているものを受け入れるとそうなってしまうという誤解

2017.06.02

とてもよくわかりました。
でも私の場合、遅刻する自分、時間に間に合う事ができない自分を、どう受容したらいいのでしょうか。
この遅刻癖ではとても苦しんできました。
遅刻すると悪いことだらけなので。
それでも治りません。
嗜癖問題相談所みたいな医療機関にかかって治せるものなら治したい。
そうすれば遅刻することによる不利益は被らなくて済みますよね?
遅刻していいわけない。
信頼、給与、時間、遅刻しないで行けたとゆう達成感、相手を待たせなくて済んだとゆう安堵感、などなど、遅刻する事で失ってしまった物を失わなくて済みますもの。

遅刻癖をどう受容し、対処したらよいか

簡単に言えば、遅刻癖という資質があって、それに対してどう受容、対処したらいいかということです。

実際、どのような対処法が取られているのかを知るために「遅刻癖 治療」で検索してみました。

ネット記事の対処法

上位2記事を挙げておきます。

遅刻癖がある人の共通点と治す方法

遅刻癖を本気で治したい人の究極の克服法。心理と病気の密接な関わり。

遅刻癖の原因の可能性や対処法についていくつか述べられています。

おそらくこういう記事はとっくに読まれていると思いますし、さんざん遅刻癖について悩み、調べられて、それでも対処できないと思われるため、難しい問題ではあります。

私の思考レベルも上記と大差なく、「遅刻癖に対してどれだけ工夫して対処できるようにするか」という結論しか思い浮かびません。

ガッカリされたかもしれませんが、正直なところ、これが私の今の限界です。

そのうえで心の専門家として少しでもヒントとなるようなことを書いていきたいと思います。

過去の心の傷による弊害

まず、遅刻癖に対して、必ずと言っていいほど否定的なイメージがくっついているはずです。
これまで遅刻をしたことでかけた迷惑、恥ずかしさ、罪悪感、自責、怒り、悲しみなどの感情がびっちりくっついているため、遅刻癖=最悪というイメージとなっているでしょう。

そして、「遅刻をするかもしれない」という状況――これは日常的によくあるケースです――が起きたとき、即座にトリガー(きっかけ)が発動し、小さなセルフイメージと同化します。

このセルフイメージは推測ですが、「私は迷惑をかける存在」「当たり前のことができないダメな人」などといったセルフイメージです。

こういった小さなセルフイメージだと、どんどんネガティブな思考が出てきます。
過去の経験と相まって、限りなくネガティブな妄想が出てきます。
そして、その妄想を非常にリアルに感じてしまい、小さなセルフイメージはますます小さくなり、世界観が不安と恐怖でいっぱいになります。

私はダメな存在で無力であり、何をやっても駄目だと自暴自棄に陥り、そういう思考でますます動けなくなります。

すると、当たり前にできることができなくなります。

分かりやすくするために少しオーバーに表現しましたが、こんな感じで自己否定のプロセスが起こります。

ナチュラルな状態に戻るだけで解決する場合も多い

小さなセルフイメージとの同化を外し、ナチュラルなセルフイメージに戻るだけで、細かいことが気にならなくなり、行動もスムーズになるでしょう。おそらくそれだけで遅刻癖もかなり軽減するのではないかと思います。

同化を外すには思考に気づいて横に置く練習をするとよいでしょう。

遅刻癖を否定するのはほとんど無意味

それで済む場合はそれで問題解決ですが、まだ残っている場合は、別の原因を探します。
大事なのは「遅刻癖」に自己否定することなく、余計なエネルギーをくっつけることなく、ただ観察して、特徴を調べ、対処することです。

「遅刻癖」があることが苦しみの原因だと思っていると思いますが、実はそうではなく、遅刻癖があっても問題なく過ごせることができます。

自分の性格・資質を否定するデメリット

2018.01.12

こちらの記事に書いたように資質を否定すると余計苦しむことになります。
余計遅刻癖が悪化します。

そのため、遅刻癖を責めることは無駄だと思ってください。

感情解放を取り入れる

頭でわかっても、身体には感情が残っているのでそうは思えないでしょう。
そのため、感情処理のプロセスを先にやることをおススメします。

EFTでもいいですし、感情を感じながら深呼吸を繰り返すでも何でもいいと思います。

感情処理の仕方はそれだけで多くの文章量を要するため、ここでは割愛します。

受容するとは堂々と遅刻することではない

あと、「受容する」というのは文字通り受け取ると誤解を招きます。

「遅刻してもいい」と開き直ることは受容ではありません。

遅刻してもいいと開き直ると、職や信頼、友人など大切なものを失うことになりますので余計苦しくなるだけです。

遅刻癖の資質を自己否定なく「そうであると認め」、適切に対処することが「受容」だと捉えています。

遅刻癖の中身を探る

遅刻癖と一概に言っても人によって程度が違います。
相当大雑把なテーマで、ここからかなり細かく見て行く必要があります。

「人生が苦しいんです」と言っているのと同じく、苦しい理由は人それぞれで、その中身を詳しく探る必要があります。

まずはどの程度の遅刻癖なのかを明らかにしましょう。
実際にどのくらい遅刻の実態があるでしょうか?

さらにどんなときに遅刻しやすいのか、遅刻しにくいのかを明らかにします。

こういうのは好奇心をもってやってみるとよいですね。

分析した結果、仕事には遅刻するけれどもプライベートの約束には遅刻しないということかもしれませんし、その逆かもしれませんし、どんなときでも遅刻するかもしれません。

特定の場面で遅刻するということであれば、少し絞れたことになりますね。
他とどう違うのかを調べていきます。

ここはフォーカシングなどのテクニックを使って、本音を探っていくことも有効です。
もしかしたら単純に職場に行きたくないと思っていて、意識で「行かないといけない」と思い込んでいて、でも無意識の行きたくない気持ちが行動に現われてしまい、遅刻という結果になっているかもしれません。

この場合、問題は遅刻癖ではなく、仕事のストレスが本当の問題になってきます。

一例ですので、いろんなパターンがあります。

カウンセリングではその人オリジナルのパターンを見つけることをやっています

早く着きたくない

遅刻癖がある場合、早く目的地に着くことができないというか、早く着きたくないと思っている可能性があります。
なぜなら、余裕を見て行けばいいだけなのにそれができないので、できない理由を探っていきます。
「早く目的地に着くと何がまずいんだろう?」と何度も自問自答してみるとよいでしょう。
心理的なブロックが分かる可能性があります。

時間の読みが甘い

また、遅刻する人は、時間感覚が不正確であることが考えられます。
時間の読みが甘いのです。

この可能性をつぶしていくために自分で検証してみます。
何にどれだけ時間がかかるのか、事前の推測と実際の時間を照らし合わせます。
すると、見通しが甘いものが浮き彫りになるはずです。
なぜ見通しが甘くなるのかも心理的な要因がある可能性があります。

方向音痴

初めて行くところで遅刻するケースが多いという場合は、極度の方向音痴で場所探しに迷ってしまうことも考えられます。

事前準備ができない

事前準備ができないタイプかもしれません。
とにかく先延ばしタイプで、前もって準備したり、先に用意することができないタイプの可能性もあります。

待つことが異常に不快

また、待つことを異常に不快に感じるタイプかもしれません。
その場合は待つのが嫌なのでギリギリの時間を設定する可能性があります。

原因探しを楽しんでやってみる

要は何が遅刻の原因になっているかを冷静に探ってみるのです。

こういった原因探しは時間がかかるかもしれませんが、めんどくさがらず、楽しんでゲーム感覚でできればよいですね。
そのためにも先に否定感のエネルギーを感情解放しておくとよいでしょう。

できれば、努力しても変わらない資質面と、何らかの心理的要因で資質が過剰になっている面が区別できればいいですね。

メカニズムは人によって単純なケースも複雑なケースもあります。人それぞれなので個別のカウンセリングが必要な理由です。自分で分からなければ、第三者の力を借りるのも手です。

原因が分かれば工夫で対処する

それが分かれば工夫で対策します。
「他の人はそんなことする必要はないはずだ」「私はおかしい」などの自己否定は不要です。
一切横に置いて、ただ淡々と対策をします。

単純に時間の見通しが甘い場合は、余裕時間を取るなど時間調整をします。

余裕があっても遅刻するという場合は、時間の見通しが甘いという問題ではなくなってきます。
行動には必ず意味があります。意識レベルでは不合理な行動でも、無意識レベルではつじつまが合っているため、気づいていない本音を探ります。

待つことが異常に嫌な場合、何か心理的な原因があると思われるので、それを探っていき解消します。

また、やりたくないことはまったく身体が動かない人もいます。
身体が心に正直で、無理に動かすと心や身体に出てくるタイプの人がいます。
こういうタイプの人は、これが自分の資質だと淡々と受け入れて、そこに合った対処法で生きていけばいいだけです。

会社勤めはできないでしょうが、自分のペースでできる仕事をすればよいだけのことです。
自分の資質にあった心地よい生き方を自分で模索するのは、自分がやるべき責任です。
ヒントやサポートはあるでしょうが、自助努力が大前提です。

自分がどういうことがやりたくてやりたくないかを把握しておく必要があるでしょう。
自分の心とうまく付き合う方法も知っておく必要があります。
どうしてもやりたくないことでもやらなければいけないときは、一時的な対処法も分かっておくといざというときに助かります。

自分を知るプロセスで自己愛も高まる

自分を知るということに尽きます。

自分を知るにはパズルを解くような感じで、結構難しいですが、慣れれば無意識の本音をつかむこともできるようになります。

皆、自分はオリジナルで才能あふれた存在です。
その資質や個性をただ認めるだけです。
それに合った生き方をするだけです。
それが個性を認めること、受け入れることです。

他者と違うのは当たり前です。
人間は自分が思う以上に個性のバリエーションが豊富で、違う種族同士で暮らしているくらいに思ってもいいと思います。

個性の違いを知ることは必要ですが、他人と比較して嘆き苦しむことはただ苦しみを増やすだけで何の解決法にもなりません。

遅刻癖という資質によって、これまでさんざん嫌な体験をされたと思います。
頭で分かっていても身体がこの資質を許さないと思いますので、私だったらここにくっついているエネルギーを消化することをまずやるでしょうね。

個性としてただ認め、対策していくと、遅刻癖という性質自体がだんだん弱くなっていくでしょう。
するとより対処しやすく生きやすくなります。

未来は治療可能になるかも

>嗜癖問題相談所みたいな医療機関にかかって治せるものなら治したい。

現時点では、医療機関に行っても難しいかもしれないですね。
遅刻癖の原因や対処法を探るためには、カウンセリングは多少なりとも役立つと思いますよ。

今は技術の発展が目覚ましいので、遅刻癖という性質が遺伝子に由来するものであれば、近未来ではゲノム編集で簡単に治療できる可能性もあると思います。

遅刻癖があっても幸せに生きられる

繰り返しになりますが、「遅刻癖がある=人生が苦しい」というのは事実ではありません。
そういう現実になっているというだけで、考え方と行動の変化で遅刻癖という資質がありながらも、社会に適応できます。
それでも適応できない場合は、もしかしたら、そもそも社会に適応するという方向性自体が違うというメッセージかもしれません。

社会常識なんて無視して、自分の生きたい人生を送るために、この遅刻癖がナビゲートしてくれるチャンスとも捉えられます。

遅刻癖を悪いものと捉えず、活かすという意識でやってみると早く苦しみから抜け出せるでしょう。


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ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。「心地よく、自分らしく、生きる」ためのサポートを提供。得意分野は人間関係の悩み、対人恐怖の悩み、感情・自己否定・マイナス思考の悩み、不安・恐怖の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら