モチベーション・やる気を上げる秘訣
今日のブログは、久々にモチベーションについて書いていきます。
モチベーション、つまり、やる気ですが、これは心理カウンセラーになる前に興味があって勉強したことでした。
最近、再びモチベーションについて関心を持ち、気づきがあったので、ここでシェアしようと思います。
生きがいがない、情熱がない人は多い
鬱は、やる気がない状態、情熱がない状態になっています。
鬱までいかなくても、人生の生きがいがない、情熱がないという人は多くいらっしゃるでしょう。
そういう方にも一つの参考になればと思います。
自分のタイプはどっち?
まず、モチベーションについて、自分のタイプを理解することが大切です。
何が自分のモチベーションになるかということですが、大きく2つのタイプに分けられます。
①自分のためならやる気が出るタイプ
②他人のためならやる気が出るタイプ
どちらもただの特性です。どちらがよいということはなく、一長一短です。
どのタイプが自分のタイプかをまず理解しましょう。
①のタイプをここでは「自分のためタイプ」、②のタイプを「他人のためタイプ」と呼びます。
タイプ別のやる気のエンジン
自分のためタイプは、自分の欲がモチベーションになります。
欲を追求することで、どんどんやる気が出ます。
他人のためタイプは、他者貢献欲がモチベーションになります。
他者のためになって、喜んでもらうことで、どんどんやる気が出ます。
やる気を出す方法
やる気を出す方法というのは実はすごくシンプルです。
自分のタイプを理解し、目標を明確化する
まずは、自分のタイプを理解します。
自分のためタイプなら、自分の欲を明確化します。
その欲を満たすことを目標として、それをエンジンにするのです。
そうすると、やる気が出ます。
他人のためタイプなら、自分がどんな他者貢献をしたいかを明確にします。
それを目標として、エンジンにします。
それがやる気になります。
これがやる気を出す方法をシンプルにまとめたものです。
ポイントはバランス
ここで、ポイントがあります。
それは次のことです。
自分がどちらのタイプであっても、「自分のため」と「他人のため」のバランスを取ること
仮に「自分のためタイプ」であったとして、自分の欲を満たすことが他人の迷惑になることであったとしたら、それはうまくいきません。
最近、ある写真家の方が炎上しましたが、通行人の嫌がることをして、その姿を写真に撮っていました。これは仮にアートという目的があったとしても行き過ぎで批判されるのは当然です。
逆に「他人のためタイプ」であったとして、他者貢献の行動が自分にとってマイナスになることであれば、それは早晩行き詰まります。
目標設定を工夫する
「自分のため」と「他人のため」のバランスを取るためには、そこが矛盾しない目標が必要です。
自分のためタイプは、自分の欲を満たすことが、他者のためにもなるように目標を設定します。
たとえば、お笑い芸人なら、有名になってお金を稼ぎたいという欲と同時に、人々を笑顔にして少しでも生きるエネルギーを与えたいというような欲を持ちます。
すると、人々を笑顔にするための努力が、自分の成功となり、うまくいきやすくなります。
他人のためタイプは、他者貢献することが、自分のためにもなるように目標を設定します。
たとえば、介護士なら、困っている人を助けたいという欲と同時に、これをがんばることで給料が増えるとか、裁量が増えるとか、承認欲などを目標にします。
他人のためタイプの人は、相手が喜ぶことや感謝が自分の大きな報酬(欲を満たす)となります。
逆に言えば、これをもらわずに、助けてばかりいると、エネルギーが疲弊してしまいます。
それが分かれば、喜ばない相手や感謝しない相手には、助けないことも自分のために必要です(これは相手のためにもなっています)。
「自分のため」「他人のため」という動機そのものが悪いわけではありません。
「他人のことをまったく気づかわずに自分のため」「自分のことをまったく気づかわずに他人のため」というのがバランスが悪いのです。
モチベーションを上げるためのコツは以上ですが、心理カウンセラーの経験上、多くの人が陥っている罠があるので、最後にそれを紹介します。
心理カウンセラーからの一つのヒント
陥っている罠とは次のようなものです。
本当は「自分のためタイプ」なのにそれをよくないものとして、「他人のためタイプ」に偏っている人がいます。
「隠れ 自分のためタイプ」です。
逆に本来は「他人のためタイプ」なのに、それでは報われないとして「自分のためタイプ」に偏った人がいます。
「隠れ 人のためタイプ」です。
両者とも自分本来のタイプではないため、うまくエネルギーが出せません。
まず、自分の基本タイプはどっちかを理解しましょう。
その上で、「自分のため」あるいは「他人のため」の行動や動機を否定しないようにしましょう。
自分のための欲を否定しないこと
特に「自分のため」というのはよくないものとしている人が多いです。
ここが心理カウンセラーとしてお手伝いできる点でしょう。
否定感が解ければ、より本来の自分でいることができ、どんどんやる気を出せるでしょう。
「自分のため」を否定している人は、自分の欲を否定します。
人生の長年、自分の欲を否定している人は、自分が何をしたいか、何を得たら喜ぶのかを全然分かっていません。
人間なら欲はあるはずなのに、自分の欲が分からなくなっています。
結果、人生の生きがいがなく、ある意味「いつ死んでもいいや」と思っています。
欲を悪いものとしていると、どんどん生きがいを失います。
年長者ほど欲を持とう
仕事を引退した人が無気力になって、どんどん老けていくのも、自分の中のエンジンがほとんど動いていないからです。
年長者の人ほど欲を持ち、それを自分のため、他人のために使って欲しいと思います。
そうして、どんどん元気になってほしいと思います。
夢は若者だけの特権ではありません。
欲の大きさが問題ではない
欲も大事です。
欲が問題になるケースがあり、欲が大きいのはまずいと捉えられることがよくあります。
適度な欲がよいと言われています。
確かにそうですが、私は欲が大きいことそのものがまずいとは思っていません。
たとえば、ボクシングで世界チャンピオンになりたいという欲を持つとしましょう。
この場合、この欲が強いほど、選手としては力になります。
お金が欲しいという欲も悪くないですが、お金は手段なので、お金を持った先にある欲を意識しておくとよいでしょう。
要はお金を使って何を得たいかですね。
お金が欲しいとして、その手段が問題で、それをがんばって働いて稼ぐのならよいですが、泥棒で稼ぐのはまずいです。
それは欲の大きさで決まるものではなく、自己尊重・他者尊重で決まるものだと思います。
他者尊重できる人は、泥棒することに極めて強い罪悪感を感じるため、できません。
自己尊重できる人は、自分の行為で他人が苦しむことに無関心である自分のあり方に耐えられないと思います。自分のプライドが許さないでしょう。
そんなカッコ悪いことはできないと思います。
つまり、自己尊重・他者尊重できる人は、欲を自分のため、他人のために使えるので、欲はポジティブに働きます。
逆に、自己尊重・他者尊重できない人は、欲がネガティブに働きます。欲そのものが問題ではありません。
「自分のためタイプ」は他者尊重が課題で、「他人のためタイプ」は自己尊重が課題です。
自分を満たし、他人も満たすあり方、生き方が素敵だなと思います。