セッションではマトリックス・リインプリンティングというセラピーテクニックを使って、クライアントさんの悩みを解消します。
マトリックス・リインプリンティングでは、過去(or未来)の自分(or他人)の心の傷を癒します。
今の自分が傷ついた自分に、イメージでタッピング(身体のツボをトントン叩くこと)をし、その当時の心の傷を取っていきます。
心の傷とは、そのとき感じたネガティブな感情や感覚です。
過去の傷ついたシーンを潜在意識から探していきます。
このシーンについては特に覚えていなくても大丈夫です。
たいていの方が意識上にありません。
むしろ普段眠っているから潜在意識となっています。
テクニックを使うことで、現状の問題(テーマ)と強くリンクしている過去の傷ついたシーンを探っていきます。
この過去の傷ついたシーンですが、まったく心当たりがないシーンが出ることがよくあります。
幼少期の記憶とも明らかに違っていて、たとえば中世のシーンや江戸時代のシーンなど、過去生としか考えられないようなシーンが出てきます。
このようなシーンが出てきたとき、自分で勝手にでっちあげているんじゃないかと思う人もいます。
正直、こういうシーンにあまり意味づけをする必要はないと思っています。
まず、それが本当かどうかなんて証明しようがありません。
そして、私たちは記憶を都合よく改変します。
大勢の人が同じ場面を見ても、覚えている箇所や解釈は違います。
同一人物でもそのときの精神状態や状況によって、記憶の内容が変わってきます。
なので、あまり記憶が正確かどうかにこだわることは意味がありません。
ボクの感覚だと、過去生として現れる記憶は、半分はでっちあげじゃないかと思っています。
過去に見た映画や漫画などに影響を受けている部分もあると思います。
そして、でっちあげでも何も問題はありません。
問題となるのは、本人の潜在意識の中でそのストーリーが存在し、そこにネガティブな感情がくっついているというその点のみです。
過去生らしきシーンが出てくるときはたいてい、そのストーリーにくっついている感情はとても強く、とてもネガティブなものです。
いま、強い感情が起こって苦しむのは、単に今の出来事との反応というわけではありません。
それだけであれば、たいして苦しまないですし、苦しんでもそこまで長引く苦しみにはなりません。
過去の心の傷とリンクしているから、過去の心の傷にくっついている感情と反応して、苦しみが強くなっているのです。
過去生らしきシーンの心の傷はたいていとても深い傷なので、そこを癒すと大きな変化があります。
なので、過去生のワークは癒しには大きな効果があります。
ただ、ストーリー自体はあまり意味がないものだと思っています。
そこに必要以上に意味を持つと、それが別の苦しみや執着を生むことになりかねません。
また、自分の過去生が○○(歴史の有名人)だったとか、楽しむ分にはいいですけど、優越意識を持ってしまうエゴの養分となりますので半信半疑でちょうどいいと思います。
なので、記憶のストーリーに関心を持つのはほどほどに!