苦しみから抜け出すヒント

責任感・罪悪感が強い人は約束の捉え方を変えよう

約束と責任感と罪悪感の関係

この人と一緒にいるとなんかしんどいわ。重い感じがする
この会社で働いているとなんかしんどいな。プレッシャーがあるな

こういうふうに感じているとき、もしかしたら「約束」が原因かもしれません。

たとえば、仕事の場合、ノルマや目標を達成する必要があるとき、会社と「約束」しているようなものです。

約束を破ったときに責任感が強い人ほどは、罪悪感を強く感じます。

責任感と罪悪感はリンク

責任感と罪悪感はリンクしています。

責任感が強いほど、それを果たせなかった場合の罪悪感は強いのです。

逆に、責任感が弱いほど、約束を破っても気持ちは平気です。

個人の責任感の強さは個人差があります。

それに加えて、会社のプレッシャーの強さにも会社間や業種による差があります。

職種であれば、事務職よりも営業のほうがプレッシャーが強いです。

個人の責任感が強く、プレッシャーが強い会社、プレッシャーが強い職種だと、ストレスを感じやすく、メンタルの不調に結びつきやすいです。

約束・ルールが責任感を生む

プレッシャーの強い会社は「約束」をさせます。
そして、約束となる「ルール」が強い、もしくは多いです。

これは会社だけではなく個人も同様です。
夫婦間でルールが多いほど、約束事が多いことになるので、それだけ責任感を感じやすくなります。

責任感が強い人ほど居心地が悪く感じるでしょう。

とはいえ、責任感が弱い人の場合、責任感を持たせるために約束事を結ぶ必要があります。
また、約束事を守らなかったときの罰則もキツイものとなるでしょう。

責任感が弱い人を対象にした場合、ルールや約束事が多い関係になります。
そういった職場であると、責任感が強い人は過剰に責任を抱えることになり、メンタルがやられてしまいます。

責任感が強い人は会社や相手を選ぶ必要がある

もし、自分の性質が責任感が強い性質、罪悪感が強い性質であると感じるならば、職場選びやパートナー選びを考慮する必要があるでしょう。

約束事が多い職場や、約束を頻繁にしてくるパートナーだとストレスで苦しむでしょう。

自分が責任感が強い場合、相手が責任感が弱いと、ルールや約束事を作る必要が出てきますが、ルールは自分にも適用されるので、自分が窮屈に感じてくるでしょう。

約束でコントロールする

特に境界線が引けていない人や依存傾向が強い人は、他者を無意識でコントロールしようとします。

このとき、コントロールの方法はたくさんありますが、責任感が強い人をコントロールするときは、その人の罪悪感をうまく利用します。

そのためには「約束」をさせればよいのです。

○○しといてね

と言うのも約束です。
このとき「No」を言わない限り、契約成立になります。

約束がストレス

たとえば、○○が片づけだとしましょう。

今日片づけしといてね

今日、片づけていなければ、約束違反になります。

このとき、いちいちNoを言うのも大変です。
Noを言うにもエネルギーが要ります。
軽いことであれば、Noを言うより「分かった」と言ったほうが楽です。

しかし、片づけできていないと、注意されます。
約束を破った自分が悪いことになるため、罪悪感を感じ、相手の注意を受け入れざるを得なくなります。

このとき、約束を「一方的にされた」「本当はやりたくなかった」と感じる人は不満を抱え込むことになるでしょう。

責任感が強い人は、約束をすると、約束を守らないことはほとんどありません。
約束を「守らなければならない」と思っているからです。
これがプレッシャーとなり、ストレスとなります。

責任感が強い人にとって、約束がたくさんあるのは大変です。

ストレスが一定以上たまるとメンタルの不調になります。

約束をしてくる人がストレス

約束を取り付けるのが「うまい」人と一緒にいると、責任感が強い人はストレスを抱えてしまいます。

無意識で罪悪感でコントロールしてくるような人は、約束を「勝手に」「一方的に」押しつけてくる人とも言えます。

こういったことを自分で「意識」でき、意識的に距離を置けるようにすればよいですね。

そして、約束したくなければ、その場で「No」を言えるとよいですね。

普通の約束でもプレッシャーを感じる場合

とはいえ、責任感が強すぎる人は、罪悪感でコントロールするつもりがない普通の約束でもプレッシャーを感じてしまいます。

たとえば「しんどいから代わりに買い物行ってきて」とか、「この仕事(通常業務)をいついつまでにやっておいて」とか、そんな日常的なことを「避けたり」「Noを言う」わけにはいきません。

どうして、約束にプレッシャーを感じてしまうのかというと、先に述べたように「絶対に守らなければならない」と思っているからです。

無意識レベルでは「守らなければすごくまずいことになる」と思い込んでいます。

さらに、約束を果たすことだけではなく、「果たす質」を高く自分で課しています。

たとえば、「レタス買ってきて」→「いいレタスをなるべく安く買わなければならない」と勝手に貸して、かなり遠い安売りスーパーまで行って買ってくるような感じです。

完璧主義の人は、このような課し方になっている可能性があります。

まずは、約束に対する自分の捉え方に気づくことが第一歩でしょう。

「約束」から感じる感覚の違いを意識する

そして、このとき大事なことは、約束のプレッシャーの感覚の違いを自分も相手も両者がきちんと認識することです。

自分と相手の「約束に対する捉え方」の違いを理解し、相互理解できれば、お互いが気を使ってうまくやっていくことができるでしょう。

たとえば部下のA君が「約束を絶対に守らなければならない」と思い込んでいることが分かれば、約束事をなるべく減らすようにしたり、具体的に指示を出したり、約束が果たせない場合はどうすればよいかを伝えるなどすれば、A君のプレッシャーは少なくなるでしょう。

同時にA君はそれらを自分で上司に対して要求していくことが望まれます。

約束してしまうと、プレッシャーで動けなくなってしまう性格なので、販売目標で縛るのではなく、どういう目的でどういう方法を取ろうとして、どんな行動をしているかを報告することでマネジメントしてもらえますか

といったように。

責任感が強い人は、「約束したら必ず守るもの」と思い込んでいます。

「できれば守ってほしい」とか「無理のない範囲で守ってほしい」と相手は思っているかもしれませんが、自分は「絶対に守らなければ」と思っていると、約束自体が相当なプレッシャーになります。

自分が上司の立場にいるとき、責任感が強い部下にたくさん約束事を作ると、部下はストレスで参ってしまうことを理解しておく必要があるでしょう。

まずはお互いの「約束のプレッシャーの感覚の違い」を分かっておくとよいでしょう。

約束の捉え方を変えていこう

「約束」についてどんなイメージを持っているか自問してみましょう。
このイメージが自分と他者ではどう違うかを分かっておくとよいです。

もちろん、約束の中身によって守るかどうかは異なりますが、約束というイメージが「守らなければならない」と思っている人は、重いイメージがあるはずです。

そういう人は、過剰な責任感からメンタルをやられてしまい、かえって無責任にならざるを得なくなってしまいます

まずは「約束」のイメージを「絶対に守らなければならない」という義務から「無理のない範囲で守る」という努力義務に変えていきましょう。
それだと、約束をしてもプレッシャーはずいぶん減るでしょう。

約束の結果の質を相互理解する

約束の結果に関しては、勝手に自分で高い質を貸してプレッシャーを感じているタイプの場合、相手がどの程度の質を求めているかを理解することが重要です。

たとえば「お醤油買ってきて」と頼まれたら、「コンビニでもいい?」と聞けば、わざわざ遠くのスーパーまで買わなくてもいいでしょう。

要はお互いの「イメージ」の違いを理解することです。

多くのケースで自分の「約束のイメージ」によって苦しめられているのですから。

結果ではなく、プロセスを重視する

仕事の場合、目標・ノルマがあります。
このとき、結果に対して「約束」するとしんどいです。
結果は自分でコントロールできない範囲が多いからです。

結果に対して「どう取り組むか」を考え、そこに努力義務としてがんばっていけばよいと思います。

一方的な約束をしない、させない

夫婦間、親子間、友人間の約束も同様です。

親が子どもに一方的に約束を強要するのであれば、子どもはストレスを抱えます。

子どもも約束事に同意し、その約束を守るためにどうすればよいかを考えさせ、自分で決めさせることが大事です。

約束事の重さをお互いに認識する

夫婦間の場合、約束事の重さをお互いが同意しているとよいかもしれません。

「絶対守る」「できれば守る」「余裕があれば守る・気をつける」

程度の3段階くらいでよいでしょう。

たとえば、夫婦で決めた家事分担を一方は「絶対やる」という意識で、もう一方の意識は「余裕があればやる」であれば、同じ約束でも全然意識が違うことになります。

「絶対やる」と思っている側が苦しむことになるでしょう。

約束事に応じて、強弱をしっかりつけて、お互いが認識できればいいですね。

「約束」がストレスになっている人はぜひ参考にしてください。
これ以外にもたくさん方法はあります。困っている人はカウンセリングでサポートしています。


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西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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