人間関係で相手にカチンと来たり、嫌だなぁって思うポイントは、実は自分の中の嫌な部分です。
この「自分の中の嫌な部分、否定、禁止、抑圧している部分」を心理学用語で「シャドウ」って言います。
今日の記事では、嫌な人間関係を改善するためにはシャドウを受け入れることが一番効果的だということを説明します。
実際のボクの事例で説明しますね。
ボクは自分勝手な人が嫌いでした。すごくムカついていました。
当時のボクは、自分勝手な人は相手に対する思いやりがまったくない人で間違っていると思っていました。自分が正しく、相手が悪いと思っていました。
そして、自分勝手な人に対して、正義感を持って相手を批判しました。言い争いになることもありました。相手の立場の方が上の場合は、黙らざるをえませんでしたが、本人に聞こえないところで愚痴や悪口を言っていました。
できるだけ、自分ががんばって相手を変えようと思っていました。自分の方が正しいと信じていましたから。
でも、心の仕組みの勉強をして、徐々にボクは無駄なことをしていることが分かりました。
投影の仕組みを学び、自分自身を見つめていきました。
ボクは「自分勝手さ」を禁止していました。だから、相手の自分勝手さを嫌っていたんです。
次に、ボクに「自分勝手さ」があるか自問しました。
当時はそれが見つかりませんでした。今思うと、なんて傲慢で自分勝手なんでしょう(笑)
自分勝手さを別の言葉に変えてみます。ポジティブな言葉に変えるとどうなるでしょうか?
たとえば、「自分のニーズに従っている」「自分を大切にしている」「やりたいことをやっている」などと言い換えることができるでしょう。
ここで自分の中に気づきが訪れました。
「ああ、ボクは、自分にやりたいことを禁じていたんだ。だから、自由にやりたいことをやっている人がうらやましかったんだ。自由に自分の主張を言っている人がうらやましかったんだ。それで、そういう人に嫌な感情を抱いていたんだ…」
そして、ボクは自分にやりたいことをさせる許可を出しました。やりたいことをやろうと決意しました。嫌われても自分の主張をしようと思いました。
もちろん、これは簡単なことではありません。少しずつです。そして、やりたいことを少しずつやっていくうちに、誰かの自分勝手さがだんだん気にならなくなりました。
そして、「自分勝手=悪」だとジャッジしていた価値観も薄れていきました。
そうなると、相手に対する印象が変わるため、接し方も自然に変わってきます。不思議と相手の態度も変わっているような気がします。
この「シャドウを受け入れる」という方法は、相手を変えようとするよりもよっぽどスマートで効率的で、メリットがたくさんある方法だっていうことが分かりますよね。
だって、相手を変えようとがんばっても、どんどん人間関係は悪化するのがほとんどです。
でも、シャドウを受け入れる方法だと、相手の嫌なところを見てもイライラしなくなるだけじゃなく、オマケまでついているんです。そのオマケはボクの場合は、やりたいことをどんどんやれるようになったこと、言いたいことを言えるようになったことです。
このオマケはボクにとっては宝物です。
だからこそ、ボクは人間関係で困っている人には、シャドウを受け入れることを勧めています。
まだまだ世間では知られていませんが、どんどんこの方法を広げていきたいなあって思います。
そのほうが断然ハッピーになれる方法だから!