何気ない一言で傷ついちゃうことってありますよね。
その人にとっては何げない言葉なんだけど、自分にとってはすごく傷ついた。
そんな経験は誰しもあると思います。
自分の中の「傷つきボタン」があって、それを押されると傷ついちゃいます。
その「傷つきボタン」は人によって違います。
「傷つきボタン」が自分の存在価値とリンクしているとき、すごく嫌な気分になります。
「えっ、お前彼女いたの?」
→【心の声】「ムッ、なんだよそれ。オレは彼女ができない魅力のない男だと思っていたのかよ」
「なんか、おとなしいね」
→【心の声】「どうせ私は人見知りよ。盛り上げられないし、話せないわよ」
「なんで、彼女作らないの?」
→【心の声】「うわぁ~、オレだって彼女作りたいよ。分かってるくせに上から目線で言いやがって」
「お前、意外と胸がないな」
→【心の声】「ほんっと、失礼ね。でも、やっぱそうなんだ。私胸小さいんだ…」
中には誰だって傷つくようなあからさまにひどい言葉もありますね。
「お前の存在価値って何かあるの?」
「こんなことすらできねーのかよ」
「お前、ぶっさいくだなぁ」
「前の彼女は、そんなことなかったぞ」
あからさまにひどい言葉を言う人は論外ですが、言っている本人は悪気がなく言っていることで傷つくことはたくさんあります。
自分のコンプレックスや気にしているところをズバリ突かれるからですね。
自分の傷つきボタンに気づくことはすごく大切です。ほとんどの人が傷つきボタンを意識できていません。
この傷つきボタンをワークで知ることができるだけで、楽になったりします。
「あぁ、私はここを触れられると傷つくんだ」
傷つきボタンが発見できれば、親しい間柄の関係であれば、それを相手に伝えることができます。
「これは、私の傷つきボタンだから、触れないように気を付けてね」
そうすれば、相手も触れないようにしてくれるので、不要な争いがぐっと減りますね。
セルフワーク講座やセッションでは、気になった出来事や言葉から、もっと奥にある原因を探っていきます。
たとえば、「お前、意外と胸がないな」で傷ついた場合、胸が小さい=女性として魅力がない→(ばれると)嫌われる→捨てられるかもしれない不安→傷つく…という感じで、自分の存在価値とリンクして考えていて、その存在価値のなさ(無価値感)を味わわないように、胸を見せないようにしようとします。
そこに気づくと、セルフワーク講座では、フォーカシング、EFT、イメージタッピングセラピーを用いて、解放していきます。セッションではマトリックス・リインプリンティングも使います。
すると、気にならなくなるんですね。不思議なことに。
「胸が小さい=女性として魅力がない」
このリンクが外れるわけです。そして、傷つきボタンが消えるのです。
すると、「お前、意外と胸がないな」と言われたら、もう気にならなくなるか、あるいは、
「余計なお世話よ。ひどいこと言うわね」などと、怒りはするけれど、それでストップです。
そのあと、「胸が小さい私は魅力がないんだ…」というネガティブの連鎖には行かなくなるんですね。
※ちなみに怒りが強くある場合はまだ傷つきボタンが残ってます。
実際には、自己価値とのリンクは「ある、ない」の二択ではなく、強弱という感じなので、1回のワークで強から中に変わるだけで終わるかもしれませんが、それでもその変化は大きいのです。
傷ついた言葉に対して、傷つかないように我慢するとか、麻痺させるとか、相手を攻撃する、訂正させる、あるいは見返すためにがんばるというのは、実は何も根本的な解決にはなってなくて、むしろ自分の傷を強くする行為なんです。
そんなことしても傷つきボタンはそのままあるんです。
傷つきボタンを取って、根本的に治す方がずっと早くて、楽ですよ。
そのためにはまずは自分の傷つきボタンに気づくことが第一歩です。