苦しみから抜け出すヒント PR

この苦しい状況をクリアしないと逃げても一緒って本当?

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先日の記事で投影の説明のところで、次のことを書きました。
「一時的にネガティブな感情を取ったり、状況を変えても、自分の抑圧に気づかないかぎり、また同じことの繰り返しです」

このことを本やブログなどで知った人が陥りやすい罠があります。
それは、今の苦しい状態から逃げられず、打つ手が分からなくて苦しみのスパイラルに陥ってしまう罠です。
自分の抑圧に気づかない限り同じことを繰り返すのは、確かにそうなんですが、あまりにここにとらわれ過ぎると別の苦しみを生んでしまいます。

たとえば、職場の人間関係で苦しんでいるとします。
本当は辞めたいけど、辞めてもまた同じことの繰り返しになるから逃げてはいけないと思ってしまいます。
恋愛もそうです。恋人や夫、妻からひどい仕打ちを受けていても、逃げてはいけないと思ってしまいます。
逃げても何も解決にはならないと思っているから、逃げずにいるのです。
でも、逃げずにいれば苦しい状況は変わらないので、苦しみます。
逃げても逃げなくても苦しくて、自分で解決策が分からず、無力感や絶望感に陥り、ネガティブスパイラルにハマってしまいます。するとどん底に苦しくなります。

今の状況をクリアしなければまた同じことの繰り返しだと思っているから苦しいですね。我慢強い人ほど自分を苦しみの状況に置いてしまいます。
また、逃げたときの不安が強ければ、逃げられなくなります。
たとえば、会社を辞めたら次の就職先が見つからないかもしれないという不安です。パートナーと別れたらずっと一人なんじゃないのかという不安です。

どっちにも行動ができないので、苦しみから脱出できません。もう、奇跡のようなものに頼らざるを得なくなるかもしれません。自分の力では解決できないと信じているかもしれません。
でも、必ず解決できます。袋小路にハマっている場合は時間がかかりますが、一つひとつ丁寧にブロックを取り除いていけば、必ず突破口が開けます。

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苦しいときは思考が狭くなっています。逃げる、我慢するの2者択一しかないと思い込んでいます。
でも、少し環境を変えてみるとかできる方法はいくつもあると思うんですね。白か黒だけではなく、グレーゾーンも許容できたら選択肢ってたくさんあるんです。
会社だったら、部署移動を願い出る。あるいは精神的に苦しければ、病院で診断を受けて休職するとか、辞めなくてもできる方法ってあると思うんです。転職活動をしながら、今の仕事を続けるという方法もアリですよね。
パートナーの問題だったら、将来的に別れても大丈夫なような職につくとか、別居してみるとか、新しい相手を探すとかですね。

そして、逃げちゃってもいいんですよ。
逃げても違う苦しみはあるかもしれませんが、我慢するよりもずっと楽なケースも多いです。
「また同じことを繰り返す」可能性はありますが、それでも状況が変われば以前よりも乗り越えやすいかもしれません。前回の状況できちんと学んでいるのですから、今度はうまく対処できるかもしれません。

そして、このブログなどで心の仕組みを知ったのですから、自分の投影を見抜いて、ワークしていけば問題がまた起こっても比較的容易に対処できるようになりますよ。
だから、「逃げる」っていう選択肢もアリです。まったく悪いことではありません。
ご自身を大切に優しくしてあげてくださいね。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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