先日、溝口あゆかさんのインテグレイティッド心理学基礎講座にアシスタントとして参加しました。
アシスタントといっても受講生と同じようにがっつりお話を聞いています。
あゆかさんの話は何度聞いてもすごい。
面白いし深いし、チャンスがある方はぜひ参加してみてください。
投影の仕組みは本当に面白いというか、義務教育の必須科目にしてもらいたいくらい大事だと思っています。
投影の仕組みを知ってしまうと、今までとんでもない方向違いのアプローチをしていたなということが分かります。
自分で気がついていない思い込みを、勝手に世界や誰かに当てはめていて、自分勝手な解釈をして、嫌な感情(いい感情もですが)を感じているかというのがよく分かります。
ここに気がつくと、強い嫌な感情や感覚を生んでいるのは、状況や誰かというよりも、思い込みが原因だということが分かります。
それが分かれば、思い込みを緩めればいいだけです(セラピーが役立ちます)。
私の例を一つ挙げますね。
私は以前、自分勝手な人が嫌いでした。
相手が100%間違っていると信じていました。
自分勝手な人に出くわす度に怒りが込み上げてきていました。
これは私の世界観では「自分勝手な人=悪」ということになります。
自分が悪になりたくないので、意識的にも無意識でも自分勝手さを抑え込みます(=抑圧)。
自分勝手な人を見ると、この思いを投影して、怒りが湧いてくるわけです。
自分勝手さを抑え込むとどうなるかというと、周りに合わせたり、いい人になったり、過度な気遣いや思いやりを持つことになります。
だから、いい人であり、従順で、優しい人だと思われていたと思います。
でも、本質は自分勝手に生きたいんです(笑)
自分を抑えつけているより、好き勝手生きていた方がいいじゃないですか。
すると、本心は「自分勝手にしたい」、でも「自分勝手=悪」というルールがあるから、自分勝手にできずに偽った自分でいる…
このギャップに苦しむわけです。
では、私を苦しめていたのは何だったか?
「自分勝手=悪」というルールですね。
これがなければ、自分勝手にしたければするし、したくなければしないし、自由にできるわけです。
となれば、あとは「自分勝手=悪」というルールを緩めればいいわけですね。
このルールが作られた理由は人によって違います。
私の場合は、自分勝手になると嫌われて、強く非難されて、攻撃されると思っていました。
そんなことになるのなら、自分勝手を我慢する方を選びます。
だから、自分を押し殺します。
「自分勝手に生きれば、嫌われて、強く非難されて、攻撃される」
このストーリーを信じていれば、自分勝手につながるようなことはできないですよね。
このストーリーを緩めるには、セラピーが有効です。
このストーリーにたくさんの感情がくっついているので、身体が反応して、頭で分かっていても変えられません。
EFTは感情解放の優れたツールです。
セラピーをすると、このストーリーが緩むのです。
「別に自分勝手に生きたって、嫌われるとは限らないし、責められるわけでもないし、むしろ、自分勝手に生きたほうが楽しいし、結果的にたくさんの人に貢献できるよね…」
などと自然に考えが変わります。
そうなった後、自分勝手な人を見ると、どう思うでしょうか?
私のストーリーが変わっているので、もう「自分勝手な人=悪」ではないわけです。
だから、責めたり、非難する思考は沸いてこないし、怒りも出てこなくなります。
問題の本質は、状況や相手ではなく、自分の思い込み(信念、ストーリー)というのが、少しでもわかっていただければ幸いです。
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