嫉妬しない自分であろうとすることこそが自分を苦しめる落とし穴
嫉妬しない方法があればいいと思うことがあるでしょう。
ボクもそうでした。以前は嫉妬する自分をよくないと思っていました。
嫉妬しない自分でいれたらどんなに素晴らしいだろうと思っていました。
でも、心の仕組みの勉強をして、嫉妬をダメなことだと思っていることこそ、苦しみを生んでいることに気づきました。
そして、嫉妬しない方法を見つけること、嫉妬しない自分であろうとすることこそが自分を苦しめる落とし穴なのです。
心から祝福できますか?それとも嫉妬しますか?
「○○さんって今度結婚するんだって」
「○○さんって出世して部長になったらしいよ」
「○○さん、おめでたなんだって」
「○○さん、一軒家建てたみたいよ」
「○○さん、本当に幸せいっぱいそう」
そんなことを聞いて、皆さんはどう思いますか?
心から相手のことを祝福できますか?
それとも、表面上では相手のことを祝福するけれど、内心は嫉妬しますか?
ボクは後者ですね。
癒しの旅を歩む前は、後者であることが嫌でした。前者の自分になりたいと思っていました。
内心で嫉妬している自分が嫌でしたし、嫉妬しているにもかかわらず、表面上はお祝いしている嘘をつく自分も嫌でした。
嫉妬が悪いと思うメカニズム
これってどういうメカニズムになっているのでしょうか?
まず、理想の自分がいます。
でも、現実の自分もいます。
この現実の自分をダメだと思っているということはどういうビリーフがあるんでしょうか?
少なくとも、嫉妬は悪いことだと思っていますね。
だから、嫉妬する自分になりたくないんです。
理想と現実のギャップこそ、苦しみを生み出す元となります。
嫉妬してしまうという現実があるのに、そんな自分を否定して、嫉妬しない自分になろうとするわけですから。
そして、表面上は、嫉妬しない自分を演じてしまうのです。
抑圧・投影のメカニズム
嫉妬がダメだという思いが強いほど、嫉妬する自分をなかったことにします。無意識の領域に追いやります。
これが「抑圧」ですね。
この抑圧が強ければ強いほど、嫉妬することに対して葛藤が強くなります。
そして、嫉妬を周りの世界によく気づくことになります。嫉妬が目につくようになります。
これが「抑圧」→「投影」のメカニズムです。
ビリーフが変わると苦しみを生む解釈が変わる
もし、「嫉妬=悪いこと」という価値観(=これがビリーフ)がなかったらどうでしょうか?
そうすると、解釈が変わるわけです。
おそらく素直に「いいなぁ」と嫉妬心を出すことでしょう。
そして、そんな自分にダメ出しすることもありません。嫉妬してそれでおしまいです。
だから、引きずることもありません。
もし、こういうケースでカウンセリングを行うなら、自分の中の「嫉妬心」を受け入れるワークをします。
嫉妬に対してネガティブなレッテルを貼らなければ、苦しみはなくなりますから。
嫉妬は悪いことではない
ブログでいくら書いても、頭の中の理解になるので楽になることはないのがもどかしいんですが、嫉妬は別に悪いことではありません。人間の素直な感情です。
だって、そういう思いが湧いてきちゃったんだから。
湧いてきたものは湧いてきたもの。
仕方がありません。
出てきちゃったんだから、どうしようもない。
そうなんだと受け止めるしかないんです。
それに対して「良い」「悪い」と自分がレッテルを貼っているだけ。
嫉妬にも「良い」レッテルを貼ることだってできます。
嫉妬は自分が欲しいもの、手に入れたいものを教えてくれるシグナルです。
また、嫉妬するということはそれだけ相手を認めていることにもなります。
相手を素晴らしいと評価できるのは、素敵なことではありませんか?
嫉妬心を受け入れたからといって何か行動が変わるわけではない
嫉妬心が起こる自分にOKが出せれば、苦しまなくて済みます。
冒頭で、ボクは「表面上では相手のことを祝福するけれど、内心は嫉妬する」と書きました。
昔は、その自分を責めていたわけです。だから苦しんでいました。
でも、嫉妬にOKを出せれば、嫉妬心を認めたうえで、相手に対する礼儀として、嫉妬を表現するのではなく相手のことを祝福しても、特に精神的な葛藤は起こりません。
だから、苦しまないんですね。
行動は結局、昔も今も変わらないんです。
でも、嫉妬する自分を受け入れられれば、ネガティブな解釈がなくなるので、同じ行動を取っても、楽でいられるんです。
そうなると実は嫉妬自体が大きく減ってくるのですが、それはあくまで副産物。
それを目的にしてしまうと、嫉妬を受け入れられなくなります。
「嫉妬しないようにするために嫉妬を受け入れる」…では結果的に受け入れるのが難しくなります。
だから「嫉妬を受け入れると嫉妬は少なくなる」というのはあまり言いたくないんですね。
そして、そのことはたいして重要でもありません。嫉妬してもOKなら苦しくなりませんから。
理想の自分になることが楽になる方法ではない
とにかく、理想の自分になることが楽になる方法では決してないということを知っていただきたいと思います。
そもそも、嫉妬がまったく起こらない人間ってあり得るでしょうか?
悟ったら、嫉妬しない?
いやいや、悟った人の話を聞く限りでは、そんなことはないみたいですよ。
嫉妬心が起こっても、その嫉妬の感情は自分ではないと分かっているから、苦しまないだけだそうです。
嫉妬心は起こるんですよ。
それを起こらないようにしようとすることは、不可能に挑戦することです。
決して成功しないことに挑戦し続けることの結果は目に見えています。失望です。
繰り返しますが、理想の自分を目指すことが楽になる方法ではありません。
それができれば、苦しまなくて済みます。
今回は「嫉妬」を例に挙げて説明しましたが、他のことでも一緒です。
実際には、嫉妬100%、祝福(喜び)0%というわけではありません。単純化して説明しただけです。
実際には喜びも半分あるけれども、嫉妬も半分あるという感じでしょう。
それでも同じメカニズムです。
自分が抑圧しているもの、否定しているものを見つけ、それを受け入れることこそ、人生を楽にできる方法なのです。
はじめまして!!
嫉妬する自分にイライラしたり
嫉妬という感情に苦しんでる時に
出会ってとてもためになりました
ありがとうございます!!
かよさま
はじめまして。よっし~こと西川佳宏です。
記事がためになったとのこと、よかったです!
私もうれしいです。
わざわざメッセージを下さり、ありがとうございます。
よっし~(西川佳宏)
はじめまして。
嫉妬する自分が嫌で、検索していたらここにたどり着きました。
片思い中の男性が、他の女性たちと仲良くしているのを見ると、嫉妬してしまい、嫉妬した自分に対して、『私ってこんなことで嫉妬してしまうし、私なんてダメだよね』って思ってしまいます。嫉妬は誰にでもある感情だから、受け入れればいいのかもしれませんが、何かで、片思い中に嫉妬する女性は、束縛が強くて嫌だとか、そんな女性とは付き合いたくないとか読んだことがあります。片思い中の彼に対して、嫉妬で何かを言ったことはありませんが、微妙に雰囲気で嫉妬のオーラが出て伝わっているのじゃないかな、嫌われるのじゃないかなと思ってしまいます。
まりさま
はじめまして。よっし~こと西川佳宏です。
「嫉妬してしまう→さらに嫉妬する自分に対して自己嫌悪する」
という構造ですね。
つまり、嫉妬自体が嫌な感情で、さらに自己嫌悪の感情も発生するので二重に苦しくなります。
この記事は、自己嫌悪の感情をなくすきっかけにしてもらいたいと思って書きました。
それがなくなると嫉妬だけの苦しみになるのでずいぶん楽になるはずです。
嫉妬というのはいろんな対象に発生します。
何かが満たされていないために発生します。
まりさんの場合は、片思いの男性ですね。
この場合、片思いの男性が他の女性と仲良くすると当たり前に嫉妬が発生します。
好きなんですから当然です。
ただし、過剰にある場合は、何らかの心の傷から来ている場合があるのでそれを癒すと少なくなるでしょう。
嫉妬することは人間に当たり前に存在する感情であることを受け入れ、その感情や思いが出てくることを素直に受け止められるようになればグッと楽になりますよ。
嫉妬を受け入れるという考え1つですごく気持ちが軽くなった気がします。現在交際中の彼女に過去の彼氏なのか友達なのか、単なる挨拶程度のメッセージでも自分が嫉妬してしまい、彼女を責めてしまいます。嫉妬は駄目な自分だとずっと思ってたのにいつも小さい事で嫉妬をして彼女を嫉妬に基いて判断してしまう自分に苦しんでました。これからは嫉妬を受け入れる・・OKなんだなと思ってみます