弱さを受け入れる PR

ポジティブもネガティブも避けられない

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ボクが心理学・セラピーを学んで、役に立った知識の一つが、
「この世はポジティブとネガティブの両方が存在し、それはコインの裏表の関係である」
「この世はポジティブとネガティブの波があり、ポジティブだけの直線にはできない」
ということです。

私たちは、ポジティブは快、ネガティブは不快に感じる感覚を備えているので(不快=ネガティブともいえるわけですが)、どうしてもポジティブを目指そうとします。

可能であれば、人生の中でできる限りポジティブのウエイトを高め、ネガティブのウエイトを低くしたく願います。
とても自然なことで、それ自体はまったく問題ないというか、当たり前のことです。
そうじゃない方が問題です。

ただ、ポジティブとネガティブがコインの裏表や波であれば、どちらかだけを求めることは不可能です。
不可能なことを求めると、結局苦しみになってしまいます。

また、この世の中に固定しているものは何一つありません。
必ず「時間」が経過すれば、変化します。
変化が起こる以上、ポジティブだけにとどまることはなく、ネガティブなものも必ずやってきます。

ネガティブなことが避けられないのであれば、それを無理やり抑えようとするよりも、スペースを与えてあげる方が楽に生きることができます。

嫌なことを、「絶対にダメ」と現状を変えようとすると、かなり無理や負担がかかります。
ある程度、ネガティブなものも許容できていれば、心の負担がぐっと減ります。

ポジティブ思考が苦しくなる理由は、ネガティブを抑圧してしまうので、それが別の苦しみを生まざるを得ない点です。
結局余計苦しくなってしまいます。

ポジティブ思考が悪いわけではありません。
ポジティブを目指すことが悪いわけではありません。
目指していいのですが、ポジティブだけというのはあり得ないということをきちんと理解したうえで、ネガティブのスペースも自分に十分与えて、ポジティブを追求するともっと心地よくできるということです。

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ボクは「自分勝手」を抑圧していました。
今でも抑圧していますが、昔はもっと強く抑圧していました。

自分勝手な人が大嫌いで、自分はそうはなりたくないと思っていました。
しかし、自分勝手というのはネガティブしかないものでしょうか?
コインの裏表のように、必ずポジティブな面はあります。
たとえば、「自分のニーズに忠実」「やりたいことをやっている」などです。

「自分勝手」を抑圧していると、そのポジティブな面「やりたいことをやっている」も同時に抑圧していることに気づきました。

そして、ボクは「自分勝手」を抑圧していましたが、よーく人生や思考を見てみると、本当に自己中心的で、自分勝手以外の何物でもないことも分かりました。

この例のように、すべてのものはポジティブ面、ネガティブ面があるわけです。
そして、私たち自身がすべての要素を持っていることに気づきます。
すべてのポジティブ面とネガティブ面を持っているのです。
もちろん、大小はあります。
でも、その要素が全くないわけではありません。

だから、ネガティブなものにも、もう少しだけスペースを与えてあげてもいいと思います。
上記の例だと、自分勝手にふるまう自分に、少し許可を出してあげるということです。
また、実は自分も自分勝手だったと気づいたときに、それをぐっと受け入れることができます。
すると投影も少なくなります。

いきなりは難しいでしょうから、ゆっくりで大丈夫です。
セラピーの力を借りるともっとスムーズにできるでしょう。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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