ボクは人間の性格とか気質とかは生まれつき決まっているという考え方を信じています。
本格的な占星術で見てもらうと、驚異的な一致に驚かされます。
だから、生まれ持った本質的な性格や気質はあると思っています。
すべての価値観は中立で、いいも悪いもありません。
どのような性格や気質、特徴であっても、そこにいいも悪いもありません。
「もっとこんな才能があったらよかったのに」
「もっと頭がよければよかったのに」
「もっと運動神経があればよかったのに」
「もっとこんな性格だったらよかったのに」
「もっと美しい顔に生まれたらよかったのに」
「もっとやせている体型に生まれたらよかったのに」…
そう思うのも無理はありません。あこがれる職業とかやりたいことって結構均一化していますから、特定の資質や才能をありがたがるのもよく分かります。ボク自身もずっとそうでしたから。
でも、今の自分を否定すると泥沼にハマります。苦しみへのスタートですね。
自分を変えようと努力して、仮に変わったとしても、根本的な自己否定は消えませんからいつまで経っても苦しいままです。「自分に足りないものを不満に思う」という考え方が変わらないかぎり、何かが満たされても、何かが不足している状態が必ず存在していますから。
そして、たいていの人が自分を変えようとしてもうまく行きません。
それはある意味当たり前です。
たとえば、内向的な人が外向的な性格に変えようと努力するときのエネルギーは莫大なものが必要になります。ちょっとやちょっとの決意ではうまく行きません。しょせん、自分とは違うものに変わろうとするのは無理があるのです。
さらに、自分を変えることができないとますます自己価値が下がります。
「私はダメだ」
「私は何をやっても成功できない」
「なんて私は不幸なんだろう」
「なんて私は恵まれていないんだろう」
「あー、こんなふうにした親(社会、人)が憎い」…
ですが、ある意味、変われなかったというのはラッキーです。
もし、変わっていたら…正確に言うと「本質的には変わることができないのに、変わっているように感じたとしたら」、いつまでもありのままの自分を受け入れようとはしないからです。
ボク自身、もし、過去の努力が成功に結びついていたとしたら、「努力で人は変われる」という感じのブログのテイストになっていたと思います。
そうなると読者層も全然違っているでしょうね(笑)
今、「自分を変えたい」と思っている人は、その気持ちは大切にしてください。
それはそれで自分の心からの叫びだと思います。
でも、本当の心の叫びは、「もっと本当の私を知ってよ」っていう身体の声かもしれません。
そして、いまの自分にOKが出せたとき、皮肉ですが、求めていたものが自然に手に入りやすくなります。
たとえば、ボク自身は内向的なのですが、自分の内向性にOKが出せると、まわりの人から外向的に見られることが増えます。
でも、ただ自然なだけです。外向的な性格に変わったわけではなく、そのままです。
才能とか性格とか気質はそれぞれオリジナルで、半ば決まっているんです。
無理に変えようとするのではなく、むしろ、自分の本質を発見する方向の努力の方をオススメします。
そして、自分に合ったやり方~それは自分が心地いいかどうかで判断できます~で事に当たればいいのです。
そうなれば、人のことも自然に認められますよ。嫉妬もぐっと減ります。自己卑下もぐっと減ります。
人間関係もとっても心地よいものになりますよ。
持って生まれたそのままの性格でいいんです。自分に正直に、うそ偽りなく生きるのが、心地よくいられ、幸せである秘訣です。