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TOKIO山口達也さんのアルコール問題から依存症を解説

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TOKIO山口達也さんのアルコール問題

TOKIOの山口達也さんの事件がありましたが、山口さんはお酒の問題を抱えていたと報道されています。

「典型的なアルコール依存症ではないか」と見ている精神科医のコメントもありました。

アルコール依存症は治療不可能?

また、TVで評論家の木村太郎さんが「アメリカやヨーロッパではアルコール依存症を治すのは不可能と言われています。そのくらいに大変なこと」と語っていました。

ボクは依存症の克服は十分可能だと思っていますが、そのためには依存症のメカニズムを知っておく必要があります。

依存症について

依存症というのは文字通り、それに依存している状態です。
それなしでは生きられない状態と言ってもよいでしょう。

なぜそんな状態にまでなるかということですが、一日や二日でその状態になるわけではありません。
長い時間かけて、徐々に依存が強くなり、最終的にそれなしでは日常生活を送れない状態になっています。

一つの例を挙げましょう。

依存症の事例

ある男性が、会社の業績不振でリストラに合いました。仕事もきちんとしている自負があったのでまさか自分がこんな目に合うとは思ってもいませんでした。ものすごいショックでしたが、家族の手前、平気なふりをしていました。
このころからお酒で気分を紛らわすようになりました。
再就職がなかなか決まらず、さらに飲酒が増えました。夜だけではなく、日中も飲むようになりました。
家族とのいさかいが増え、さらにお酒に頼るようになりました…

依存症の原因

この例から依存症になった原因を説明します。

きっかけはリストラです。
リストラによって大きな精神的ショックを受けました。
このショックは一言では片づけられないほどの思いや感情を含んでいます。

  • 長年貢献してきたことを一瞬で無にされた失望感
  • がんばってきたことを認められなかった悔しさ
  • 自分をこんな目に合わせた会社に対する憎しみ
  • こんな会社を選んでしまった自分に対する怒り
  • これからどうすればよいのかという不安
  • 私はリストラに合うくらいのダメ社員だったのかという自己嫌悪
  • もう、今までと同じようには生きられないという無力感、絶望感
  • こんなみじめな状態にあわされた悲しみ

このような思いや感情が合わさった何ともいえない強い心の痛みが押し寄せます。

これが苦しみであり、これをとにかく避けようとします。

避けられるものであれば、何でも使います。

このとき、お酒で苦しみを紛らわせて、それが恒常的に続いた人は、アルコール依存症になります。

依存症は他にもいろいろあります。

依存症の例

  • お酒に頼る(麻痺・忘却)・・・アルコール中毒・依存症
  • 薬物に頼る(快楽・刺激)・・・薬物依存症。違法薬物→逮捕→余計生きづらくなる
  • 買い物に頼る(快楽)・・・買い物依存症。浪費→金銭問題・多額の借金→余計生きづらくなる
  • セックスに頼る(快楽)・・・セックス依存症。より刺激を求めて、アブノーマルな性癖へ
  • ギャンブルに頼る(快楽)・・・ギャンブル中毒。浪費や金銭問題・多額の借金→余計生きづらくなる
  • 甘い物に頼る(快楽)・・・肥満、自己嫌悪
  • 身体の痛みで抑える(痛み)・・・慢性的な腰痛・肩こりなど
  • 不安で抑える(恐怖)・・・強迫観念。強迫性障害

依存症はどれも苦しいですが、薬物やギャンブルは特に人生に悪影響を及ぼします。

違法薬物であると、体を蝕む度合いが高いこと、そして逮捕されてしまうとその後の社会生活が非常に不利になってしまうからです。

また、ギャンブルは多額の借金になりかねません。そうすると会社を辞めざるを得なくなったり、ますます苦しい状況に追い込まれてしまいます。

では、どうすればそこまで行かずに済むのでしょうか?

依存症の人は弱い人ではなく、弱さを抑圧している人

強い心の痛みに向き合っておけば、お酒に頼らなくても済んだのです。

このとき、お酒に頼る人を「弱い人」と切り捨てます。
でも、逆なのです。

強くあろうとするから、お酒に頼ってしまったのです。
心の痛みをさらけ出せなかったのです。

山口達也さんは、決して弱い人ではありません。
そうではなく、「弱いことをダメだと思っている人」なのです。
「弱さを抑圧し、強くあろうと思っている人」なのです。
なので、弱さが出せなかったのです。
それでお酒に頼ることになったのです。

心の痛みをさらけ出したら自然に回復する

上記のリストラされた男性の例では、もし、弱さを受け入れていたら、リストラされたときに家族の前で弱さをさらけ出せました。
そして、きちんと落ち込むことができたのです。
徹底的に何もせず、落ち込んで、どん底まで味わうことができたのです。

それをしたら、心は回復します。
自然に前向きになります。
自己肯定感も回復します。

心の痛みを抑圧するから、いつまで経っても自己肯定感が回復しないままなのです!

ずっとこの問題を引きずって、どんどん悪化させます。

抑圧し続けて悪化しまくると一筋縄ではいかなくなる

悪化しまくった状態だと、そりゃ専門家でも手を焼きます。
はじめの問題からたくさんの問題をくっつけてしまいます。

たとえば、はじめはリストラだけだったのが、貯金が尽きてくる、家族間のトラブル、アルコール問題、頼れる人が離れてしまったなど、悪い状況が積み重なって、どれから手を付けていいか分からなくなってしまいます。

金銭問題からカウンセリングも通えなくなってしまいます。

そこまで行く前に、対処する必要があります。

依存症は誰にでも起こりうる

これは特別な人だけに起こるわけではありません。誰しもが起こります。
一見、強く見える人ほどそうなります。
弱さをダメなものだと思って、苦しみをさらけ出すことを恐れ、抑圧します。

その結果、重症化します。

依存症の根本原因

さて、これまで説明してきましたが、では依存症の根本原因は何でしょう?

「リストラという状況がなかったら起きなかったので、原因はリストラだ!」

そんなことはありません。リストラされても平気な人だっています。

「リストラされたときの心の苦しみが、アルコールを摂取する原因になったので、原因は心の傷だ!」

そんなことはありません。たしかに心の傷や精神的ショックは嫌なものですが、それそのものが問題ではありません。

心の傷は一方的に悪いと切り捨てられるものではなく、素晴らしい側面もあります。
傷ついたり、苦しみがあるから、いろんな気づきや成長、学びがあります。

では根本原因は何でしょうか?

リストラされたことは何も問題ではありません。
リストラされたことで傷ついたことも何も問題ではありません。

問題は心の傷を抑圧したということです。

抑圧し続けたから問題が大きくなり、心身だけではなく、現実の状況まで悪化していったのです。

心の傷を抑圧することが人生の苦しみにつながる

心の傷を抑圧することの問題は、依存症につながるということだけではありません。
それは、たくさんある問題のうちの、ごく一つに過ぎません。

問題はめちゃくちゃありますが、これを説明すると長くなりますので、ハートシフト・セミナーでお伝えします。
ブログでも別の切り口でこれからも書いていきます。

まず、私たちが知っておく必要があるのは次のことです。

心の傷を抑圧することが、人生の苦しみにつながること

それを押さえたうえで、次はこれをやっていく必要があります。

抑圧しているものを出していくこと

ハートシフト・セミナーでは、徹底的に抑圧しているものを出すための仕組みや手法をお伝えします。
他では学べない画期的な手法、枠組みを使っていきます。

弱さは悪いものだという誤解を解く

抑圧しているものを出すために必要なのは「弱さを認める」ことです。

なので、まずは「弱さ=悪」の誤解を解く必要があります。

これは知識で分かっても体感で腑に落とさないと意味がありません。
本当にそれがダメなものかどうかを向き合っていくしかないと思います。

弱さを認めないから抑圧せざるを得なくなります。

見せたくないんです。

カッコ悪い姿を
人よりも劣っている姿を
みじめな姿を
泣きわめいている姿を
落ち込む姿を
絶望感に浸っている姿を

受け入れたくないんです。

自分が無能であること
自分が何の価値もないことを
自分が役に立たない存在であることを
自分が無力であることを
自分がダメな存在であることを
自分が迷惑をかける存在であることを

それらの何が悪いんでしょう!
ボクは、この誤解を解きたいんです!

ダメなことは1㎜も問題ではない

ボクは、あなたが無力でないことを知ってもらいたいわけではありません。
無力が悪いものではないことを体感で腑に落としてもらいたいのです。

無能で何が悪いの?
何の役にも立たなくて何の価値もなくて、無力で迷惑をかけて、それで何が悪いの?
精神的に弱くて何が悪いの?

本当は何も悪くないですし、その誤解が解けたとき、ただ、ありのままの自分がさらけ出せるようになります。

苦しみがあることを許す

もちろん、無能で迷惑をかけることがダメではないと腑に落ちても、落ち込んだり、不快感を感じることはあると思います。
そういう苦しみは必ず起きます。

でも、その苦しみがあることをOKにしていれば、苦しみをちゃんと味わいます。
そして、自然に気持ちが切り替わります。

苦しみを隠すための抑圧をしません。

だから苦しみが長引かないのです。

ここがすごく大事なことですが、苦しまないことは不可能です。

私たちは苦しみを減らそうとします。苦しみをなくそうとします。
ピカピカの自分を目指そうとします。
汚れない自分を目指そうとします。
苦しみが起きない人生を目指そうとします。
賢者や聖者、悟りを目指そうとします。

しかし、この思い自体が苦しみを増やすのです。
なぜなら、抑圧が増えるからです。

当たり前のことを当たり前に受け取る

苦しみが起きるのは当たり前です。
人生でうまくいかないことが起きるのは当たり前です。
嫌なことがあるのは当たり前です。

そして、苦しみそのものも大いに役立っています。

当たり前に起こることを当たり前に受け取る。
ただそれだけなのです。

これが自然にできている人が、ありのままの自分で生きている人です。
セルフラブが高い人です。

ある出来事が起きた→怒りが生じた→それを感じる→おしまい
ある出来事が起きた→がっかりした→それを感じる→おしまい

ただそれだけなのです。
人生はものすごくシンプルです。

シンプルに生きたとき、自然に喜びや感動、豊かさや感謝があらわれます。

この状態で生きるにはコツやトレーニングが必要です。

抑圧することが当たり前になりすぎているので、考え方や価値観を相当変えていく必要があります。

抑圧の仕組みを学び、一人で抑圧を徹底的に解放できるようになるのがハートシフト・セミナーです。
たくさんの人にこの仕組みを知ってもらい、抑圧をどんどん出して、自然体の自分で人生を生きてもらいたいです。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

POSTED COMMENT

  1. ちこぽん より:

    自分に依存症はないなあ、と思っていたのですが、
    「不安」も依存症なんですか。びっくり

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