苦しみから抜け出すヒント PR

自分を責める癖を止める

記事内に商品プロモーションを含む場合があります

カウンセリングをやっていて、自分を責めてしまうタイプの人はとても多いです。

他人を責めるタイプの人のほうが心の苦しみはグッと少ないです。

心の防衛メカニズム

他人を責めるのも、自分を責めるのも、心の防衛メカニズムと言われています。

たとえば、何か気になることを言われたとき、それは自分の中に何らかの心の傷や見たくないものがあって、そこに触れているために嫌な気持ちが一瞬で起こります。

いわゆる、「ボタンを押される」というやつですね。

ボタンを押されると、一瞬で防衛メカニズムが発動します。

相手を責めるパターンで心を守る

一つのパターンが相手責め。

「こんなことを言うなんて失礼だ」「ひどいやつだ」

自分を責めて反省して償おうとするパターン

相手責めをしない人は、自分責めをやります。

「こんなことを言われる私はダメだ」「やっぱり私は価値がない」

どっちが苦しいかというと明らかに自分責めですね。

相手責めは自分が強い立場になる

相手責めは怒りは起こるのですが、自分が強い立場になるのですね。
だから、自己価値自体は落ちないです。
ここでの苦しみは、怒りによる苦しみですね。

自分責めは自分が弱い立場になる

でも、自分責めは、自分が弱い立場、小さい立場にどんどんなっていくので、自己肯定感がどんどん下がっていきます。

自己肯定感が低いと、周りからも責められやすいです。

委縮していたり、弱い立場の人って、的になりやすいのです。
結果、舐められたり、無理難題を押しつけられたり、都合よくつかわれたりします。

自分責めをするタイプ

自分責めをする人は、基本的に優しいタイプの人で罪悪感を抱えやすいタイプです。

なので、人に気を使うんですね。

いい意味で思いやりがあるのですが、悪い意味でへりくだりすぎる、謙遜しすぎる、相手の気持ちを推し量りすぎます。

この欠点は、非常に不利益を生みます。

へりくだりすぎる、謙遜しすぎるので、自分を低くしてしまいます。
すると、周りからそんな扱いを受けてしまい、自尊心が余計に下がる悪循環にハマります。
結果、キレて、縁を切ったり、暴走したりします。

相手の気持ちを推し量りすぎるので、相手に対して同情しすぎます。
相手が不快に思わない言動を取ろうとします。
結果、自分がどうしたいという自分の気持ち、ハートは二の次になります。

自分責めするタイプは出世しない

正直、世の中で生きていくには、自分責めをするタイプは出世しません。

いい人で重宝されるかもしれませんが、出世するのは、相手の気持ちを推し量らない人です。

ビジネスは、会社の都合、部署の都合で動きます。損得です。
そこに、相手の気持ちは判断の邪魔になります。
相手の気持ちではなく、会社はどうあるべきか、部署はどうあるべきか、自分はどうあるべきかで動きます。

相手の気持ちを推し量っても報われない

相手の気持ちを推し量ることなく、自分の気持ちや都合を優先させる人はたくさんいます。
そういう人に対して、気持ちを推し量ろうとすると苦しむだけです。

相手は気持ちを推し量ってくれないので、「私のことを分かってくれない」と失望するのは目に見えています。

自分と同じように分かってくれると思うのは間違っています。

自分の価値観やタイプで相手を推し量ってしまいますが、人のタイプは千差万別です。

相手の気持ちを推し量る癖を止める方法
  1. 相手の気持ちを推し量らない
  2. 相手の気持ちを推し量っているのに気づいたら止める
  3. 止めるときには『相手の気持ちなんて分かりっこない icon-exclamation-triangle 』と言って止める

 icon-exclamation-triangle 言葉は一例です。自分がピンとくる言葉を使っても大丈夫です。イメージでも構いません。

これらをやっていくと、相手の気持ちを推し量る癖を治すことができます。

それだけでずいぶん心が楽になっていくはずです。

相手の気持ちを推し量ってはいけないわけではない

「相手の気持ちを推し量ることがダメ」と捉えてしまうと余計苦しくなるので、そう言っているわけではありません。

問題は「無意識で」相手の気持ちを推し量っていて、知らない間に境界線を越えて相手の領域に入っていたり、相手のエネルギーを受けてしまっていたり、相手の思考や感情に同調したものを「自分の思考や感情」と勘違いして、どんどん苦しくなることです。

意識的に「相手の気持ちを推し量る」のであればそこはコントロールできます。

また、相手の気持ちを考えるのは、優しさの裏返しであり、「相手の気持ちを無視して自分のことだけを考えろ」と言っているわけではありません。

自己選択で「今は自分のことに集中するとき」か「相手の気持ちを推し量って考えようとするときか」を意識的に選ぶ自由を持つということです。

無意識で相手の気持ちを推し量るばかりという不自由さが問題なのです。

自分責めの癖を止める方法

そして、自分責めの癖も同じです。

自分責めの癖を止める方法
  1. 自分を責めるのを止める
  2. 自分を責めている思考が湧いてきているのに気づいたら止める
  3. 止めるときには『自分を大切にする icon-exclamation-triangle 』と言って止める

 icon-exclamation-triangle 言葉は一例です。自分がピンとくる言葉を使っても大丈夫です。イメージでも構いません。

自分を責めたってよいことない

自分を責めたっていいことないですよ。

それは経験から十分分かっているはずです。

自分を責める→自己肯定感が下がる→自分が小さくなる・弱くなる

するとこんな弊害があります

  • 相手から舐められる
  • 相手から下に見られる
  • 相手からバカにされる
  • 相手から都合よく扱われる
  • 相手から軽い扱いを受ける
  • 相手から同情される
  • 不安が強くなる
  • 罪悪感がすぐに出る
  • 力が発揮できない
  • 緊張しやすくなる
  • 体調不良
  • 世界が恐く感じる
  • 自信がなくてチャレンジできない
  • やりたいことよりも、不安の回避にエネルギーが注がれる

キリがないほど、自分を責めることは弊害だらけです。

まずは、自分責めの癖に気づいて、止めましょう

それだけで自己肯定感はグッと上がってくるでしょう。

その上で自分の内面を見て、根本の自己肯定感を高めていけばよいのです。
まずは、クセを止めること。

これは、すぐに効果が表れるので、自己否定癖がある人はぜひやってください。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

COMMENT

メールアドレスが公開されることはありません。