セッションを受けてくださった方からよく言われるのが、「現実が変わったんです!びっくりしました」という言葉です。
カウンセリングは現実を変えることを目的にやっているわけではありません。
魔法のようなことが起こるわけではありません。
人間関係の問題であれば、多くのケースで投影を緩めることをやっています。
たとえば、上司との問題であれば、上司に対する見方、色眼鏡、つまり価値観のフィルターを変えることによって、解釈が変わります。そうなると、上司が変わらなくとも、自分の受け取り方が変わり、とても楽になるのです。
相手を変えることはほぼ不可能ですし、また、仮に可能だとしてもやるべきではないと思っています。
相手の領域は自分のコントロール外のことで、相手の領域に入ってしまうと、自分がなくなった状態になり、不安定で心地悪い状態になります。
そのため、相手を変えようとするセッションは行いません。まあ、やろうと思ってもそんな方法知りませんし…。
自分を癒すことで、自分の色眼鏡を変えることが一番楽になる方法でしょう。
ただ、自分を癒すことで不思議なことが起こります。なぜか相手が変わるのです。
意図しているわけではありませんが、たくさんのクライアントさんから報告があります。
仕組みはボクもよく分かりません(-_-;)
S.Kさんもそんなご報告をくれたお一人です。
とても素敵なメッセージをいただいたので、紹介します(許可はいただいております)。
よっしーさんに優しくタッピングされながら声をかけてもらうと、子供の頃の私が、泣きながら自分がどんなに理不尽な思いをしているか、わかってもらえなくてつらいかを訴えはじめました。それが、よっしーさんのタッピングにあわせてその子にイメージのなかでタッピングをしてあげる事でだんだん落ち着いてきて、最後はにっこり笑ってご機嫌に歌を歌うまでになりました。
ただ、セッションそのものは気持ちよく終わって気分は落ち着いたものの、何か劇的な変化のようなものがその日の内に感じられた訳ではありませんでした。
ところが、母の方に変化が現れたのです!
しばらく前から母との仲は激化しており、お互いに顔を見るのも我慢できないような状態が続いていましたが、セッションの翌日からその母があっけにとられるほど穏やかになり、ニコニコと話しかけてくるようになったのです。初めは、何かたまたま機嫌がいい日なのだろうとあまり期待しないでいたのですが、気分が悪くなるとふて寝をして閉じこもっていた母が、朝日を浴びて散歩をするのが気持ちいいと出かけて行ったり、悪いと思ったことは謝ったりアドバイスを求めてきたりするようになりました。どちらかというと私の方が母の変化に合わせて、母に優しい気持ちがもてるゆとりが生じた位です。
自分自身よりも他人の方が観察しやすいためそう感じられるだけかも知れませんが、セッション後のこの10日間、新しく出会った方々からも非常に親切にされたり、気を遣っていただく事が多く、また逆に不愉快な態度をとられる事があっても以前より巻き込まれず、自分をとりまく世界が変わってしまったように感じています。気がつくと、ついこの間までの八方塞がりの自分はどこに行ってしまったのか、と思うほど自分の感覚も変化し、リラックスしていられます。1回のセッションでたった2つの過去の感情を解放しただけでこれだけの変化が起こるということは本当に驚きでした。
よっしーさん、本当にありがとうございます。
S.Kさま、女性