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EFTが効かないわけ

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「EFTやっても効かない」とおっしゃる方がおられます。
ボク自身結構耳にします。

マトリックス・リインプリンティングの創始者カール・ドーソンは世界で29名しかいないEFTマスターの一人ですが、著書でEFT成功率については次のように述べています。

「熟練したプラクティショナーの手にかかると、EFTの成功率は95%に達します。完全なる初心者でも、通常、成功率はおよそ50%に届きます」

セッションを受けられた方は、その場で感情が解放されていくのを実感しますが、一人でやると感情が解放されないという方もおられます。

ひとつ、大きなポイントを述べると、「感情を解放しよう」と思わないことです。

嫌な感情があって、苦しいために、「感情を出そう」とします。その気持ちはとても分かります。苦しいですから。
そして、タッピングしながら、「この嫌な感情よ、早く出ていけ」という想いを持ちながら、知らず知らずのうちに強くタッピングしてしまいます。

でも、これは逆効果です。感情を出そうと思うと、そこにさらなるエネルギーを注ぎ込み、その感情の足をつかんでしまうことになります。感情というエネルギーの波は何も抵抗しなければ自然に流れます。
EFTは感情の流れを促進するツールですが、感情を出そうと意図すると、感情は抵抗します。

大切なのは、感情を出そうと思うのではなく、そこにある感情を認めることです。感情のエネルギーを感じることです。

認めてあげることでエネルギーは自然に流れます。タッピングによってその流れは加速されます。
だから、その感情をただ感じて、タッピングしてみてください。タッピングは軽くでいいのです。もっと言えば、さするだけでも、そこにさわるだけでも効果があることが分かっています。

感情を感じやすくするためには、リラックスした環境で行うことです。
人がいる場所では人の目が気になって感情を感じ切れません。落ち着く場所でリラックスできる体勢でタッピングしましょう。
今は暑いですが、自然の中でタッピングするとよりリラックスして効果は高まります。また、お風呂に入ったあとも効果的です。リラックスしているのでより感情を感じやすくなります。私は試したことがありませんが、岩盤浴のあとのEFTは相当効くと聞きました。

あと、EFTはある程度の慣れが必要です。
いきなり難しいテーマを行うと、成功しにくいです。なぜなら、難しいテーマだとひとつの感情だけでなく、複数の問題がからみあっているため、すべてを解放しないと完全にスッキリしません。複数の理由を「アスペクト」といいます。
ひとつの感情、たとえば怒りを解放すると、今度は悲しみが出てきたりします。すると悲しみに対してEFTしていきます。根が深い問題であれば、悲しみを解放すると、今度は別の感情が出たり、別の問題のシーンが出てきたりします。それらを根気よくひとつずつ解放していく必要があるので、根深い問題は簡単には行きません。根深い問題にいきなり取り組むと挫折して、「EFTは効かない」という考えになりがちです。

はじめは、過去の難しい問題をテーマにするよりも、今感じたちょっとした怒りなんかをテーマに、タッピングして感情が解放される実感を体験してみることが大切です。

アスペクトについては、カウンセラーの下田屋 寛子さんのこのブログ記事がとても詳しく、丁寧に書かれています。ご参考まで。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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