境界線

期待に応えたい気持ちが強い人がストレスを受けないためには

相手の期待に応えたい気持ちが強い人

「相手の期待に応えたい(応えなければならない)」という思いが強い人がいます。

この思いがあるのは美徳だと思いますが、強すぎると自分が疲れてしまいます。

期待に応えなくてもいいわけではない

簡単に言えば、他人軸になりすぎて疲れてしまうのですが、このときに白黒思考になると逆効果です。

「相手の期待に応えなくてもいい」

と言うようなメッセージもありますが、これは問題です。

ビジネスで相手の期待に応えられなければ、うまくいくはずがありません。

また、相手に期待したことを伝えて、それを相手がやってくれなかったら困ります。

たとえば「月末までにこの資料をください」と頼んで、相手がそれを引き受けて、月末までに資料が届かなかった場合、自分の期待に応えてもらえないわけですが、そうなると信用されません。

問題になるときはどんなとき?

相手の期待に応えるというのは非常に大切なことです。

それが問題になるのは、相手の期待に応えることそのものではありません。

次のときに問題となります。

  • 相手の期待が過剰なとき
  • 相手の期待が曖昧なとき

「相手の期待に応えなければならない」が問題になるのは、相手の期待が過剰なときです。
過剰な期待に応えようとするから、自分がしんどくなって疲弊します。精神的にもしんどくなります。

問題の事例

AさんがBさんに「1万円払うから引越を手伝ってほしい」と言ってBさんは引き受けました。
引越当日の朝、BさんがAさんの家に行くと、梱包もやっていない状態で、Bさんは梱包の手伝いから後片付けから、運搬、運転、新居への設置など、全面的にやり、夜遅くまでハードな肉体労働をやり続けました。Bさんは「これでは割に合わない」と思いつつも引き受けた以上断れず、最後まで手伝いました。「もう二度とAさんの頼みは引き受けない」と心に誓いました。

このケースは相手の期待が過剰かつ曖昧なケースです。

相手の期待を明らかにする

ここで大切なことは、相手の期待を明らかにすることです。

本来であればAさんがBさんに期待することを伝えた上で、対価を提示するべきでした。
それがされないときはBさんがAさんに引越作業の具体的な内容を聞く必要がありました。

それがなく引き受けたとしたら、お互いの期待が違っていたことが明らかになった時点で、期待をすりあわせする必要があります。

お互いの期待をすりあわせる

この例であれば、BさんがAさんの家に行って梱包ができていなかった時点でBさんはAさんに具体的な今日の内容作業内容を確認した上で、自分がどこまでできるかを伝えるべきでした。
報酬1万円でやってもよい範囲です。

5時間は手伝うけれど、それ以上は追加料金をもらうとか、運搬はやるけれど、そのあとの作業はやらないなどです。

自分が納得できないことを引き受けてしまうと、当然ですがストレスがたまります。

期待が曖昧なケース

また、別のケースでは相手の期待が曖昧なままで分からないケースがあります。

たとえば、ビジネスでデザインの仕事を引き受けたとして、相手は「任せるからいいのを作ってくれ!」とだけ言われたとしましょう。

このとき「期待に応えなければならない」という思いが強い人は、相手の期待に応えるために、最高のものを作らないといけないと思ってしまいます。
相手の期待値が分からないため、最高の期待値に合わせて作らないといけなくなります。
そうなると、過剰な負担になってしまいます。

境界線を引く

「相手の期待に応えなければならない」という思いが強いことは決して悪いことではありません。
それは責任感の強さの裏返しです。

責任感が強いからこそ、責任を果たそうとする思いが強いのです。

ここで大切なことが「境界線を引く」ことです。

相手の期待が過剰な場合、それをやってしまうことは本来自分がやる必要がないことをやっています。
それは誰かがやるべき責任を奪っているという境界線越えです。

自分がやる範囲を明確にしておく

このとき、自分がやる範囲をきちんと決めておくことが境界線を引くことになります。

つまり、相手の期待に応えられる範囲を自分で把握しておくことが大切です。
ビジネスであれば、そのときの対価も必要でしょう。

ストレスを未然に防ぐためにやるべきこと

まとめると「相手の期待に応えなければならない」という思いが強い人は次のことをやることで、ストレスを未然に防ぐことができます。

  • 自分が期待に応えられることを具体的に明らかにする
  • 相手に自分ができることを伝える
  • 相手の期待を明らかにする
  • 相手の期待が過剰ならば、相手との関係性に応じて「断る」「自分ができることを提案する」「期待値を下げるために説明する」などをやる

「相手の期待に応えなければならない」という思いが強い人は、そもそも、全般的に期待が過剰がちな人(他者に責任を負わせる傾向が強い人)とは、はじめから付き合わないというふうに決めるのも手でしょう。

これはビジネスにも、夫婦や恋人関係にも、友人関係にも当てはまります。

責任感が強くて、相手を喜ばせたい気持ちが強い人ほど、これらができていないとストレスの原因になってしまいます。

もちろん、相手の期待にかかわらず、自分ができるベストをやっていこうとする姿勢は大切だと思いますが、それにもメリハリが必要です。
それをやるときとやらないときの自分なりの区別がついておくとよいですね。


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西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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