ブログのコメントでこのようなご質問をいただきました。
以前コメントさせて頂いたちこぽんです。
よっしーさんの「願いがかなわなくても幸せになれる」を読んでみたいと前から思っているのですが、自分がかなり引き寄せの法則(特にヒックスさんの)に依存している状態なので、「引き寄せなんて存在しないインチキ!」という内容だったら、立ち直れなくなってしまいそうで怖いです。
引き寄せに出会ったのは、未来が不安過ぎてもう死んでしまいたいと思っている時で、自分にとって楽で幸せな考え方をしていれば良いなんて、もう怖いことを考えなくて良いなんて、すごく嬉しくて、ものすごくハマりました。
そのおかげで何とか生きてこれたし、ささやかな自分の願いごとはたくさん叶いました。
でも私の悩みは変わってくれない家族のことで、その家族が変わってくれないと自分が不幸になるという思い込みが外せないことです。
「引き寄せの法則では他人は変えられない、自分の幸福に他人は関係ないから変える必要もない」とヒックスさんの本には書いてあって、頭では理解出来るのですが、引き寄せを続けても、願いを叶え続けても、一番の悩みは変わることがないし思い込みも外せないので、このままで良いのだろうかと不安になって来ました。
もっと引き寄せを勉強して、お金や成功を手に入れれば、家族のことなんて気にならなくなると思ったのですが、そうではないようです。
そして違和感がどんどん大きくなり、引き寄せなんて嘘っぱちだったらどうしよう、やっぱり自分は不幸になるんじゃないか、とまた同じ所に戻って来てしまいました。
私の望みは「家族を変えること」じゃなくて「他人が変わってくれなくても、しあわせでいられる自分になること」だと、そこまでは分かっています。
長文になってすみませんが、今の私がよっしーさんの本を読んだらどうなりますか?
ヒックスさんの著書は今でも(スピリチュアルではなく生きて行く哲学として)深く信じています。
ダメージが大きいようだったら、もう少し受け入れの準備ができてから読もうと思ってますが…。
質問への回答
こちらの回答をコメントではなく、ブログで掲載させていただきます。
ちなみにセッション以外で個人的にお悩み相談のメールをいただいても返信は致しませんのでご了承ください。状況を尋ねられない状態で答えるのは無理があり、かなり推測ベースになるので、適切な回答ができないというのが理由ですが、一番の理由は時間の優先順位の問題で、無償で回答する時間が取れないためです。
ブログのコメントでご質問をいただいた場合は、このようにブログで回答する場合がございます。
その場合、質問内容を引用させていただきますことをご了承ください。
本「願いがかなわなくても幸せになれる」を読みたいとおっしゃって下さり、ありがとうございます。
私のブログでは、「引き寄せの法則」を否定する記事を載せているため、引き寄せの法則を信じている方にとっては、読むのをためらうのも当然かと思います。
ちこぽんさんは「引き寄せの法則」で救われたのですね。
未来が不安過ぎて死んでしまいたいとき、引き寄せの法則で希望が持てて、楽になれたのであれば、引き寄せの法則を捨て去るのは苦しいですよね。
ただ、引き寄せで願いがかなっても一番の悩みは変わることがないと感じていらっしゃるとのこと、引き寄せの法則の限界も感じていらっしゃるようですね。
そこの葛藤が今のお悩みだと受け取りました。
私の意見表明をする前に、少し私のお話をさせていただきます。
私自身の体験
引き寄せの法則との出会い
実は、私も引き寄せの法則はハマりました。ヒックスさんの本もたくさん読みましたし、ザ・シークレットの映画も何度も見ましたし、宝地図もやりました。
引き寄せの法則で願望がかなうかどうかは横に置きますが、仮に願望がかなっても、幸せではないなと思いました。
「ああ、幸せって願望がかなうことではないんだ」とあらためて感じました。
私の場合、かなり低いセルフラブで生きていました。つまり、自己否定バンバンの状態で生きていました。
自己否定バンバンの状態だから、状況が変われば、自分を肯定できるに違いないと信じていました。
もっとすごい自分になれば、自分をもっと肯定できると信じていました。
でも、それは違いました。
自己否定バンバンの状態だから、未来に対する不安もすごく大きかったです。そもそも自己信頼感が欠けていて、自信がないので、世界が安心の場ではなかったです。未来に嫌なことが起こることになぜか真実味があって不安でした。
自分を癒すこととの出会い
私は溝口あゆかさんから心の仕組みと癒しのツールを学び、はじめてセルフラブという概念を知りました。
「これだ!」と思い、自分が否定しているものに、癒しのツールを使いながら向き合っていきました。
1年以上かかりましたが、グッと楽になりました。
そこから現在進行形で自分の癒しをやり続けていますが、たくさんの気づきがありました。
- 無意識で自分の弱さ、繊細さ、傷つきやすさを強く否定していたこと
- それを見せないようにするために人生のエネルギーを割いていたこと
- それが苦しみを生んでいたこと
- 深いレベルでは自分の強さなど、自分が欠けていると思っていたものがそこにあったこと
- 意識の深いレベルで自己犠牲をするプログラムがあったこと
- 意識の深いレベルで自己犠牲をすることで報われると信じていたこと
- 苦しみは思いに同化するから起こるということ
- 自己の本質はそもそも傷つくような存在ではないこと
- つまり、本質的には何も傷ついてはおらず、何も傷つけることはできないことに気づいたこと
- 無条件の受容「しか」ないこと
他にもいろんな気づきがありましたが、幸せは状況ではなく、自分のあり方だと腑に落ちました。
なので、「願いがかなわなくても幸せになれる」という本のタイトルにしました。
ただ、発行時は数年前なので今よりもグッと理解は浅かったと思います
ちこぽんさんの悩みの本質
心理カウンセラーの立場で言えば、「未来が不安過ぎてもう死んでしまいたい」と思っているこの状態の自分のあり方を知り、そこを癒すことで、自分のあり方の誤解が解けます。
すると、結果的に未来は不安ではなくなります。
引き寄せの法則は不安のフタ
この不安のフタになったのが「引き寄せの法則」だと思われます。つまり、未来が不安過ぎてもう死んでしまいたいという、この苦しみを見ないようにしてくれるフタです。願望がかなう、悩みが解決するという希望によって、不安がなくなります。
但し、その希望がなくなるとフタが取れてしまいます。フタであるがゆえに、それを手放すのは困難です。どうしても執着してしまいます。
引き寄せの法則を「フタ」と表現したのは、仮に願いがかなったとしても根本的な問題である「自分のあり方」は変わらないため、悩みや不安が一時的に消える「フタ」と表現しました
今、必要があってこのフタを持っているので無理に手放す必要ありません。つまり、引き寄せの法則を信じていても大丈夫です。
自分を癒せば自然にフタは不要になる
その代わり、自分を癒すことをオススメします。
自分を癒すことができれば、フタが自然にいらなくなります。
そのとき、「引き寄せの法則」が合っていようが間違っていようがどうでもよいものになっているでしょう。
願望をかなえること自体がどうでもよくなっているでしょう。
感謝とともに、もうちこぽんさんには不要なものになっているでしょう。
不要と言っても、ヒックスさんの思想を否定するものではなく、それはずっと大切にされたままでもちろん大丈夫です。ヒックスさんの思想そのものではなく、悩みを解決するために願望をかなえることに関心がなくなるという意味です
家族の問題で困っているのは自分自身
ちこぽんさんの今の悩みは、変わってくれない家族とのことですが、実は、これは家族の問題ではありません。
家族の問題もありますが、ちこぽんさん自身の問題でもあります。
どういうことかというと、困っているのはちこぽんさんなので、それは自分の問題だということです。
家族の状況で、どう自分が感じるかは実は自分のあり方で大きく変わります。
もし、ちこぽんさんのセルフラブが高ければ、家族に問題があったとしても苦しみは少ないでしょう。
たとえば、自分が無力感を強く否定しているとき、他者が無力であると苦しくて、助けたくなります。
自分が否定するものを他者に見るため、どうにかしたいと思い、境界線を越えてしまいます。
もし、自分のことを信頼できていれば、相手のことも信頼できます。
相手が困難な状況であっても、相手がそれを乗り越える力があると信頼でき、適切に境界線が引けます。
もちろん、家族が困っているときにまったく苦しくないということではありませんが、苦しみの質が全然違うのです。これは「冷たい」「情がない」とは違います。むしろ逆です。
相手の問題で自分が何か不利益を被っているとき、それも自分の問題です。
セルフラブが高ければ、不利益を被らないような対応が毅然と取れます。相手を尊重しつつも、自分を苦しめる立場に置きません。「相手を助けないといけない」などの心理的な思い込みが、自分を大切にする行動を妨げてしまいます。
やはり、自分自身の問題であり、そこを見つめていく必要があります。
逆に言えば、他者を変えなくても済むのでいくらでもやりようがあるのです。そういう意味で希望を持っていただければと思います。
本は買わなくてよいですが自分を癒すことをオススメします
長くなりましたが、結論としては、「願いがかなわなくても幸せになれる」の本は特に読む必要はありません。
引き寄せの法則を信じていてもよいですし、願いをかなえることにトライしてもよいと思います。
ただ、それと同時に、自分への癒しをやってみてはどうでしょうか?
どちらか一つだけを選択しなければならないわけではありません。
癒し方を体系的に学ぶには「セルフワーク講座(現ハートシフト・セミナー)」になりますが、このブログやEFTのやり方の動画など無料でたくさん公開していますので参考にしてください。
お悩みが解決することを願っています。
よっしーさん、こんなに取り上げてくれてありがとうございます!
かわいいアイコンまでつけて頂いて^^
私はすごく自分のことが好きだし、自分に自信があるし、自分の人生だけなら大丈夫だと思えるので、ずっとセルフラブは高いと思っていたんです。
自分に自信がなくて、成功を引き寄せたいわけではないのです。
でも家族のせいで自分の人生が台無しになるかも、という不安が拭えないのは、やっぱりセルフラブが低いのですか?
「未来に嫌なことが起こることになぜか真実味があって不安」まさにこんな気分です。
なんか母親みたいに心配し過ぎて、境界線を越えまくっている気がします。
よっしーさんのブログいつも読んでいて、「どうしてこうなってしまうのか」の部分はとても頷けます。
でも「どうしたらいいか」の部分はいつも抽象的と言うか、EFTのやり方も見てみましたが、どういうことか良く分かりませんでした…。
「自分への癒し」のやり方はやはりセッションやセミナーを受けないと難しいんでしょうか。
いつか受けてみたいですが、セッション大人気みたいですね。
ご盛況何よりです!
ヒックスさんと、よっしーさんのおっしゃってることは私には矛盾していないように思いました。
他にアドラーとか森田療法もかじりましたが、みんな言っていることは同じで「人生とは解釈(思い込み)である」ということです。
全ては自分の問題であり、他人の課題、境界線は踏み越えないで、自分のあり方に専念しなさいと。
引き寄せという蓋でなんとかその場しのぎしていますが、もう一歩先に進みたい。
根本的に「こういうことだったのか、もう心配しなくていいんだ」と腑に落ちたい、とずっと願っていました。
それでよっしーさんのブログを見つけたのかもしれないし、(引き寄せ?)これからも、そんな日が来ることは、明るく信じていたいと思います。
「たとえば、自分が無力感を強く否定しているとき、他者が無力であると苦しくて、助けたくなります。
自分が否定するものを他者に見るため、どうにかしたいと思い、境界線を越えてしまいます。」
↑なんかこの辺にヒントがある気がしました。
それが分かっただけでも良かったです!
またお勉強させて頂きます。
ちこぽんさま
コメントありがとうございます。
アイコン勝手につけさせていただきました(^_^;)
「どうしたらいいか」については、テニスのコーチが文章で教えるみたいな難しさがあるんです。
その人が持っている思い込み、環境、状況によってケースバイケース過ぎて抽象的にならざるを得ません。
やっていることは極めてシンプルで、不快な感情を生み出しているお悩みをお聞きして、お悩みの根っこにあるいくつかのポイントを探り、その中で最も苦しみを生んでいるポイントを感情解放セラピーを使って緩めていくだけです。
ポイントの探り方は簡単に説明するのは難しいです。
ブログでは向き合う方向性だけが分かってもらえたらと思います。
そこが分かれば、やり方は何でもいいって言えば何でもいいんです。
私が提唱しているやり方でなくても、ご自身にあったやり方でいいと思います。
EFTだけがやり方ではないですから。
仮に、ちこぽんさんが深いところで無力だと思っていたとします。
まずはそこに気づく必要があります。
気づいたら、次にその誤解を解けばいいだけです。
誤解を解くには無力である自分を深く感じるプロセスが必要になります。
深いレベルで感じれば、無力であっても何も問題ないこと、無力ではない自分がいることに気づくと思います。
そうすると、無力な相手を見ても境界線が引けます。
そのあたりは実際に経験して見ないと難しいですね。
でも、見よう見まねでもできないことはないと思います。
ただ、独学でテニスを学ぶのと、コーチに誘導してもらうのではやりやすさはまったく違うと思います。実体験があり、コツを知っている人が誘導するのと、まったく知らずに初めての恐怖に向き合うのでは、難しさが違うのは仕方ありません。
>セッションやセミナーを受けないと難しいんでしょうか?
というご質問に関しては、独学でもできますが、受けたほうが早いというありきたりな回答になってしまいます。
よろしくお願いします。
よっし~
お忙しい所、お返事本当にありがとうございます。
>「どうしたらいいか」については、テニスのコーチが文章で教えるみたいな難しさがあるんです。
納得です。見よう見まねでやってみてもなかなかピンと来ないというか、できてるかどうか良く分かりませんでした…。
でもこのブログを読んで、本当は私はセルフラブが低いのかも、と考え直してみました。
ここでの悩み相談はルール違反なので、お答えは頂かなくて結構ですが、私の悩みというのは長年ひきこもっている兄のことです。
将来自分が面倒を見る羽目になるのが怖い、こんな家族が居ると知れたら結婚も出来ない、と自分の人生が不安で不安仕方なかったのですが、そもそもなぜ私は、こんなにも兄の生き方が受け入れられないのだろう、と考えました。
元々は私も不登校でひきこもりタイプで、兄の気持ちも良く分かっていたはずなのです。
でも私はそこから頑張って、人付き合いを広げ、社会に出て、自立して生きて行けるようになり、自分をとても誇りに思っているんです。
一方兄は元居た場所から一歩も動いていません。
なんだか自分の置いて来た半身のように思えるのです。
私が成功すればする程、半身とは引き裂かれ、私の苦しみは深くなりました。
私は、兄の生き方を受け入れることは、兄とは正反対に自立して生きて来た来た自分の頑張りを否定することになる気がしてるのかもしれません。
つまり私は本当は自分に自信がなく、自分の生き方を正当化するために、働かずにひきこもっている存在を死にものぐるいで否定しているんでしょうか…?
本当に自分の価値を信じていたら、他人を否定したり、無理矢理変えようとしたりしないですよね。
私は自分に自信がないなんて考えたこともなかったので、自分でもびっくりな結論です。
勘違いかもですけど…。
(お返事は頂かなくても大丈夫ですが、勘違いしていたら、間違ってるよとだけ教えて頂けたら嬉しいです^^;)
でも「すべてはちこぽんの問題ですよ」とよっしーさんに教えてもらってとても嬉しかったです。
今までどこに相談しても「本人の甘え」とか「親のしつけが悪い」とかいつも家族を責められて、本当に辛い思いをして来たのです。
それで、もうカウンセリングとかも懲りてたんですけど、
よっしーさんのお返事はいつも優しいです。ありがとうございます。
「自分の問題なのでいくらでもやりようがある」というのはすっごく希望です。
これからもブログ楽しみにしていますね!