波動を上げることの落とし穴

世の中にはたくさんの波動アップツールがあります。

波動とは?

波動とはネットで調べてみると「振動による波形エネルギー」のことです。

よい波動、悪い波動というのがあって、たとえば森林の波動はよい波動で、化学調味料だらけの食べ物は悪い波動のようです。

高い波動、低い波動というのがあって、振動数の高さ、低さを表します。たとえばパワースポットでは高い波動を感じやすく、アスファルトでは低い波動を感じやすいそうです。

あと、波動には強さ、弱さもあり、波動は高ければいい、強ければいいというようなものではないようです。

ここでは厳密なものは置いておいて、「波動を上げる=ポジティブな波動にする」という意味で使っていきます。

波動を上げる方法

波動を上げるにはたくさんの方法があります。

下記が代表的なものです。

瞑想、断捨離、神社やパワースポット訪問、自然食品を食べる、運動する、宝石や音や光など

波動が上がるとどうなる?

波動が上がるとどうなるでしょうか?

よく説明がされているのは、運気が高まるということです。

断捨離の原理で説明されるのは下記のロジックです。

使われないものは私たちにとってよくない波動を出し、普段使っているものだけに持ち物を絞ることで波動が高まり、運気が上がる

波動が高まることで本来の自分のエネルギーに近くなったり、身体が軽くなったり、悩みがなくなったりします。

個人的にそれは本当だと思います。
これらの手法はとても有用で、素晴らしく役立つツールです。

波動を上げることの落とし穴

ただ、多くの人が見逃していることがあるので今回のブログではそこをお伝えします。いつも重要なことを書いているつもりですが今回もいつもに増して重要です。

波動アップが善悪を強化することに使われる

波動が高くなり運気がよくなるという結果を誇張すると、結果を求めることになります。
昨今の引き寄せのように、自分にとってよいこと、都合がよいことを求めるためのツールとして使ってしまいます。

それの何が悪いんだとおっしゃるかもしれませんが、実はそれは見たくないものの「フタ」に使われるため、一時的には楽になってもそれは長続きせず、同じことの繰り返しになります。

むしろ自我を強化することになり、余計苦しくなりかねないのです。

ポジティブなものは自我の恐怖のフタになる

私たちの多くは自分の中に確固たる安心感を持っていません。

一見自己価値が非常に高く見える人も同様です。
世の中の成功者も同じです。むしろ成功者ほどフタが強く、自分の中にある安心感のなさが見えにくくなっています。

私たちは自分の価値がなくなることを恐れています。これは自我の基本的性質です。

自分の価値がないと感じさせる自分の要素を強く抑圧しています。
その要素は人によって様々です。

弱さだったり、繊細さだったり、怠惰だったり、無力だったり、暗さだったり、頭の悪さだったり、視野の狭さだったり、だらしなさだったりたくさんあります。

ポジティブなものはそれらを見なくて済むフタになるのです。

世間的に価値が認められているものほど大きなフタになる

特に世間的に価値があるものは大きなフタになります。

大きなフタになるものはたくさんありますが、精神世界系では悟りは特に大きなフタになります。

多くの人が、悟れれば今までの全ての苦しみが報われてかつ山ほどお釣りが来るほどのものをイメージしているでしょう。

また神秘体験などポジティブな感覚を体験した人はそれが強烈なポジティブ体験であるがゆえにそこにとらわれてしまいます。

悟りのイメージやポジティブ体験が大きな希望となり、分厚いフタになるのです。

希望を持つことや悟りが悪いと言っているわけでないので誤解なく。

苦しみを抱えている人、自己価値が低い人ほど大きなフタが必要

苦しみを抱えている人ほど大きなフタが必要です。

ボクは大学受験で失敗したとき、最高に自己価値が落ちました。
仲のよい友人が早稲田大学に合格しましたが、卒業式のとき、ボクは彼に一言も声をかけることができませんでした。誰とも話すことなくひっそりと高校の卒業式を終えたのを覚えています。

ボクにとってよい大学に入ることは親の期待に応えることでもありました。また、エリートになりたいという意識が強かったため、18歳で人生が終わったと思い、2週間くらいベッドの上で何もできませんでした。
ずっと「死にたい」とつぶやいていたように記憶しています。

そこで出会ったのが悟りでした。ボクにとって最高の希望でした。これしかないと思い、精神世界にのめり込んでいきました。
和尚(ラジニーシ)の本を片っ端から読んでいきました。宇宙人のチャネリング本も読みました。
20歳くらいになると、現実的なことが気になり、経営学にのめり込みました。海外でMBAを取り、逆転を夢見ていました。

自伝を書いていくとキリがないので、この辺で(笑)
ボクにとって、悟りやMBAは大きなフタになりました。そのときは救いになりました。

フタが悪いと言っているのではないです。ただ、フタを根本解決だと信じているのと、フタとして有意義に利用するのでは違うことが言いたいわけです。

恋愛も大きなフタになる

恋愛の高揚感、幸福感も大きなフタになりますね。
もし、今、大好きな人がいるとしたらその人のことを思い浮かべみてください。

なんとも温かい、極上の幸福感に包まれるでしょう。
でも、その人がいなくなることをイメージしたら不幸のどん底に叩き落とされるでしょう。

ポジティブへの執着はエネルギーの停滞を生む

ある特定の事象、出来事、行為に求めることで執着が生まれます。それはエネルギーの停滞を生みます。苦しみの道です。

本当はすべてに愛や美を発見できるのに!

本当は自分の中にある

自分の中にそれらを発見することができれば、特定のものにしがみつく必要がなくなるのです。

先ほど好きな人を思い浮かべたとき、幸福感に包まれたと思います。
その幸福感は他者がもたらしたと思い込んでいるでしょうが、実は違います。
自分に元々あるものだから感じられるのです。
元々持っていないものはいくら他者の媒介があっても感じられるはずがありません。
元々持っているものを呼び出したに過ぎません。

他者とは関係なく自分の中に元々すべてあるのです。

私たちを苦しめている要因は自分の一部の抑圧

私たちを苦しめている大きな要因は自分の一部の抑圧です。
善悪を設定し、悪を抑圧します。善を目指します。

善を目指すことは悪を見ないようにすることに他なりません。
なのであらゆる願望達成の類は一時的な幸福感しかもたらしません。
冒頭の波動を上げることも同様です。

自分が悪だと誤解しているものについて、その誤解を解く必要があります。

感情解放は必須だがそれだけでも不十分

私はそのためのツールとして感情解放のテクニックを使っています。
感情解放は私たちにとって極めて重要です。特定の人だけではなく全人類にとって極めて重要です。

でもそれだけでは不十分です。
スッキリしてポジティブでフタをしたのではいつまで経っても対処療法に過ぎません。

最終的には向き合って誤解を解くこと

感情解放した後で、抑圧しているものにきちんと向き合う必要があります。心の奥のメッセージを受け取ることが重要です。

誤解を解き、これまで抑圧してきたものが実はかけがえのないものだと真に理解し、抑圧したエネルギーの活躍の場を実生活で与えてあげることが大事です。

心の奥にある抑圧を解くことで本来の自分のエネルギーが戻ってきます。
結果的に波動が高くなります。

インスタントな波動アップ法はその場しのぎに過ぎない

この状態をなんらかのツールを使って体現させても、結局一時的であるということを理解していただくことを意図してこの記事を書きました。

強い抑圧があるまま、波動を高くしてもあまり意味がないと感じています。

大事なことなのでもう一度言いますね。

強い抑圧があるまま、波動を高くしてもあまり意味がないと感じています。

むしろ、一時的に楽になるがゆえに、この道が正しいと信じてしまい、余計自分の抑圧しているものから遠ざかることになりかねません。

都合の悪いことは本当に悪いことなのか?

自分の抑圧しているものに向き合わせてくれるという意味では、私たちに起こっている都合が悪いことは実は悪いことでもなんでもありません。

だから症状だけを克服するセッションは止めました

根本解決をするためにも自分と向き合う必要がある

とはいえ、当然苦しいのは嫌ですよね。

だからこそ、安易なポジティブや願望達成に向かうのではなく、自分が最も見たくないものに向き合うことをやっていく必要があります。
それが真に苦しみから脱却できる道です。

最も見たくないものに向き合うのは苦しみの極致のように感じるかもしれませんが、実際は誤解であり、その要素自体に苦しみはまったくくっついてないです。
だから安全です。

抑圧が取れるごとに本来の自分のエネルギーを取り戻し、安心感が自然に芽生えてきます。

元々あるものを思い出すだけです。
ただの自分に還るだけです。

波動を上げることの限界を知ったうえでうまく使う

波動を上げるツールを使って波動を上げることはとても大事なことです。

私自身、パワースポットに行ったり、スパに行ったり、感謝のエネルギーを利用して、自分の波動を高めることをやります。

但し、それが根本解決にはならないこと、波動アップの限界も知っておく必要があります。
ボク自身もそれをずっと分かりませんでした。
ようやく体感として分かったので、このブログでシェアをしています。

限界を知ったうえで、有効に活用することが大事だと思っています。

波動を高めることは、自分に向き合う上で非常に助けになりますので、そういう方向に使えればよいですね。


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ABOUTこの記事をかいた人

よっし~(西川佳宏)

心理カウンセラー/セラピスト(東京・新宿)。「心地よく、自分らしく、生きる」ためのサポートを提供。得意分野は人間関係の悩み、対人恐怖の悩み、感情・自己否定・マイナス思考の悩み、不安・恐怖の悩み。柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら