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幸せへの道は、やる気を起こさせる「なにか」を見つけることではない

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何のために仕事などをがんばっていますか?

皆さんは仕事やお金を稼ぐことを何のためにがんばっているでしょうか?

欲しいものを買うため、出世するため、良い暮らしをするため、家を買うため、家族のため、自分のビジョンを実現するため、おいしいものを食べるため、趣味を充実させるため、生きるため…いろんな理由があると思います。

やる気の原動力の変遷

生活水準を上げることがやる気につながっていた昔

大ざっぱに言えば、昔の時代、昭和の時代は生活水準を上げるとか、欲しいものを買う、好きなライフスタイルを手に入れるといったような価値観が多かったように感じます。

戦後、日本が貧しかった時代からモーレツに働いてどんどん生活水準を上げて、最終的にはバブルという形で終わったんじゃないかと捉えています。

それまでは生活水準を上げるという価値観で生きることと時代がマッチしていたのでそれがやる気の原動力になりました。

がんばりが生活水準の向上に結びつかなくなった

その後、25年超は日本経済停滞の時代ですよね。好不況はあるものの生活水準の変化という意味では中国経済の大躍進に比べたらフラットと言ってもよいと思います。

こうなるともはや生活水準を上げるためにがんばるというモチベーションは成り立たないことになります。

私が社会人になったのは1998年ですが、この頃から既に世代が昔と違うと言われていたように覚えています。

がんばって生活水準を上げるということが報われないし、そもそも生活水準に満足しているので、モノのためにがんばるというやる気が起きません。

モノやライフスタイルでは「飢え」を満たせなくなった

もちろん物欲がないわけではありませんが、それが仕事のやる気にすごくつながるかというとそうではありませんでした。

昭和の時代は、自分の中にある「飢え」がモノやライフスタイルで満たされた時代だったのかなと思います。
しかし、バブル崩壊後はモノでは満たされなくなりました。

新人類はやる気がない世代と言われていたように覚えていますが、根本的なやる気がないわけではなく、これまでの価値観ではやる気が起こらないというだけのことです。

モノやライフスタイルの更なる充実はお金を稼ごうとするやる気につながらないのです。

やる気の原動力探しへ

じゃあ、「自分が持っている『飢え』を何で満たせばいいの?」と自分探しをしている人も大勢いると思います。
私もその一人で、大学生のころからずっと意識していました。

社会人になって、そこをあきらめて淡々と生きていたこともありましたが、抑えたつもりでもその意識はどこかで感じていて、無意識で苦しんでいたと思います。

もちろん、モノやライフスタイルで「飢え」を満たさなくても、別のものを求めることもできます。
家族のため、子どものため、やりたい仕事のため、自己実現のため、将来の安心のため、人に認められるため、大きなことを成し遂げるため、社会貢献のためなどやる気につながることはいろいろあるでしょう。

ただ、当時のボクはどれもしっくりこなくて、やる気につながる何かを求めつつ、あきらめて仕事をしていたように思います。

今、過去の自分に伝えたいこと

今、ボクが当時の自分に伝えるとしたら、こう伝えるでしょう。

よっし~
よっし~
やる気につながる何かを探すのではなく、何かを求めようとする『飢え』の正体を探ったら?

「飢え」に向き合うこと

私たちは「飢え」そのものには向き合わず、飢えを満たすことしか頭にありません。
「何によって」それを満たすかばかりが問題となっています。

そもそもの前提にある「飢え」にはまったく目を向けていません。なぜ「飢え」があるかばかり考えて、肝心の「飢え」の正体探しは完全にスルーしています。

「飢え」の正体を探ることなく、「何でやる気を起こさせるか」を議論してもあんまり意味がないと思っています。

「飢え」に向き合うことです。

飢えの中身

よく探っていくと、この飢えは過去に満たされなかった欲求や衝動につながります。
そしてそこには発散できずにいた感情もたくさん詰め込まれています。

たとえば、本当は親にありのままの自分の気持ちを分かってほしかったとか、受け入れてほしかったとか、味方になってほしかったとか、もっと家族で楽しく笑顔で過ごしたかったとか、おもちゃで遊びたかったとか、いろいろです。
そこには怒りや悲しみ、さびしさ、不安などの感情も伴っています。

飢えに気づき、満たす

この飢えに気づき、飢えを分かってあげること、そして飢えを自分で満たしてあげることが大事です。
まずはイメージ上で十分満たしてあげます。
今の自分が満たしてあげることが鍵だと思っています。

たとえば、ありのままの自分の気持ちを分かってほしかったとすれば、自分がまずそれを分かってあげることが一番重要で、それを無意識でフタをするのではなく、きちんと気づいてあげることをやっていく必要があります。

あとは日常生活でもやっていくことが大事です。

イメージの中でありのままの気持ちを受け入れただけで、日常生活でそれをやっていなければ意味がありません。
日々の実践が大事です。

飢えを満たした後のやる気はどうなる?

では、飢えを満たしたらどうなるでしょうか?

やる気の原動力を失うことになるので、やる気がない生き方になるのでしょうか?

確かに、これまで欲しかったものが欲しくなくなることは当然あるでしょう。

たとえば、親から自分のありのままの気持ちを受け入れてもらえずにそこに「飢え」がある人は、他者の承認を強く求めるでしょうから、かつてはそれが満たされることがやる気につながっていたでしょう。
しかし、その飢えが満たされたら、他者から承認を求めることにつながる目標は自然になくなるでしょう。

やる気はなくなるのか?

では、そのときに本当にやる気自体がなくなるのでしょうか?

そうではなく、むしろ本当のやる気が起こるのです。

私が言っていることをうのみにせずに、本当かどうかを体感で確かめてくださいね。以後に書くことも同様です。

外部を満たすことでは「飢え」は真に満たされない

生活水準を上げることが悪いわけではないですし、それは好ましいものですが、本当の意味で「飢え」を満たして心が満足しているわけではないんですね。

要は幸せに結びついていないのです。
一時的な満足感を得るだけに過ぎません。

自分の魂を満たすものでは決してないのです。

そして、本当の幸せは自分の魂を満たすことをやることです。

飢えはハートを逸らしてしまう

しかし、「飢え」は自分の魂の欲求(ハート)を逸らすものになります。

「飢え」とハートでは「飢え」優先なのです。
それは人間のメカニズムとして仕方がありません。
生きるための本能に近いほうが優先されるようになっています。

飢えは「本物」で満たせ!

だからまず飢えを本当の意味で満たすことです。
偽物や代理のもので飢えを満たそうとしても飢えは満たないのです。

ヴィトンのバッグが欲しいとき、偽物のヴィトンで満足できます?

一時的な満足感や「もっともっと」という終わりなきものは偽物や代理のものだと思ってください。
本物だと一発で飢えが満たされますから。
完全に飢えが消えるものが本物です。

自分と向き合うプロセスは絶対に必要

そして、本物で飢えを満たすには、飢えの正体を知ることが絶対に欠かせません。

だから、自分と向き合うプロセスが絶対に必要です。

ここなくして、飢えの正体を知ることは不可能だからです。

そのため残念ながらブログや動画を見ても根本的な解消にはなりえません。方向性、やり方、ヒントを指し示すことしかできません。自分の内面と向き合うのは自分しかできないことであり、自分がやるべきことです。

幸せとは

飢えの正体を知り、飢えを満たしたとき、本当の欲求に気づきます。
魂の欲求、ハートです。

ハートで生きたとき、結果に固執することはありません。
ハートで生きることそのものが喜びであり、魂の渇きを心の底から潤すのです。

それを私は「幸せ」と呼んでいます。

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

POSTED COMMENT

  1. 溝口和子 より:

    よっし~先生メール配信ありがとうございます。
    こちらからのメールは2度目です。
    人間は何を求めて生きているのでしょうか?・・・人間は、人と人との温かい絆を求めてさまよっているのでは?

  2. けーたん より:

    今日は人生最良の日だ。

    仄かに知っていた哲学者の真理に関する言葉と自分の意見が似ていることに気づいた日だから。

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