苦しみから抜け出すヒント PR

人生の負の連鎖を断ち切るにはどうすればいいか

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前回の記事では、理不尽なことについて、最終的に「許し」に持っていきたいと書きました。

我慢でもなく、批判・対立でもなく、もっと高いレベルの解決法である「許し」へのチャレンジが必要です。

ここへ持っていくためには、何度も記事で書いているように感情の処理、感情コントロールを身に着けることが不可欠です。

理不尽は葛藤

理不尽なことというのは、自分がこうあってほしいことがうまくいかないこととも言えます。

たとえば、財布を落としたとしましょう。

このとき、こうあってほしいことは「財布がそのまま見つかる」とか「財布を落とさずに済んだ」ということです。

うまくいかないことは「財布が出てこない」「お金の損失」ということでしょう。

他にもたとえば、仕事で取引先とトラブルになったとしましょう。

こうあってほしいことは「仕事でトラブルが生じないこと」「トラブルが早期に解決すること」です。

うまくいかないことは「トラブルによって取引先を失うこと」「結果、社内での立場が悪くなること」などです。

こういったことは、自分の不注意やミスもありますが、運や偶然みたいなものも影響します。

「自分ばかりこんな目に遭う」
「他の人はうまくいっているのに、なんで私だけ」

そんなふうに苦しむこともあるでしょう。

このとき「葛藤」が生じています。

「こうあってほしい」 icon-arrow-left 葛藤 icon-arrow-right 「うまくいかないこと」

この葛藤が苦しいのです。

ビリーフが苦しみを生むのも葛藤を生じさせるから

いわゆる思い込み(ビリーフ、価値観、べき)が苦しみを生むのも葛藤があるからです。

「こうあるべき」 icon-arrow-left 葛藤 icon-arrow-right 「それと反する現実」

たとえば、「迷惑をかけてはいけない」という「べき」があって、ミスして迷惑をかけたとしましょう。

このとき、葛藤が生じて、苦しみが生まれます。

そこから、怒りや悲しみや恐れなどの感情が生まれます。

「こうあるべき」が多い人ほど、葛藤が多い

べきが多い人は、それだけ人生に葛藤を抱えることになります。

そのため、べきを緩めることが求められています。

人生に悪いことばかり起こる人は「べき」に関わらず葛藤がある

とはいえ、理不尽な目に遭うことが多い人は、べきに関わらず、葛藤があります。

単に「べき」を緩めても、人生が理不尽なので葛藤の苦しみが避けられません。

人生を好転させる一発逆転的なものを求めてしまう

だから、人生を好転させたいと願います。

よいことが起こってほしいと願います。

何らかの魔法的、神秘的、宗教的なものに頼ろうとするのも無理はありません。

ですが、そういったものはたいていうまくいかず、かえって金銭を減らしてしまい、更なる絶望を負うことになりかねません。

許しが必要

じゃあ、どうすればいいかというと、ここでも最終的には許しです。

財布を落としてしまったとします。

まずは、探します。それでも見つからないとします。

ここで「許し」が必要です。

事実を許す(あきらめる、受け止める)

何を許すかというと、「財布を落とした」という事実の許しです。

別の言葉で言えば、「あきらめること」です。「事実を受け止めること」です。

財布を落としたことをあきらめます。
損失を受け止めます。

感情を処理して、淡々と行動する

このときショックです。
このショックを十分癒します。

その上で、淡々とやるべきことをやるしかありません。
カードが財布に入っていたら、カードを再発行手続きするとか、新しい財布を買うとかです。

ここで拗ねて自暴自棄になると余計理不尽な出来事に巻き込まれてしまいます。

仕事で取引先とトラブルになったとします。

まずここで許すことは、起きた出来事です。
いきなり取引先を許そうとするのは難しいでしょう。

「取引先とトラブルになった」という事実を受け止めます。
それをきちんと認めます。

そのうえで、出てくる感情を十分癒します。

それから、できることを淡々とやります。
最善を尽くしていきます。
そのうえで、もっと悪い結果になれば、それは受け止めるしかありません。

そのときも出てくる感情を十分癒して、淡々とできることをやっていきます。

淡々と冷静に行動することは当たり前のことだが難しい

淡々とやるべきことをやっていくということは、当たり前のことですがそれがものすごく難しいです。

なぜなら、感情があるからです。苦しみがあるからです。

苦しみによって、自己嫌悪、他者否定に行ってしまい、行動しなければいけないことができなかったり、あるいは火に油を注ぐ行動へ至ってしまいます。

このことで、当初よりも余計状況を悪くしてしまいます。

そうすると、余計葛藤が強くなります。

感情を置き去りにしないこと

だからこそ、感情を置き去りにしないことが大切です。

感情を置き去りにすると、感情にコントロールされます。

冷静に理性的に、合理的に行動するには、感情をコントロールしておく必要があります。

感情のコントロールとは、感情を抑圧することではありません。無視することではありません。
感情をきちんと感じて、感情エネルギーを消化することです。

人生に起きることを許す

もう一つ、許しについて書きます。

苦しみを減らしたいのであれば、人生に起きることを許すことです。

ここを許さないからいつまでも葛藤を抱えて、苦しむ一方なのです。

理不尽なことが人生に起きるのは避けられません。
そこも受け止めるしかありません。
あきらめるしかありません。

そのうえで、人生をよいものにしようという努力が必要です。

我慢や抑圧、行動しないことではない

理不尽なことをあきらめるとは、我慢をするということではありません。
嫌なものを嫌だと思わないようにしようということではありません。

人生に嫌なことや都合が悪いことが生じるのは仕方ないと割り切ることです。
そのうえで、感情を処理し、前向きに淡々と行動していくことです。

過去の執着を断ち切る

特に苦しみ続けた人は、過去を許せません。
執着します。

この執着が、苦しみの源です。

いつまでも葛藤状態にあるからです。

親から認めてもらえなかったことであれば、

「親から認めてほしかった(親は私を認めるべき)」 icon-arrow-left 葛藤 icon-arrow-right 「親が認めてくれなかった現実」

これをいつまでも引きずることになります。

現実を受け止める

この執着を断つには、現実を受け止めるしかないんです。

とはいえ、「親が私を愛していない」と感じているのは「解釈」なので、これは受け止めることは困難でしょう。
実際にそうではないことが多く、「親は私が欲しい形での愛をくれなかった」ということであれば、受け止めることはできるでしょう。

これを受け止めたうえで、しっかり感情を感じます。
そして、執着を断ちます。

執着が断てれば、自分が自分の欲しい形で愛を与えてあげればよいのです。
そういった人生にしていけばよいのです。

執着を断とうとしないのは自分の意志だということを認めること!

でも、自分で執着を断とうとしません。

「親が私を認めるなら、まあ許してもいいか」
「相手が非を認めるなら、許してあげるよ」

でも、相手があなたを認めたり、非を認めるまで待っていたら人生終わってしまいます。

いつまで経っても、執着で自分を苦しめ続けることになります。

自分で自分を苦しめているという事実を認めることです。

残念ながら、自分が自分を苦しめています。

ですが、これは朗報です。

自分で自分を苦しめるのを止めたら変えられるのですから!

執着をあきらめることが苦しみを断つことになります

ここをあきらめる勇気こそ、あなたが人生の負のスパイラルを断ち切る大きな鍵なのです!

簡単ではありませんが、あなたならできます!!

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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