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正しさではなく、効率性ではなく、ハートを大切に!

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「事件は会議室で起きてるんじゃない! 現場で起きてるんだ!!」

かつて大ヒットした映画「踊る大捜査線 THE MOVIE」での青島刑事の有名なセリフです。

踊る大捜査線 THE MOVIE 湾岸署史上最悪の3日間!

現場に権限がない構図

青島刑事は、現場が正しいと思ったことができなかったため、室井さんに警察のトップになってもらい、組織を変えてほしいと願いました。

現場で働いている人から見ると、「上の人たちは何にも分かっていない!」と思うでしょう。

ある程度大きな組織の従業員なら、そう思う人が多いのではないでしょうか。

それが「国」であれば尚更です。

現場で働く人ほど、たくさん気づくことがあるのに、それを変える権限がありません。

現場で働く人は、不満に思いながらも、やらざるを得ません。

現場に権限があるとどうなるか?

では、現場に権限を持たせればどうなるでしょうか?

そうすると、現場の人間がやりがいを持てる反面、組織は非効率になります。

決められたことをただひたすらやるほうが、効率的に進みます。

現場が自分で考えて、失敗しながら試行錯誤してやっていくと、労力やコストがかかります。

現場は、国民のニーズを聞く立場です。
ニーズに沿えるようなことを現場独自でやっていくと、現場ごとにまとまりがつかなくなります。

現場ごとのルールができるわけです。
現場ごとにルールが違っていれば、組織運営としては非常に非効率になります。

国民のニーズに沿うと中央集権化になる

国民は「自分たちの意見を反映しろ!」と言います。

それをやると、現場に権限を持たせることになります。
結果、非効率になり、コストがかかってきます。
それは「税金」として跳ね返ってきます。

国民はなるべく安い税金を求めます。
国家の運営は効率的であることを要求します。
なるべく無駄を省こうとします。

国の偉い人たちが制度を決め、それを現場が忠実に運用する方法が効率的です。

つまり、官僚が制度を決めるという今のやり方が、国民のニーズに沿っているのです。

やり方で言えば「正しい」のです。

正しさで言えば、既にゴールを実現している

正しさで言えば、少数の偉い人が制度を決め、大多数がそれに忠実に従うほうが多くの人の利益になります。

経済的には間違いなく正しいです。

そして、結果的に国民にとっても利益をより多く享受できるようになります。

今の組織形態は、正しさで言えば、改善の余地が少ない完成形とも言えるでしょう。

正しいから、この構図がなくなりません。

中央集権化(ピラミッド構造)組織の欠点

この構図で生じるのが、大多数の人の創意工夫が奪われてしまうことです。

現場に権限がなければ、改善しようと思ってもストレスがたまるだけです。

できもしないのに、やりたいことがあるのはストレスです。

ピラミッド組織人に「主体性」は求められていない

また、効率化によって、現場の人たちは上から言われたことをやるだけで精一杯になっています。
その状況で、現場独自のことをやる余裕がありません。

現場でできることを提案すると、

「これ以上仕事を増やさないでくれ!」

と周りから言われてしまいます。

そうなると、思考停止の生き方をせざるを得ません。

言われたことをただ黙々とやるのです。

そういう人材が求められています。
上が求めることをくみ取って、なるべく効率的にやっていく人。

そこに「主体性」は不要です。

そうやって「主体性」がどんどん失われていきます。

青島刑事のように「自分が正しいと思うことをやりたい」と思う人ほど、働くストレスが増えます。

そこでがんばったとしても、いつか、限界を悟り、絶望し、あきらめた人間になるかもしれません。

なぜなら、「正しさ」では勝てないからです。

「主体性」を取り戻すにはどうすればよいか?

「主体性」を取り戻したいのであれば、「正しさ」「効率性」第一主義を止めることです。

非効率で、お金はたくさんかかっても、現場で考えて現場独自のやり方ができれば、現場の人たちは創造性を発揮できます。

これからは個人の時代です。

個人が、それぞれの価値観で、創造性を発揮していく時代です。

それは、一つの価値観で大きなエネルギーで突き進んでいくよりも圧倒的に非効率です。

たくさんの価値観で、エネルギー分散した状態で進んでいくからです。

ハートを大切にする

「これが正しいからこうする」

「これが効率的だからこうする」

「こうすることが結局皆の利益のためになるからやる」

「最大多数の最大幸福の実現」

この価値観でいる限り、一部の優れた人間が運営して、後の大多数の人が思考停止の生き方になるというやり方を抜け出せません。

他者のためではなく、自分がどうしたいかです。

「自分がこうしたいからこうする」

「他者がどう言おうが、どう思おうが、自分がこうしたいからこうするんだ!」

私の言葉で言えば、「ハートで生きる」ことです。

正しさも効率性も大事ですよ。
でも、それを一番に置かないことです。

「最大多数の最大幸福の実現」を目指した挙句、思考停止のロボットみたいな生き方を強いられ、人間としての喜びを失っていきます。

それは幸福とは呼べないでしょう。

自分がこうしたいと思ったことをやることが大切だと思います。
それができない環境なら、それができる環境に変えるか、それができる環境に移るか、自分で作り出すかです。

枠はあっても、現場の創意工夫で、できることはたくさんあると思います。

正しさではなく、効率性ではなく、ハートを大切に!

ABOUT ME
西川佳宏(よっし~)
西川佳宏(よっし~)
境界線専門カウンセラー。境界線(バウンダリー)専門・心理カウンセリング「セルフコンパス」代表。 会計事務所・外資系証券会社・医療設備メーカーでの10年超の会社員経験を経て、2012年6月にセルフコンパス設立。英国HOLISTIC HEALING COLLEGE Integrated Counselling Diploma取得。心理カウンセラーとして境界線を適切に引くためのサポートを提供。 特に効果が高いのが人間関係の悩み、自己肯定感が低い悩み、過剰責任感・完璧主義の悩み、罪悪感の悩み、HSPの悩み、不安・恐怖の悩み、うつ・不安障害の悩み。 柔らかな雰囲気に加え、こころの悩みの本質をやさしく説明するのが得意。プロフィールの詳細はこちら

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