自己啓発の本を見るとさまざまな成功の秘訣が書いてあります。
これまでたくさんの成功の秘訣の類を聞きましたが、一番しっくりくるのが次の成功の秘訣です。
もっともしっくりきた成功の秘訣
- ⑴分野を選ぶ
- ⑵1万時間投資する
すごくシンプルです。
⑴分野を選ぶ
たとえばビジネスで成功しようと思えば、どの分野のビジネスをするかを決める必要がありますが、これが最も重要です。
分野を選ぶうえでも重要な視点
ここで重要な視点が、
- ①どの分野が成長分野か?
- ②どの分野が競合が弱いか?
- ③どの分野が自分の強みにマッチするか?
- ④どの分野が好きか?
です。
4つとも非常に重要です。
①どの分野が成長分野か?
ビジネスで成功するかどうかは能力ではありません。頭のよさとかMBAを取っているとか関係ありません。
衰退分野では誰がやっても失敗します。成長分野ではほとんどの人がうまくいきます。
また、誰もやっていない分野は市場を作り上げる必要があるので資金も時間もかかります。
普通の人が参入してもまず成功しないでしょう。
②どの分野が競合が弱いか?
強豪がひしめいていて過当競争の市場は儲かりません。
例えば、携帯会社は3社しかなく、ほとんど競争していないので利益はかなり高水準です。
料金体系は横並びです。
他者が参入しようとも簡単には参入できないです(参入障壁が高い)。
一方、誰でも簡単に参入できる市場は競争相手がたくさんいるので、過当競争になり、儲けが出にくくなります。
儲けを考えて参入するならば、華がなく地味な分野がオススメです。
また、世間体が悪いものも参入障壁が高いので儲かりやすくなります。
③どの分野が自分の強みにマッチするか?
自分に適性のないことはうまくいきません。
例えば、事務能力が全くない人が事務をやってもうまくいきませんし、苦痛なだけです。
適性があることをやらない限り、成功はできません。
④どの分野が好きか?
これは後ほど説明します。
⑵1万時間投資する
分野を絞ったら、次はその分野に関して1万時間の投資が必要です。
どの分野でもだいたいこのレベルがプロレベルになります。
1日3時間で約10年。
仕事でやって時間をフルに割いたとしても3〜5年は必要です。
これだけ取り組めばプロレベルになります。普通の人では到底届かないレベルです。
もちろん適性があることが条件です。
適性のないことにいくら時間を費やしてもたいしてレベルアップしません。
成功という観点からみると時間の無駄です。
1万時間取り組むというのはものすごく大変です。
誰もができないことです。ほとんどの人が脱落します。だからこそ1万時間投資した人は秀でているわけです。
そして、1万時間の時間を費やせることは嫌いなことや興味がないことは不可能です。
嫌いなことにそこまでのエネルギーを注ぐとストレスは半端ありませんし、まずできません。
前述の④はこういう意味で、好きなことであることが条件になるわけです。
地に足がついた方法こそ最善
この成功法則は簡単にいえば、
ということになります。
ある意味当たり前のことかもしれません。
それができれば誰でもうまくいくよ、と思うかもしれません。
ですが、この当たり前の視点こそ、地に足がついた考えであり、重要な視点なのです。
ここを忘れて、労力をできるだけ少なくする方法を模索しがちです。
世の中は私たちの隠れたニーズに忍び寄る
私たちは、潜在的に「楽に、簡単に稼ぎたい(成功したい)」というニーズを持っています。
そして、世の中にはこのニーズを埋めてくれる気にさせてくれるような商品が山ほどあふれています。
「簡単に稼げます」
「驚異の投資法」
「FXで年収1億」
「独立して簡単に年収1千万」
お金だけではありません。
勉強、ダイエット、資格、英会話、恋愛…
さまざまな分野で、私たちの「楽に、簡単に成功したい」というニーズを満たしてくれそうな宣伝文句があふれています。
そして、実際に成功した人がいます。
その成功した人は、「あなたにも絶対にできる!」と言います。
私たちは誰もが「私(だけ)は特別だ」という思いを持っています。
なので、他の人の失敗事例は目に入らず、「私も成功できるはず」と根拠もなく思い、大金を投資するわけです。
その後の結果は言わずもがなです。
失敗するほど一発逆転を狙いがち
それで懲りればまだしも、これまで投資した損を取り返そうと思い、さらに一発逆転を狙います。
別の「楽に、簡単にできる」ものを求めます。
最終的に希望を失い、自暴自棄になってしまいます。
私も同じ失敗者だったから、よく分かります。
だからこそ、冒頭で紹介した成功法則をしっかり理解することが大切です。
⑵1万時間投資する
「楽に、簡単にできる」ものを探す労力よりも、分野選びに時間をかけたほうが賢明です。
そして、1万時間の投資が必要であることが自明ならば、それだけの情熱を持てるかどうかを自問自答したほうがよいでしょう。
それだけの情熱が持てるものが見つかれば、半分成功したようなものです。
この成功法則は癒しにも当てはまる
この成功法則は、癒しにも当てはまります。
ある程度の癒しの知識やテクニックを知り、ひたすら実践するだけです。
本格的に変化しようと思えば、かなりの時間が必要です。
年単位が必要です。
2~3回ワークをするとかそういうレベルではありません。
継続してワークをし、年単位かかります。
そこを押さえておく必要があります。
ビジネスで成功するには年単位の時間が必要です。
どうして癒しはそうではないと考えるのでしょうか?
むしろ、ビジネスよりも心の仕組みの方が複雑だと思います。
癒しの分野でも、「楽に、簡単に癒したい」というニーズを満たしてくれそうな宣伝文句があふれています。
魔法、奇跡的なことが起きるかのような記載てんこもりです。
ビジネスと違って、仕組みが分かりにくい分、あやしさも増します。
魔法的なもの、奇跡的なもの、つまり、楽に簡単に癒せることをうたうものはまず避けたほうが無難です。
手法がブラックボックスなものや非科学的なものが悪いと言っているわけではありません。
そもそも癒しの分野では科学的な証明ができないものが大半なのでそれは仕方ありません。
そうではなく、どんな手法でも地道なワークが必要なことは同じです。
このセラピーなら他のセラピーに比べて100倍効果があるとか、そんなことはありません。
このセラピーなら…とセラピー探しをするよりも、一つのセラピーを深めた方がうまくいくでしょう。
中途半端が一番使えません。
楽に、簡単に、を求めて悪化する人たち
もちろん、人が何を選ぶかは自由です。
楽に簡単に癒せることを求めることも自由です。
しかし、なぜ私がこれを書くかというと、もっと楽に、もっと簡単に、を求めて怪しいものに手を出して、癒しから余計遠ざかっている人が多いからです。
変にトラウマ作ったり、凝り固まったビリーフ作ったり、ひねくれたりしているので、メインテーマに行くまでにそれをワークしないといけないので、やっかいです。
単なるお金の無駄ならマシですが、お金を出して、悪化させています。
普通の人よりもセラピーの回数が必要になります。
テーマにいく前段階のことを何セッションもやらなければいけないからです。
自分でいろいろやってかえってこじらせています。
プロに聞いたほうが早いことも多い
セルフワーク講座では、私の失敗を踏まえて、地に足がついたやり方を提供しています。
考え方、テクニックをレクチャーし、あとはひたすら実践してもらいます。
そして、実践の中で湧いてくる疑問をサポートする体制を取っています。
私の時間や情熱もかなり割いています。
ハッキリ言って、プロや実践者に直接聞いたほうが断然効率的です。
餅は餅屋です。
昔の私が欲しかった「場」をできるだけリーズナブルで提供しています。
よっし~さん…こんにちは。隆司です。
1万時間の投資ですか…
そのことを少し考えていました。
エッセンシャル思考的なことでしょうか?
○すべてをやろうとすると、すべてが中途半端になりやすい。
○重要な仕事に集中し、それ以外を削ぎ落としてみる。
○断る勇気を持ち、目標のためだけに計画的に時間を使う。
僕も、興味のあることに「あれもこれも」と手を出して中途半端な時がありました。あ~今でも中途半端かも(笑)
でも、1つのことに集中する大切さは、その中途半端なお陰で学びました(笑)
時おり、僕は本当は何をしたいのか?と考える時があります。
今僕は、自分自身に許可を下すこと。そして、不要なものを限りなく削ぎ落としている最中です。
隆司
隆司さん、こんにちは。
コメントありがとうございます。
エッセンシャル思考というのがよく分かっておらず、そこはノーコメントにさせてください。
ちなみに1万時間の投資の出典は、マルコム・グラッドウェル著「天才! 成功する人々の法則」の記述だと思います。文中で「1万時間の法則」が紹介されていました。
1万時間の法則の反論もあるようなのでピンとくることを選択してください。
私自身もたくさんのものに手を出し、それで学んでいっている側面があります。
やってみないと分からないことはたくさんあるので、いろいろ試してみて、自分に合うものを見つけてエネルギーを集中して取り組めたらいいですね。
とはいえ、見つけるのはなかなか難しいですし、仮に見つけても興味は移り変わるものなのでなかなか単純には行きません。
私は今でも「したいこと」に迷うことがあります。
ずっとカウンセラーをやっているかどうかも分かりません。
>自分自身に許可を下すこと。そして、不要なものを限りなく削ぎ落としている最中です。
いい取り組みですね。
私もやっていきたいと思います。
ありがとうございます。
よっし~(西川佳宏)