苦痛・ストレスの感じ方は人によって違う
私たちが苦痛、ストレスを感じる出来事は人によって違います。
精神的なストレスを感じるとき、私たちは何らかの「解釈」をして、嫌な感情が起こっています。
たとえば「この人は私のことをバカにしている」「大切に扱われていない」「わかってくれない」とか。
そして、その解釈は人によって違います。
解釈を生むのは「価値観」で、価値観は人によって違います。
そのため、苦痛、ストレスを感じる度合いは人によって違います。
とはいえ、たいていの人が苦痛を感じるだろうなという状況は存在します。
たとえば、何の意味を持たないような作業です。
バケツに水をくみ、別の場所に捨てるという作業を延々とさせられ、そこに何も意味がなかったとしたら相当苦痛でしょう。
肉体労働自体も疲労を生みます。
しかしながら、そのような作業でも、苦痛の割合は人によって違ってきます。
本当にまれかもしれませんが、中には楽しいと感じる人もいるでしょう。
ほとんどの人が苦痛に感じると思いますが、苦痛の度合いが10段階で10の人もいれば、5の人もいれば、さまざまです。
刑務所の苦痛の研究
刑務所における苦痛の研究があります。
この研究によれば、毎日しなければならない刑務所の労働は、その人が感じる苦痛の大きさとは関係がないということが分かりました。
つまり、最も苦痛を感じている人が、最も大変な仕事をしているとは限らないということです。
苦痛・ストレスの感じ方が敏感な人は生きづらい!?
苦痛を感じにくい人はある意味いいですよね。
鈍感力があるというか、精神的にタフというか、ストレス耐性が高いというか。
一方、ストレス耐性が低い人は生きづらいと思います。
たとえば、つらい仕事をすると早く根を上げてしまいます。
周りに比べて「根性なし」に思え、自己否定が起こるとさらに苦しくなります。
ストレス耐性を上げるのは時間がかかる
ストレス耐性は上げることができますが、すぐに大幅に上げることはできません。
かなり時間がかかります。
もちろんテクニックで対処できますが、あくまでテクニックで対処するもので、基本的資質を上げることはなかなか難しいです。
だとしたら、ストレス耐性の低さを受け入れたほうが楽になります。
ストレス耐性の低さを受け入れる
私もストレス耐性が低い
ボクなんかホント根性なしですよ。
ストレス耐性かなり低いと思います。
会社を3社変わっていて、根性が足りなかったというか、苦痛に耐えられなかったというのも大きかったと今では思います。
外資系証券会社のときは、日本撤退することが決まってリストラされたとき、実は相当うれしかったですからね(笑)
会社を辞めたのはやりたいことがあったというのもありますが、ほかの人に比べて我慢力がないと思います。
今は会社勤めはできないと思います。
だいぶ前になりますがアルバイトをしたときも指が動かなくなって辞めちゃいました。
今考えるとストレスだったんだろうなと思います。
多分これからいくらがんばっても鈍感力の達人クラスにはなれないと確信しています。
ストレス耐性の低い人は我慢しない生き方をする
ストレス耐性が低い人は、残念ですが、昔の人みたいな「企業戦士」「24時間戦えますか」みたいな生き方はできません。
おそらく、自分に向かない仕事をやり続けるようなことはできません。
ブラック企業なんかとんでもないです。
すぐにストレスで悲鳴を上げてしまいます。
あきらめて、好きなことをしてください。
あきらめて、嫌なことをするのを止めてください。
好きなことでお金を稼ぐか、あるいはお金にはならないけれど好きなことをする時間を増やしてください。
できるだけ、食べ物も身体が求めるものを食べてください。
身体に感謝すること
ストレス耐性が低いのですから、身体もすぐに悲鳴を上げがちです。
大切に扱ってください。
軽い運動でもいいので、メンテナンスしてあげてください。
そして、身体に感謝してください。
感謝すると、身体も応えてくれます。
ストレス耐性が高いからといって安心できない
ところで、ストレス耐性が低いからといって、必ずしも心の病気や身体の病気になるというわけではありません。
もちろんその傾向はありますが、ストレス耐性が高い人のほうがむしろ大病になるケースも多くあります。
ストレス耐性が高い人は心や身体の限界まで我慢するので、気づいたときには重度のうつや大病になることがよくあります。
なので、ストレス耐性が高いから心の病気にならないというわけではありません。
ストレスに対処する心がけが大切
結局、ストレス耐性が高いか低いかよりも、ストレスに対処する心がけをしているかしていないかのほうが大事なのです。
ストレス耐性が高い人は、少しくらいのケアを怠っても大丈夫なのですが、油断は禁物です。
ストレス耐性が低い人がケアを怠ると当然、心や身体にダメージが出やすいです。
しかし、ケアをきちんとしていればまったく問題ありません。
なので、ストレス耐性が低くても大丈夫です。
ストレス耐性が低いことをきちんと自覚していたら、対処することができます。
ストレス・マネジメントを行ってさえいれば、ストレスは実は恐くはないのです。
- ストレスの特性を知ること
- ストレスを解消する手段を持つこと
- ストレスがたまらない状況を作ること
自分の特性を理解し、受け入れたうえで、どうすれば心地よく生きられるかを考える
自分の特性をちゃんと理解していれば、対策が取れます。
なので、大事なのは自分の特性をきちんと理解することです。
強がらないで、正直に自分の特性を見つめてみます。
自分の中にネガティブなものがあるのは嫌なので見ないふりをしたくなるのが人間ですが、現状は変わらないので、認めちゃうことです。
認めたうえで、「じゃあどうやったら心地よく生きられるんだろう!」
って考えて行動してみると、ストレス少なく生きることができます。
最近新卒で入社して今仕事をしているものなのですが、あなたの記事を見て少し自分以外にも同じ様なかたがいると安心しました。
今の仕事で大変辛くこのままではいけないと思っていたのでこの機会に転職してみようと思えました。