ここ最近はストレスに関する記事をいくつか書きました。
ストレス耐性が低い人はストレスマネジメントが大事
記事「ストレス耐性が低い人はどうすればいいの?」で書いたようにストレス耐性が低い人はいかにストレスマネジメントをやっていくことが大切です。
ストレスになることをできるだけやらないようにしたり、避けられないストレスをできるだけ解消していくことが必要です。
歳を取るとストレス耐性は落ちる
記事「40歳過ぎたら無理をしない!」で書いたように、私たちは歳を取るとストレス耐性が落ちます。
これはホルモンの関係で避けられません。
ストレスを受けたときにストレスに対抗するストレスホルモンが分泌されますが、このストレスホルモンは歳を取ると減少します。
そのため、ストレス耐性が落ちます。
さらに、ストレスホルモン自体を中和するホルモンの分泌量も落ちます。
ストレスホルモンは別名「ステロイドホルモン」と呼ばれています。
適量では効果がありますが、過剰な分泌は身体に悪影響があります。
免疫力を大きく下げるのです。
そのため、ストレスが長期間に渡る場合、ストレスホルモンを中和させる効果があるホルモンが身体の悪影響を中和します。
この中和ホルモンも加齢によってグッと少なくなるので、ストレスを受けたときの身体に及ぼす悪影響が強くなるのです。
若いうちは徹夜したり暴飲暴食しても平気だったのが、歳を取ると同じストレスに耐えらえなくなるのはこのホルモンバランスのせいです。
なので、私はストレスに強いと思っている人も歳を取ると弱くなります。
記事に書いたように40歳越えたら、皆ストレス耐性は低いと思った方がよいでしょう。
嫌なことはやりたくないけど…
ストレス耐性が低い人は、できるだけ嫌なことを避けることが必要になります。
ただ、私たちは、嫌なことをやることを避けて通れません。
なかなか嫌とは言えないものです。
日常の中には、めんどくさいと思うこともたくさんあります。
ここで大切なのは、こちらの記事でも書いたように、無意識ではなく、意識に上げることです。
タイトル:「働かざる者食うべからず」から人生の苦しみの原因をひもとく
タイトル:私は認めてもらえていないと感じている人のための2つのワーク
めんどくさいと思っていい
めんどくさい、と思っていいんです。
たとえば、家事をすることは当たり前かもしれません。
でも、正直、めんどくさいという感覚もあるでしょう。
普段、当たり前だと思っているので、めんどくさいという感覚を無意識で抑えます。
もちろん、一つ一つは大したことないので抑えても平気です。
しかし、それらがちょっとずつたまっていくと、だんだん不愉快なレベルにまで増えてきます。
あまりに一つ一つのストレスが小さいので、その原因がめんどくさいことを我慢していることだと気づきません。
めんどくさいと思っていることすら抑圧しているからです。
世の中の常識や自分の価値観を横に置いて、自分の感覚に素直になることができれば、めんどくさいのセンサーを十分感じられます。
めんどくさいと思うと余計めんどくさくなってしまう!?
めんどくさいと感じることは、一見、悪いことのように思えます。
不快感が出てくるので、間違っているのではないかと思いがちです。
めんどくさいと思ってしまうと、一見、めんどくささが増します。
見ないふりをしているのをきちんと直面するので当然です。
なので、余計につらくなるために抑圧することを選びます。
不快感を抑圧することが大きな苦しみの元になる
しかし、不快感を抑圧するほうがずっと心と身体に悪いことです。
見ないフリするのは、解決の先延ばしであり、問題が表面化したときは十分大きくなっているので簡単に解消できないのです。
なので、不快感を素直に感じられるセンサーがあることはよいことです。
敏感すぎるのは別の問題がありますが
めんどくさいは抑圧
繰り返しますが、めんどくさいと思っていいです。
そして、めんどくさいというのは何かをやりたくないとか、見たくないということです。
そのため、行動や考えるのを止めます。
それは、見たくないものを見ないフリすることです。
つまり、抑圧です。
めんどくさいは抑圧なのです。
抑圧するとパワーが増すため、どこかでめんどくさいと向き合う必要があります。
めんどくさいの中身を知る
そのとき、重要なのはめんどくさいの中身です。
なぜ、めんどくさいと思っているかが分かってなければ、向き合うことも対処することもできません。
めんどくさいの中身は一つではありません。
まずはそれを可視化してみます。
これがめんどくさいに対処するためのとても大事な一歩です。
たとえば、「上司に相談するのがめんどくさい」だったとしましょう。
このとき、めんどくさいの中身をとにかく書いていきます。
- どうせ上司に相談してもわかってもらえない
- 前に相談しても助けてくれなかった
- 時間の無駄
- こんなこともできないのかと思われるのが恥ずかしい
- もう3年目で新人じゃないのに
- 説教されたらどうしよう
- 非難されたらどうしよう
- こっちにも非がなかったわけではないからなぁ
書いていくといろんなことが見えてきます。
自分の本当の気持ちや恐れていることが分かることが多いです。
そして、それが分かるだけでもスッキリすることが多いです。
めんどくさいの中身が分かると自然に向き合える
スッキリするとなぜか、めんどくさいに向き合えるようになることが多いです。
上記の例だと、
などと思い、めんどくさくて先延ばししていたことをやれるようになったりします。
それでもめんどくさいに向き合えないとき
中身が分かっても、めんどくさいに向き合えないこともよくあります。
そのときは、先ほど書いた中身のうち、本当に大切な「めんどくさい」を見つけることが次のステップになります。
困る度合いを0~10で点数化します。
めんどくさい度合いが高いほど、抑圧が強いということです。
困る度合いが高いほど、重要性が高いということです。
めんどくさい度合い、困る度合いが高いものこそ、本当に向き合うべき「めんどくさい」です!
その他のめんどくさいは切り捨てて構いません。
そこは重要ではないです。
本当にめんどくさいそれに向き合うことにエネルギーを集中します。
たとえば、上記の例で仮に点数をつけてみます。
- どうせ上司に相談してもわかってもらえない…めんどくさい度合い4、困る度合い6
- 前に相談しても助けてくれなかった…5、6
- 時間の無駄…3、2
- こんなこともできないのかと思われるのが恥ずかしい…8、7
- もう3年目で新人じゃないのに…6、7
- 説教されたらどうしよう…6、6
- 非難されたらどうしよう…6、6
- こっちにも非がなかったわけではないからなぁ…3、5
すると、「こんなこともできないのかと思われるのが恥ずかしい」というのが点数が高いことが分かりました。
向き合っていくべきはここになります。
どうやって向き合っていくか
では、どうやって向き合っていくかということですが、実はまだこれは表面的なところで、もっと深いレベルの問題があるのですが、そこを説明するとキリがないので説明は割愛します。
セルフワーク講座やカウンセリング・セッションではもっと深いレベルを扱います。
表面的なところと書きましたが、現状ではそれで十分です。
今までは「めんどくさい」で片づけたことが、ここまで中身が分かるだけでも大進歩です。
まずはここまでの作業をやってみることが重要です。
そして、もし、EFTをご存じであれば、EFTを使って恥ずかしさの感情を解放してみましょう。
感情が解放できれば、こんなこともできないのかと恐れる気持ちはぐっと減ります。
すると、めんどくさいことができるようになります。
この例では上司に相談することが軽い気持ちでできるようになるでしょう。
めんどくさいにストレスなく対処できる5つのステップ
整理します。
- 1…めんどくさいと思うことを許す
- 2…めんどくさいの中身を書く
- 3…2の1つひとつに「めんどくさい度合い」「困る度合い」の点数をつける
- 4…3で点数が高いものをピックアップし、それに向き合う
- 5…向き合い方はいろいろあるがEFTを使うと向き合いやすい
以上の方法で、めんどくさいにストレスなく対処できるようになります。
めんどくさいに対処できるようになると人生の活力がみなぎる
めんどくさいにきっちり対処できるようになると、人生のスッキリ感が全然違ってきます。
バイタリティ(生きる意欲)がグーンと上がりますよ!
本当に大切なものにこのステップで向き合おう
正直、めんどくさければやらなければいいんです。
多くのめんどくさいことをバサッと切り捨てても実はたいして影響ありません。
ですが、本当はやりたいこと、あるいはやらないと後で大きく苦労することが分かってて「めんどくさい」と片付けてしまうことは向き合った方がいいですよね。
今日紹介した5つのステップは、そこに向き合うための方法です。
めんどくさいことをたくさん挙げていって、優先順位をつけて、本当に大切なものだけ取り組んで、あとは思い切って捨ててしまうと、もっと人生がシンプルに、心地よくなるでしょう。